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日記「無題」9/23



今日はUberの1日だった。

社会人をしている人なら
土日祝は嬉しいお休みなんだろうけど
悲しいかな、今はUberでの稼ぎどきでしかない

結果が出ていないから
こういう時にこそ何か頑張らなきゃと焦り
土日祝にこそ、何かやらなきゃと焦る。



コンビで舞台をそこそこ出ている時は
キングオブコントや、日々のライブなど
とにかく頑張ってネタ作って、上を目指す
なんて気持ちで毎日を頑張るしかない。

今は、これまでやってこなかった事に
力を注いでみようという気持ちで
充実していると思える日々だけど

今やっている活動のモデルが少ない分
自分がどうなっていくかが見えずに
繊細だった今まで以上に、繊細になって

ラジオで思ったように話せなかったり
自信持ってアップしたYouTubeが
再生数が振るわなかったり
日記書く事によって怠惰な自分を
自分の書いた文章で痛感したり

一番信じなくてはいけないはずの
自分に対して疑心暗鬼になって
もがいて前に進もうとするものの
強がりで前に進もうとすると虚しくて
下に沈んで消えてなくなっていく気がする。



周りの芸人が賞レースに絡み出して
同じ劇場で汗流した芸人の活躍を祝いたいが
本当に思入れが深かったり
人として好きだったり、尊敬してないと
妬みから心から祝えなかったり

コンビ時代の後半から
自分が上がるよりも誰かが
落ちてくるのを待っている感覚が芽生えて

コンビでバトルライブで勝って
一番下のクラスから
養成所時代に偉そうにしてた同期を倒したり
尊敬した先輩を倒して得た快感が
「健全だったなぁ」と何度か思い出す事がある



劇場で一つの笑いを取るために
「人気がない」とか手垢の付き狂った
自虐をして大してウケることもなく

終わってから自分を見にきてくれた
お客さんあんなん言われてしんどかったかなと
考えては自己嫌悪に陥り

もうこんなウケもしない
見にきた人がしんどくなる自虐なんか
やめて、堂々としていようと決意するが

帰り道でTwitterで告知すると
全くいいねがつかなくて
もう告知しても意味ないと
リツイートするくらいで
ライブ告知はしなくなったり

なんか悪循環にまんまとのまれて
格好悪い芸人だなぁ。と思って

家に帰りたくなくて
神保町から新宿までよく歩いて帰った。
イヤフォンから流れてくる
芸人になったきっかけの
くりぃむさんのANNが笑えて沁みる。



そんな時も応援してくれている人たちは
ポジティブな感想を伝えてくれて

「仕事で落ち込んでしんどかったけど
 ネタ見て笑えて元気もらえました」

なんて感謝を度々してもらえる事がある。



売れてないから、知られてないから
そういう声に対してピンとこなくて
「本当に俺なんかで?」なんて思うけど
それぞれのサイズ感でその人の日常を
自分なんかが肯定できている事もあるらしい。




面白い芸人になりたい。
お金稼ぎたい。良い車乗りたい。
良い家に住みたい。とにかくウケたい。

なんて欲まみれで上京して
いろんな壁にぶち当たったって
少しずつ現実がわかり始めて
上京する時に抱いた夢を部分的に諦めて
欲望にすらモヤがかかっていく中で




濃くなっていくものあって

自分を信じなきゃいけないのは
自分を信じてくれている人がいるからで
その人を裏切らないように
その人が信じたという事実を
正しかったと証明したい。

お笑いファンの人も
進学、就職、彼氏ができた、結婚した
他に好きなものができた、嫌いになったりと
いろんな理由で離れていくものだけど

そういう日々を、ふと思い出した時に
応援していた、劇場に通っていた時間を
良い記憶として思い出してくれたら
こんな嬉しいことはない。とか


昔だったら綺麗事のように
思ってた事を今は思うようになった。
こんなことは書くべきではないんだけど。



主催ライブやってゲスト招いて
客席は2列、3列しか埋まらなくて
新ネタコント3本やって
噛んですべって、コーナーもグダって
それで落ち込んでいる自分の前には
「面白かった」「来て良かった」と
喜んで笑ってくれていた人たち

家族、芸人仲間、友達、支えてくれた人

みんなに支えられて芸人人生を、
日々を、生きている事を
一人じゃ何もできない事を
感じて、もっと感じで生きなきゃいけない。

自分はダメ人間すぎるけど
笑いに関しては、自分を信じなきゃいけない。


お笑いでどんな道選んでも
信じてくれた人、支えてくれた人を
間違ってたなんて思わせるな。

信じてくれた人こそ笑わせろ。

支えてくれた人こそ大切にしろ。




夜中までUberで東京を走り回って
適当な愛想振り撒いて家に着く
食欲はなく、横になっても眠くもならない

早く買ったばかりの茶碗使いたいのに
シーツ洗ったばっかでいい匂いするのに

鉛のように重い身体を動かして
また明日から誰かの為に、自分の為に生きる





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