見出し画像

安定性と圧倒的キル力!!CSベスト4の60枚HEROデッキ徹底解説

みなさんこんにちは〜みりおんです!
今回は僕が7/1からの新制限適用のつくよ杯個人戦で使用してベスト4まで進出した【HERO】デッキについて解説していきたいと思います!!

使用した経緯

まずそもそも僕は【HERO】というデッキタイプが好きで、以前から使いたいと少し思っていました。そして今回CSが個人戦ということで、好きなデッキを持ち込んでも文句は誰にも言われないので、とりあえず考えてみよう!となりました。そして調整を重ねていったところ、勝率がかなり高かったのでこのデッキを持ち込もうといった形になりました。

HEROの強み

HEROギミックの強み、それは圧倒的なワンキル力にあります。
《E・HERO サンライザー》の融合召喚に成功すれば《ミラクル・フュージョン》をサーチでき、さらに融合召喚を行うことで一回分の融合から6000近い打点を生み出すことができます。
さらに、《E・HERO オネスティ・ネオス》の存在も大きく、ライフが盤面だけでは詰めきれないときでも《E・HERO オネスティ・ネオス》で2500パンプしてワンキルまで持っていける試合もありました。

また、特殊召喚するカードも数多く存在することでの手数の多さも強みの一つであり、相手が生半可な妨害でターンを返すとそのままワンキルに向かえてしまいます。

そしてもう一つの強みは安定性の高さにあります。
本当に60枚で安定するの? と言われるかもしれないですが、今回のCSの6マッチ17シングル中で初手で動けないという事故が発生したのは4回戦の1本目のみなので、約6%ということになります。
むしろ60枚にすることでサーチカードを豊富に積めて、サーチ先の選択肢が増え、安定性の向上に繋がっています。【HERO】デッキは豊富なサーチカードとサーチ先の存在で安定性を60枚でも維持できている、ということです。

【HERO】デッキの構築論


画像1

・60枚にした理由とメリット/デメリット
60枚にした理由は前述の通りサーチ先の選択肢の増加です。40枚近くまで絞ると、ほぼHEROギミックのみでの構成になり、《E-エマージェンシーコール》などのサーチカードですら構築から抜けてしまう形となるので、間接的なパワー不足に陥ってしまうことを懸念して60枚にしています。
他のメリットとしては、誘発も様々なカードが積めるので《抹殺の指名者》の宣言先の選択肢も増える、60枚なのでメインギミックをあまり削らずにサイドチェンジが行いやすくなる、などといった点です。
デメリットは《墓穴の指名者》《抹殺の指名者》などを40枚前後のデッキより引き込みづらくなっていて場面場面でほしいカードが手札にこないことが普通のデッキより多く発生する点です。ただ、メインギミックに関してはサーチカードが多いのでこれをほぼ克服しています。

・自由枠のカード選択
自由枠のカードとしては《禁じられた一滴》《ライトニング・ストーム》《サンダー・ボルト》などの後手向きカードを多く選択しました。理由としては、先攻2ターン目か後攻1ターン目が強いデッキなので、相手の妨害を楽に剥がせる魔法を多めに採用しています。現環境ではワンキルまで持っていかれるデッキが少なく、《原始生命態ニビル》などの存在からワンキルできてもあえてワンキルまでいかずに妨害を敷いてケアしてターンを返すといった場面が多いので、こちらが先攻でも《禁じられた一滴》《ライトニング・ストーム》《サンダー・ボルト》などのパワーカードが効力を発揮することが多かったです。

先攻/後攻での動き

・先攻時の動き
もちろん手札にもよりますが、先攻1ターン目の動きとしては大きく分けて3つです。

打点が変動している《D-HERO ディストピアガイ》の成立
《M・HERO ダーク・ロウ》の成立
上記2体の同時成立

《D-HERO ディストピアガイ》に関しては効果モンスター2体から《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》を出して《フュージョン・デステニー》を落とす、または《フュージョン・デステニー》を素引きすることによって簡単に成立できます。《フュージョン・デステニー》の融合素材として《D-HERO ダイナマイトガイ》を墓地に送り効果を発動することで《D-HERO ディストピアガイ》の攻撃力を上昇させることができます。

