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浪江⑥~大堀相馬焼~

朝、お風呂へ入って本館のソファで
ぼ~っとしていると10羽ほどの白い鳥が
Vの字になり遠くへ飛んでいった

なんて自然が身近にあるんだろう

近くにあった浪江町紹介マガジンを開くと
皆の笑顔に何とも言えない力強さを感じた

なんだか浪江の皆は
全力で生きている気がする

朝ご飯をもりもり2杯も食べ
いづちゃんと近くを散策に行こうと
従業員の方へ伺うと
もしかすると手入れがすんでおらず
入れないところがあるかもとのこと

すぐ裏手に公園があったのだけれど
雑草が伸びていてここからはまだ入れない

それでも付近を歩いてみると
驚くほど綺麗な紅葉の大きな池があった

近くにいた白鷺や黒鷺そして鳥たちが
私たちに驚きながらも
ゆっくり優雅に飛び立っていく姿が
本当に素敵

多分私たちが行ったのは「丈六公園」で
いこいの村のすぐ近く
昨年、池の水を抜いたり
整備が進められているそうで
池は、冬期間に水鳥たちの
休息場所になっていると書かれていたので
水鳥たちに会えたのもラッキーだったし
朝の散歩に最高の場所でした

誰かが草刈りをしてくれてるようで
そこを歩いていたはずなのに

見て!

足がチクチクすると思ったら
ひっつき虫にやられたよ!

痛いよ痛いよ、チクチクするよ

でも安心して!

先日、友人からひっつき虫の取り方を
教えて貰っていたのだ

なんとウエットティッシュでなぞるだけ
いつか試してみたいと思っていたのだ

本当にとれた!
もうひっつき虫なんてこわくなーい✨

教えてくれた
鋸南ボーイ植ちゃん有難う(浪江より感謝

マイクロバスで移動しながら
今日も菅野さんが説明をしてくれる

飯舘村の農地で見たソーラーパネルが
この浪江の農地にも広がっていた

初めて見たときは
なんだか少し怖かったことを
思いだす

震災後、津波被害の大きかった沿岸部は
瓦礫などの片付けや除染が終わっても
人が戻ることができず
津波で塩水に浸かった沿岸部の田畑は
農地として使うことを諦める人も多く
そこにソーラーパネルを設置したそう

ひとつの会社だけでなく
いくつもの企業が入っていること
東京にも電気が送電されているけれど
地元では使っていないこと

東電を使っている方は
明細を見ると月々の電気料金のなかに
その一部が入っていること

あ、私だ
家に帰って調べてみたところ
「再エネ賦課金」というものでしょうか

福島の皆さん
私、使わせてもらっています
有難うございます!

バスは帰宅困難地域を走る
道路と家、横道に入れないように
バリケードをしている

人はいなかったけれど猿がいた
どうかお家や畑を荒らしませんように

「この川は高瀬川といって
とても綺麗なんですよ
そしてこの辺りから
大堀(オオボリ)相馬焼の古里大堀ですね」

おおお、ここが!
大堀で作られたから大堀相馬焼!

なみえ焼きそばしか知らなかった私も
あの立派なお皿が「大堀相馬焼き」だと知り
その地にいることになんだか感動

そういえばいこいの村に飾られていた花瓶も
めちゃくちゃカッコよかった

↓後にある壁画と花瓶のコラボが
 最高にカッコよかった

今も帰還困難区域にある
「陶芸の杜おおぼり」の建物を通りすぎる頃
菅野さんが教えてくれた

大堀は本当に里山といえるようなところで
自然豊かだし、昔ながらの暮らしも
残っていました
とてもいいところなんです

今は入ることはできませんが
キャンプ、グランピング、サバイバル
そんな風にできるといいなと
これからの構想を練っていると教えてくれた

こんなことをしたい、やっていくという
気概を感じたし、きっと菅野さんは
そうするだろうと思う

私までわくわくして楽しみになった

そしてますます大堀相馬焼が
カッコよく見えてきた

だけど、どうして馬なんだろう
相馬の野馬追(のまおい)と
何か関係があるのかな

ひとつ疑問が消えると
またひとつ疑問が増える

さてこれから味噌づくり!

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