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頂レポ11/28

11月28日

今日は神保町よしもと漫才劇場の
TOPを決める「頂」でした。

月3回の「戦」で得点を競い
上位10組が「頂」に進出。

僕らサンジェルマンは1位1位6位で
初の「頂」に進みました。

僕は芸人としての勝負勘で感じたことがあります。

「今回の頂は絶対に勝てる。勝つなら今回だ」

だから「戦」の全1位で
月間総合1位にこだわり勢いをつけて
完全優勝を目論んでいたのです。

前日に近所の定食屋でとんかつを食べ
銭湯に行ってサウナで身体を清め

ライブのある日は
部屋が汚いとなんかスベる気がしている僕は

朝9時に起きて部屋を掃除し
洗濯をして、掃除機をかけ

全てが整った状態で家を出ました。

1時間前に神保町のドトールで
えいながと軽い打ち合わせをして

そろそろ劇場に向かおうという時
僕はえいながに言いました。

「えいなが、俺今日勝つ気しかないわ。」

「…そうだね」

若干の温度差を感じながら店を出ました。

僕は自信があったんです。

それは頂のネタを決めたあの下北の喫茶店で

「えいなが、頂でやりたいネタもう決まってる?」

「んーなんとなくある」

「じゃあ、せーので言おう。せーの」

僕らは同じネタを挙げました。
これはいける。勝ち確。

コントリハが始まる。音響を調整してくれて

ネタに締まりが出た。
勝ち確のネタが更に良くなっていく。

すっかりお馴染みのスタッフさんが

「このネタなんですね、頑張ってください!」

みたいな目をしてる。

苦労かけるスタッフさんの為にも勝たねば。

目をしてただけだけど。

出番直前、金魚番長が愉快な漫才をしている。

でも一切耳に入ってこない。
マザファカ緊張してたから。

膝に手をつき精神統一する
えいながの背中に手を置いて

「楽しもう」

頂のドキュメントがあればそこは完全に見所で

YouTubeのコメント欄には

「12:32  泣ける」

というコメントにいいね546つく程に良い場面。

ネタが始まる。
満席でホクホクに温まったその客席は絶景で

緊張しながらもその景色を楽しんでいた。

ネタはそれなりに順調に進んでいく。

でもこのままだと優勝は決められそうにない。



でも大丈夫。

最近直したオチで優勝は確定させられる。

ネタも終盤、食らえ俺らの激マッハ最強オチを。

「ファファファッ、ファファファッ♫」


そんな僕らをつんざく警告音が鳴り響く。

残り15秒の合図。

完全に間に合わないんだけど。
後30秒はかかるんだけど。

でもやるしかない。

芸歴6年目の僕がとった対処。

とにかく早口。

「どかーーーーーーーーーーーーーーーーん」

強制暗転。

最後までやれなかった。

「あー最悪だーーーーーーーーー」

心の声が舞台上で完全に漏れた。何してんの。

結果は「ナミダバシ」の優勝。おめでとう。

このガチ感が最高。神保町は良い劇場だと思う。

作家さんからのダメ出しの時間。

真摯に受け止めネタの修正に繋げよう。

作家Aさん

「なんでこのネタやったん。バトルでやるネタじゃないやろ」

作家Bさん

「単独でやっといてほしい」

作家Cさん

「名前は聞いていて楽しみにしていたんです。

 でもネタがアレで後半は見るのしんどかった。

 普通のネタないの?それ見たかったわ。」

作家Dさん

「あんなネタ選びしてたら後輩に舐められるで」

そこで社員さんのフォロー

「前1位取ったネタだから調子乗っちゃったかな?」

めっちゃ刺された。刺された上に中でえぐられた。

逆に後半は皆さんもう笑うしかなくて

「次の頂では普通のネタやりましょう」

って事で落ち着いた。

今まで色んなバトルライブに出て
色んなダメ出しを頂いて来たけど

ネタ選びにダメ出しされたのは初めて。

でもとても愛を感じたし
有り難い気持ちでいっぱいなので
今日の審査員さんにまたネタ見て頂きたい。

まぁ、ネタ選び云々は置いておいても
完全に負けていたと思います!

とにかく勝てるネタを作るしかないし

僕らには花でやるべきことがあるので
とにかく勝つしかないんです




そして漫才師だけの花クラスに

コント大好きサンジェルマンが入ります。

という事で頂で心えぐられた僕でした。

11月も応援してくださった方々ありがとうございました!



12月の「戦」はこちら!!

です!!!!!!!

12月こそ!僕らが「花」へ!!


花のサンジェルマンとなれ🌺

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