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日日キロク

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わたしの日記
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2018年1月の記事一覧

人に会うなら

「ご飯行きたい」 「お茶しよう」 「とりあえず、早く会いたい」 人と会うのはわくわくする。 顔を合わせれば、その人の調子や声色がわかる。それまでの日々を懐かしみ、思い出話しに花が咲く。 何より、会いたいと思ってもらえるのは嬉しい。 でも、せっかく会うのなら意味のある時間を過ごしたい。ただ流れるような時間ではなくて、時間が止まるような何かきっかけが生まれるような時間がいい。と、思っている。 例えば、カラオケに行って我を忘れて好きな歌をひたすら歌うとか、そ

あの子は今、

陽が落ちるのを眺めるためだけに、散歩に出かけた。 ここはきっと、唯一富士山が見えるところ。 空がうっすらと暗くなっていく中、夕陽に照らされた富士と山々の姿は、影絵でも見るかのようにはっきりとワタシの目に映った。 *** 自宅から徒歩15分くらいにある駅の近くでは富士山が見える。見えるといっても雪化粧の当たりが少しばかりといった具合だけれど、それでも富士山であることに変わりない。 富士山に対して、特別な思い出も思い入れもないけれど、見れた日は思いがけず好きな人に出会っ

価値観の押しつけとしての「美」

きれい かわいい おしゃれ 「インスタ映え」が流行語大賞になった2017年。 投稿するものが一つの作品として映え、バズる(たくさんの人の共感が得られる)ことはいいこと。そんな雰囲気がある。 毎日数えきれないほどの投稿があるInstagram。人気のある投稿は願わずとも画面に表示される。そんな投稿を見ていると、自分も流行りに乗らないといけないのかなと思う。きっと、そんなことは誰も気にしていないのだけれど、なんだかそんな気分になる。「それ、インスタでよく見るよ〜」とか、

そんなことがあったかもしれない

「ママー、ママー!」泣きじゃくる男の子とそれをあやすパパ。ママは少しおしゃれをしてお出かけかしら。 そんなことを思いながら、素敵な家族と暖かな日差しでほっこりとしたわたしは足早に予定へと向かった。 *** ある日突然、大好きな人がちょっとでも自分の目の前からいなくなったら…幼心はパニックだろう。 日々を共に過ごす時間の長い母親であれば、きっとなおさら。 もう記憶にもないけれど、わたしにも初めての父との留守番があったかもしれない。 その時、わたしは泣い

あの時、あの場所で

きっと比べる必要は全然なくて、比べているつもりもないのだけれど、 時折、 「この人とあの時一緒だったらよかったのに」 と、ふと思う瞬間がある。 *** いつ、どのタイミングで行ったとしても きっと、いや絶対に、 この人たちに出逢えてよかった そう思うんだと思う。 それでも、 「あの時、あのタイミングでこの人に会っていたら」 と、思う現象には少なからず、どこかに思い残していることがあるのかもしれない。 *** そんなことを、ウユ