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SDGs、できることから始めよう。

 SDGs。最近、こんな意識高い系の単語が流行している。日本語にすると、「持続可能な開発目標」らしい。流行りに敏感な日本人は我こそは、と波に乗ろうとするが、私からすると正直くだらない。

 SDGs。こんな難しい言葉をしているからそう感じるのだが、特段難しいことは言っていない、と私は思う。貧困をなくそうとか、みんな平等だとか。かっこつけた名前だから戸惑うが目新しいことは主張されていない。

 日本人は手を抜くという事を知らない。何かに取り組むと一度決めたらそれを絶対に貫徹しようとする。これは我々の良いところでもあるが、同時に何かに取り組む際の足かせにもなっている気がする。

 SDGsも同様である。そもそも、17も目標があるからいけない。きっと日本人は17個もあるのかと気後れし、それだけであきらめてしまう。
 しかし、私は10年ほど海外で暮らしていたが、きっとそこの人たちはこう言う。
 「おれたちこの中の目標のうち1つクリアしているんだぜ。すごいだろ。」

 そう、正直こんな気軽なスタンスで全然良いと思うのだ。現在19歳の私は人生の半分も海外で過ごしたせいか、私にもその気がある。何に取り組んでいるのか。そう聞かれたら私はこう答える。物を壊れるまで使っている、と。

 私は大学生だが、今使っている筆箱は4代目だ。初代は小学1年生から3年生、2代目は4年生から6年生。3代目は中学生から高校生。そして今使っているのは大学生から使い始めたものである。
 そして、使い終わった筆箱は自宅のペン立ての代わりとして使用している。

 こうやって、物を頻繁に買い替えないだけでいくつかの目標は達成しているのではないか、と思う。事実、筆箱に使われるプラスチック等を節約できているし、それにより廃棄される量も減るから、環境汚染なんかにも少しばかりは貢献していると思う。

 物を長く使うってのは案外簡単。それは無駄に物を買わない、ということだ。「~しない」という消極的な行動は「~すべき」という積極的な行動を要求されるよりもはるかにハードルが低い。

 難しいことをしようとすると、その分達成するのにかかる負担も大きくなる。長く続けようとするなら、これぐらい気楽な方がよい。その方がトータルで見た達成量は大きくなる。

 もちろん、真面目な方には「それだけ?」と言われるかもしれない。しかし、それだけでも胸を張って答える、私は。


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