法学部には大学ごとに学派が存在する。
タイトルの通り、法学部には大学ごとに学派が存在します。より正確に言えば、大学教員がそれぞれ自身の支持する説をもっています。例えば、同じ刑法の先生であっても、行為無価値論者と結果無価値論者に分かれています。
行為無価値論とは、犯罪行為の違法性の実質を行為の反倫理性に見い出す立場であり、結果無価値論とは、犯罪行為の違法性の実質を当該行為による法益侵害・危険の惹起に見い出す立場です。
端的に申しますと、犯罪(殺人罪)が違法であるゆえんを、「人を殺す」という「行為」だと考える