《M・HERO ダーク・ロウ》は《マスク・チェンジ》の素引きまたは《E・HERO シャドー・ミスト》の特殊召喚成功時の効果によるサーチによって成立します。《E・HERO シャドー・ミスト》を特殊召喚するための手段としては《ヒーローアライブ》《E・HERO ソリッドマン》《E・HERO リキッドマン》が主になります。

そして上記2体の同時成立なのですが、要求値が高い上に《原始生命態ニビル》を受けてしまう可能性が高いのであまりやらないです。もちろん手札と相談して相手のデッキによってやるかやらないか決めるので、やるときもあります。

一番やる先攻展開は《V・HERO ヴァイオン》+HEROモンスターで《D-HERO ディストピアガイ》を絡めたルートです。

《V・HERO ヴァイオン》+ 「HERO」モンスター

1.《V・HERO ヴァイオン》を召喚し、効果で《E・HERO シャドー・ミスト》を墓地に送る。
2.《E・HERO シャドー・ミスト》の墓地に送られたときの効果で《E・HERO リキッドマン》(手札にある場合は他の「HERO」モンスター)をサーチする。
3.《V・HERO ヴァイオン》の起動効果で墓地の《E・HERO シャドー・ミスト》を除外して《融合》をサーチする。
4.《融合》を発動、手札の《E・HERO リキッドマン》とHEROモンスターで《E・HERO サンライザー》を融合召喚。
5.《E・HERO リキッドマン》と《E・HERO サンライザー》の特殊召喚時の効果を好きな順番で発動。2ドロー1デスと《ミラクル・フュージョン》サーチ。
6.《E・HERO サンライザー》と《V・HERO ヴァイオン》で《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》をリンク召喚。
7.《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》の効果で《フュージョン・デステニー》を墓地に送り、《D-HERO ディアボリックガイ》と《D-HERO ダイナマイトガイ》をデッキから墓地に送って《D-HERO ディストピアガイ》を融合召喚。
8.《D-HERO ダイナマイトガイ》の効果で《D-HERO ディストピアガイ》の攻撃力を1000上げる。

これによってできる盤面が、
フィールド:《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》+攻撃力が1000上がった《D-HERO ディストピアガイ》(フリーチェーンでカードを1枚破壊できる状態)
手札:《ミラクル・フュージョン》+2枚ドローして1枚捨てている状態
墓地:《D-HERO ディアボリックガイ》

盤面としては強度は低いですが、返しのリソースがかなりある状態なので次のターンにワンキルに向かえることが多いです。ちなみに召喚回数が4回なので《原始生命態ニビル》をケアした展開になっています。
返しのターンで《ミラクル・フュージョン》《D-HERO ディアボリックガイ》があるので、再び《E・HERO リキッドマン》の効果を使用してドローしつつ展開ができます。


・後攻時の動き
ワンショットすることを重視して動きます。《E・HERO サンライザー》の効果で《ミラクル・フュージョン》のサーチと他のHEROの攻撃宣言時にフィールドのカードを1枚破壊でき、バトルフェイズ中に《マスク・チェンジ》を発動することによる追撃も可能、そして打点を2500上昇させる《E・HERO オネスティ・ネオス》もいるのでライフを取り切ることは容易いです。
後攻時の動きは決まった動きはないので、場面に応じて盤面を形成することになります。基本の打点が高いので、5回未満に召喚回数を抑え《原始生命態ニビル》をケアすることも考えることができます。実際、召喚回数を5回未満に抑えて《原始生命態ニビル》をケアしつつワンキルした場面はかなりありました。

採用カード解説

ここからは今回採用したカードについて役割や採用理由を解説していきます。他のデッキでも採用の多いカード(《灰流うらら》、《増殖するG》など)については省略させていただきます。

画像2

《V・HERO ヴァイオン》

画像2

このデッキの要となるカードです。
召喚・特殊召喚成功時にデッキから「HERO」モンスターを墓地に送る効果で主に《E・HERO シャドー・ミスト》《D-HERO ディアボリックガイ》などを落とします。続けて起動効果で墓地に存在する「HERO」モンスターを除外することで《融合》をサーチすることができます。すでに召喚・特殊召喚成功時の効果で墓地には「HERO」モンスターがいるはずなので、初動でもコストをすぐに確保して動くことができます。
この一連の動きによって《融合》を即打てるような状態になり、《E・HERO リキッドマン》などを融合素材にすることによってアドバンテージを確保していきます。

