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本読みのきろく

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わたしの読書感想文
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#推薦図書

#とある一冊 02

「次の外来、いつにしますか?」 この一言に救われる人がいるんだと思うと、ぎゅっと胸がしまる。 ある医者が、末期癌の患者にやっとの思いで口にしたこの一言が、患者が生きる気力を取り戻すきっかけとなり、切なくもあたたかいストーリーがはじまる。 * 小説「神様のカルテ」は、ある一人の医者が信州にある地域の病院で生きることに向き合い懸命に生きていく物語。 主人公は、夏目漱石を敬愛する古風な医師・栗原一止。24時間365日を掲げる地域の病院で、昼も夜もなく必死に働いている。 あ

#とある一冊 01

カフェに立ち寄ることも、 本屋へ立ち寄ることも、 コンビニへ立ち寄ることも、 ネットサーフィンすることも。 結局のところ、その時の自分を満たしてくれるものに引きつけられているらしい。 人はいつも、自分を助けてくれる人をさがしている エッセイストである松浦弥太郎さん著「もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。」の冒頭に書かれている一節。 この本に出会ったのは、3年くらい前。 25歳なんてまだ先のことだし。と思っていたわたしが、タイトルに惹かれ