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浪江③~請戸小学校~

次に行かせて貰ったのは
今年10月に震災遺構として開館した
請戸(うけど)小学校で福島第一原発より
約6キロの場所にありました

請戸地区ではほとんどの家屋が流失し
154名の尊い命が津波の犠牲となりましたが
この小学校では誰も命を落とすことなく
全員が避難することができたそうです

外観はカモメや波の絵が描かれていたり
お外には小さな展望台があったり
とても可愛い小学校でした

現在、津波の浸水地点が表示されています

校内も階段を登りながら
英語が覚えられるようになっていたりして

きっと子供たちは楽しかっただろうなと
容易に想像ができました

通路として整備されたところ以外
当時のままになっている校内へ入ると
震災当日発生をどのように逃げたかなど
絵本「請戸小学校物語」とともに
パネルで展示していて
当時の先生や児童たちの動きが
よく分かりました


2階の展示では最初の地震は震度6強、
その後震度5弱が3回も来ていた事が
分かりました

そのまま保存されている
教室やパソコン、資料などもあります

また、震災当時多くの方が
書き残した黒板が展示していて
故郷を愛する気持ちや
自分を奮い立たせる言葉など
一人一人の気持ちがメッセージから
痛いほど伝わってきました


また、陸前高田などでも見た
「記憶の街の模型」があり
当時、自分が住んでいた家や思い出が
プラスチック板に書かれた模型がありました


【請戸地区の方へ】
もしかするとこの文章を
請戸の方が読んでくれるかもしれないと思い
模型に追加するのは可能か確認したところ
以下のご返答をいただきました

※20211201電話にて確認※

この模型は神戸大学さんに作って貰っており
現在、模型にさしている
プラスチック板(思い出など書く)が
浪江町にないため電話などでお伺いし
家や思い出の場所などあれば
担当者の方がメモにとった上
模型へいれてくれるそうです

●模型は以下の地域が対象になります
・請戸地区
・権現堂の一部
・大堀の一部

●連絡・問合先
浪江町役場 教育委員会事務局
郷土文化係
電話0240-34-0253

対応してくくれたスタッフの方が
是非とおっしゃって下さいました

今は離れた土地にいる方や
思い出のある場所、知り合いの方がいましたら
是非、お伝えください

いつか請戸を訪れたとき
好きだったあの場所、海、山、人
そして故郷に出会えますように


震災後、校舎の脇にアスファルトの割れ目から
桜が芽吹いたそうで春には桜が咲くそうです

なんだか希望の桜のように思いました

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