《V・HERO インクリース》、《V・HERO ファリス》

画像3

画像4

このデッキの要となる《V・HERO ヴァイオン》をリクルートするためのカード達です。《V・HERO ファリス》の制約で発動後ターン終了時まで「HERO」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない縛りが付きますが、ほとんど「HERO」モンスターで構築が固められているため《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》以外は影響を受けないです。

手札の「HERO」モンスターを捨てて《V・HERO ファリス》を特殊召喚
→成功時に《V・HERO インクリース》を魔法・罠ゾーンに置く
→《V・HERO インクリース》の効果で《V・HERO ファリス》をリリースして《V・HERO インクリース》を特殊召喚
→《V・HERO インクリース》の効果でデッキから《V・HERO ヴァイオン》を特殊召喚

といった動きができるため、召喚権を消費せずに《V・HERO ヴァイオン》までアクセスすることができます。

また、《V・HERO インクリース》はプレイヤーがダメージを受けたときにも墓地から魔法・罠ゾーンに置けるので、展開後も繰り返しリクルート効果を使用することができます。

《E・HERO エアーマン》


画像5


主に「HERO」モンスターをサーチする効果を使います。手札に他の「HERO」モンスターがいるときに《V・HERO ファリス》をサーチしてワンキルまで持っていったり、《E・HERO オネスティ・ネオス》をサーチして足りない打点を確保したりするのが主な役割です。《V・HERO ファリス》と違い《E-エマージェンシーコール》にも対応しているので、《E・HERO エアーマン》の召喚を経由して《V・HERO ファリス》に触りに行くことができます。
魔法罠を破壊する効果も優秀で、複数体「HERO」モンスターが並ぶことも珍しくないので、複数枚相手のバックに触ることができます。

《E・HERO オネスティ・ネオス》


画像6


手札から捨てて2500パンプするのが主な役割です。フリーチェーンで打てるので、墓地に「HERO」モンスターがいなくて《ミラクル・フュージョン》が打てないときに効果を発動して融合素材に使うことができたり、《D-HERO ディバインガイ》の手札が0枚のときに墓地の他の「D-HERO」モンスターと除外して2枚ドローする効果の邪魔になるときにもフィールドの「HERO」モンスターを対象に効果を発動して手札を空にして《D-HERO ディバインガイ》の効果を発動させることもできます。
盤面のみでライフを5500以上8000未満しか取れないときでも《E・HERO オネスティ・ネオス》の存在でライフを詰め切る場面は多々ありました。
また、《E・HERO オネスティ・ネオス》はレベル7なので《増援》には対応していないものの、「E・HERO」モンスターなので《E-エマージェンシーコール》に対応しているのは大きな利点です。

《E・HERO ソリッドマン》


画像7


召喚成功時に手札の「HERO」モンスターを特殊召喚できるので、これで《E・HERO シャドー・ミスト》を特殊召喚し、《E・HERO シャドー・ミスト》の特殊召喚成功時の効果で《マスク・チェンジ》をサーチするのが主な役割です。逆にそれ以外の役割があまりなく、《E-エマージェンシーコール》のサーチ先にも対応していることから1枚の採用になっています。
フィールドから魔法の効果で墓地に送られたときに墓地の「HERO」モンスターを守備表示で蘇生する効果も持っているので、フィールドから融合素材にすることで墓地の「HERO」モンスターを釣り上げてそこからさらに展開することも可能です。

《E・HERO リキッドマン》

画像8

召喚成功時に《E・HERO リキッドマン》以外のレベル4以下の「HERO」モンスターを蘇生できるので、《E・HERO シャドー・ミスト》《E・HERO エアーマン》《V・HERO ヴァイオン》などの特殊召喚成功時に効果を発動できるモンスターが狙い目です。
融合素材になり墓地に送られた、または除外されたときに2枚ドローして1枚捨てる効果も強力で、1ターンに蘇生効果とドロー効果のいずれか1つしか使えないのでドロー効果を優先して使うことが多いです。この効果でさらなる展開札や手札誘発を引き込んで状況を有利にすることができます。また、《E・HERO サンライザー》の融合素材にすることで好きな順番で特殊召喚成功時のチェーンを組めるので《灰流うらら》などをもらいたくない方をチェーン1に持って行くことでケアができます。

《E・HERO シャドー・ミスト》

画像9

特殊召喚成功時に「チェンジ」速攻魔法、このデッキでは《マスク・チェンジ》をサーチする効果と、墓地に送られた場合に「HERO」モンスターをサーチする効果があります。この2つの効果は1ターンにいずれか1つしか使えないですが、《マスク・チェンジ》をサーチする動きをするとき先攻であれば《マスク・チェンジ》をサーチした後セットし相手ターンに《マスク・チェンジ》を発動すれば「HERO」モンスターをサーチする効果を使えるので問題ないです。墓地に送られた場合の効果を先に使うと《マスク・チェンジ》はサーチできなくなるので《マスク・チェンジ》に頼らない別のルートを目指すことになります。
墓地に送られた場合の効果は《V・HERO ヴァイオン》と相性が良く、《V・HERO ヴァイオン》の効果で《E・HERO シャドー・ミスト》を墓地に送り効果を使うことで融合素材を確保しつつ、墓地に送られた《E・HERO シャドー・ミスト》をゲームから除外し《V・HERO ヴァイオン》の効果で《融合》をサーチできるので、《V・HERO ヴァイオン》1枚で融合の準備が整います。

《D-HERO ディアボリックガイ》

画像10

墓地の自身を除外して同名を出す準制限カード。融合素材・リンク素材にすることがほとんどで、墓地に送っておけば特殊召喚できるのでとりあえず墓地に置いておきたいカードです。

《D-HERO ディバインガイ》

画像11

①の効果はほとんど使わないです。②の効果は強力ですが、ターンを跨がないと使えない効果であり、手札誘発があると手札を0枚にすることができないので、使えたらラッキー程度です。このモンスターはレベル4の「D-HERO」モンスターなので、墓地にいるときに《D-HERO ディストピアガイ》の特殊召喚に成功すれば効果で1600バーンを与えることができます。この効果で勝った試合もあったので侮れないです。

《D-HERO ダイナマイトガイ》

画像12

主に墓地から除外して打点を上げる効果を《D-HERO ディストピアガイ》を対象にして発動します。相手ターン終了時まで上がるので《D-HERO ディストピアガイ》を相手ターンの妨害に使うことができます。
①の効果もたまに使います。相手がこちらの《増殖するG》の適用中にツッパしてワンキルを狙いに来たときに手札から捨ててワンキルを阻止したり、相手ライフを1000以下までしか削りきれないときにこのカードをサーチしておいて相手モンスターの戦闘を牽制できたりします。相手ライフが1700で相手の《王宮の勅命》が発動されている状態で、ワンキルに向かってきたときにこのカードの①の効果で相手ライフを700にしてこちらが生き延び、次のターンに《王宮の勅命》のコストでライフを0にする、といった場面も今回のCSで発生しました。

《原始生命態ニビル》、《アーティファクト-ロンギヌス》

画像13

画像14

《抹殺の指名者》の宣言先としての採用です。もちろん普通に使っても強いため、相手のデッキによって効力に偏りがありますがメインからの採用。《原始生命態ニビル》《アーティファクト-ロンギヌス》は最近メイン採用しているデッキも見受けられるため、こちらもメイン戦で投げられたときに《抹殺の指名者》で宣言したいための採用です。

《PSYフレームギア・γ》

画像15

制限改訂で枚数が2枚に減ってしまいましたが、あらゆるデッキに対して一定以上の効力を発揮してくれて、こちらのデッキの初動(《ヒーローアライブ》や《フュージョン・デステニー》など)に誘発を投げられたときにも《PSYフレームギア・γ》を投げることができるので、2枚になっても十分使えるカードだと思い採用しました。
また、2枚でも採用するデッキがそれなりにいると考慮して《抹殺の指名者》の宣言先としての意味合いも兼ねて採用しました。

《ヒーローアライブ》

画像17

ライフを半分支払うコストは重いですが、ワンキルに向かえるなら問題ない1枚です。《E・HERO エアーマン》《E・HERO シャドー・ミスト》が主なリクルート先で、前者はワンキル、後者は《マスク・チェンジ》サーチから《M・HERO ダーク・ロウ》による盤面制圧をしてくれます。
相手のデッキと自分の手札によってはあえて先攻1ターン目に打たずに温存しておく選択肢もあります。

《フュージョン・デステニー》

画像18

デッキ融合で「D-HERO」融合モンスターを融合召喚できます。このカードで主に《D-HERO ディアボリックガイ》と《D-HERO ダイナマイトガイ》でデッキ融合して《D-HERO ディストピアガイ》を融合召喚します。
発動後に闇属性の「HERO」モンスターしか特殊召喚できない縛りがつき、別の属性である《E・HERO サンライザー》などの融合召喚ができなくなるので先に闇属性以外の「HERO」モンスターを特殊召喚するようにしています。
「D-HERO」モンスターを融合素材にする《D-HERO デッドリーガイ》も出せるので、闇属性の《E・HERO シャドー・ミスト》などを墓地に送ることも可能です。

《マスク・チェンジ》

画像19

フィールドの「HERO」モンスターを「M・HERO」モンスターに変身させるカードです。出す先は主に《M・HERO ダーク・ロウ》、たまに《M・HERO アシッド》です。
相手の《無限泡影》《エフェクト・ヴェーラー》などに合わせて打つと自分のモンスターの効果を通しつつ《M・HERO ダーク・ロウ》などにいけます。
《E・HERO シャドー・ミスト》でサーチが効くのでメイン60枚でも持ってきやすいです。

《ミラクル・フュージョン》

画像20

墓地融合で「E・HERO」融合モンスターを融合召喚できるカード。《E・HERO サンライザー》からのサーチができるため、採用枚数を抑えても強いカードです。
既に手札か墓地にあってもサーチ効果を使って2枚目を持ってきたいため2枚の採用にしています。
《E・HERO リキッドマン》のドロー効果はこのカードで除外されても発動できるのが強力です。
発動のターン制限がなく、《ミラクル・フュージョン》を連打して高打点を並べ、5回未満の召喚に抑え《原始生命態ニビル》をケアして勝った試合もあるのでできれば2枚ほしいです。

《E-エマージェンシーコール》、《増援》

画像21

画像22

サーチ範囲はほぼ同じですが、《E-エマージェンシーコール》は《E・HERO オネスティ・ネオス》、《増援》は《V・HERO ヴァイオン》をサーチできることで差別化されています。基本的には《V・HERO ヴァイオン》をサーチできる《増援》の方が強いです。
このデッキの潤滑油といっても良いカードなので、メイン60枚にするには必須のカード達です。

《禁じられた一滴》

画像23

主に【電脳堺】や【ドラゴンメイド】などのシステムモンスターを使うデッキの分布が多いとみてメインから採用しました。当たったデッキを考えても採用は正解でした。《E・HERO シャドー・ミスト》や《D-HERO ディアボリックガイ》をコストに発動できると無駄がないです。あと打点が半分になるのでワンキルまで持っていきやすいという面もあります。

《ライトニング・ストーム》、《サンダー・ボルト》

画像24

画像25

相手フィールドのカードを壊滅させることができる2枚。先攻1ターン目には使うことができませんが、だいたいターンが返ってくるので《ライトニング・ストーム》、《サンダー・ボルト》共に打ちやすいです。後攻は言わずもがな強力なカードです。ただ、《サンダー・ボルト》に関しては前日に投入して試合中一度も引けず感触がわからなかったので、翌日のCSでは《三戦の才》2枚目に変更しました。

《三戦の才》

画像26

どの効果も強力な1枚ですが、一番使ったのはピーピングハンデスの効果。先攻1ターン目に誘発を投げられたときにピーピングハンデスするとだいぶ戦いやすかったです。もちろん2ドローして手数を増やす、コントロールを得てワンキルしやすくするのも一つの手です。前述した通り翌日のCSで採用枚数を2枚に増やしました。60枚なので手札でダブつきにくいのも良いところです。

《死者蘇生》

画像27

このデッキでは《E・HERO シャドー・ミスト》や《E・HERO エアーマン》など、蘇生してアドバンテージを稼げるカードが多いので投入しました。
手数が増えるのはもちろんのこと、《E・HERO シャドー・ミスト》の蘇生から《マスク・チェンジ》をサーチして相手ターンの妨害につなぐこともできます。

《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》

画像28

このカードの効果でコストとして墓地に送るのは主に《フュージョン・デステニー》です。デッキ融合をするため、融合素材を手札に集めなくても融合召喚ができます。《フュージョン・デステニー》で《D-HERO ディアボリックガイ》、《D-HERO ダイナマイトガイ》、《D-HERO ディバインガイ》のどれか2枚を落として《D-HERO ディストピアガイ》を出せば1妨害+返しのターンのリソース確保になります。《ミラクル・フュージョン》、《融合》も選択肢としてあるので覚えておいて損はないです。
気をつけたいのは《V・HERO ファリス》、《フュージョン・デステニー》本体の効果の発動後にはHEROしか出せない制約がつくので《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》がこれら2枚を使った後では出せず、《X・HERO クロスガイ》にいたっては効果を発動するターンに「HERO」モンスターしか特殊召喚できないので、《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》を出してしまうと《X・HERO クロスガイ》の効果発動ができず、《X・HERO クロスガイ》の効果発動をするとそのターン《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》は出せなくなるので注意が必要です。

《X・HERO クロスガイ》

画像29

効果の発動ターンに「HERO」モンスターしか特殊召喚できない縛りがつきますが、リンク召喚成功時に墓地の「D-HERO」モンスターをなんでも釣り上げられるので《D-HERO ディストピアガイ》も蘇生できます。
また、フィールドの「D-HERO」モンスターをリリースして「HERO」モンスターをサーチすることができるので、墓地に「D-HERO」モンスターがいれば戦士族モンスター2体から任意の「HERO」モンスターをサーチできます。これで《V・HERO ファリス》などを持ってきて手数を増やすことをよくやります。

《X・HERO ドレッドバスター》

画像30

効果はとてつもなく地味ですが、《D-HERO ディストピアガイ》の打点を変動させて効果を発動できる状態にしたり、貫通効果もあるので《E・HERO オネスティ・ネオス》を投げて相手を突然死させたりすることもできます。結構重要なカードだと思っています。
《X・HERO クロスガイ》から蘇生しそのままリンク召喚することでこのカードまで繋がるので、リンク3ながら簡単に出すことができます。

《X・HERO ワンダー・ドライバー》

画像31

リンク先に「HERO」モンスターが出ると墓地の「融合」「フュージョン」「チェンジ」魔法をフィールドにセットできます。《マスク・チェンジ》は速攻魔法なので伏せたターンに使えないことには注意が必要です。
このカードを出しておいて《ミラクル・フュージョン》を発動し再セットすることによる連打や、次のターンの一手として《マスク・チェンジ》を伏せておく、といった芸当ができます。

《E・HERO エスクリダオ》

画像32

闇属性の《ミラクル・フュージョン》から出せる、融合縛りのゆるい「E・HERO」モンスター、ただそれだけです。サイドの「シャドール」ギミックを入れるときにこのカードと《エルシャドール・アプカローネ》を交代させるくらいには弱いカードですが、なくて困る場面もあるので仕方なく投入しています。

《E・HERO アブソルートZero》

画像33

フィールドを離れたら《サンダー・ボルト》と同じ効果を強制発動する水属性の融合。なぜか属性融合HEROの中でこいつだけ融合素材の指定に「E・HERO」を指定せず「HERO」指定なので、「D-HERO」「V・HERO」と水属性で混ぜて融合もできます。水属性には融合素材になったとき優秀な《E・HERO リキッドマン》がいるのでバンバン出します。

《E・HERO サンライザー》

画像34

属性が異なる「HERO」モンスター2体で融合召喚できる「E・HERO」。だいたい《E・HERO リキッドマン》+なにかで出します。
特殊召喚成功時に《ミラクル・フュージョン》をサーチする効果を備えているので、先攻1ターン目だと次のターンの一手やそれ以降だとワンキルの補助になれる非常に強力な1枚です。
②の効果で属性の種類×200パンプを全体に与えるのでこのカードの攻撃力はだいたい2900〜3100がデフォです。そしてパンプするので《D-HERO ディストピアガイ》の攻撃力変動の条件を満たすこともできます。
③の効果も他の「HERO」が戦闘を行う攻撃宣言時にフィールドのカードを破壊できるのでこれもワンキルの補助になります。また、相手モンスターの攻撃宣言時にも反応するので、《E・HERO サンライザー》から潰さないと破壊効果を使われてしまいます。
前日まで1枚のみの採用だったのですが、《ミラクル・フュージョン》とともに複数枚欲しくなる場面が多かったので2枚に増やしました。増やしたことで当日勝ちを拾えた試合も多かったので増やして正解でした。

《D-HERO デッドリーガイ》

画像35

このカードは2枚目以降の《フュージョン・デステニー》で出すカード、という認識でいた方が良いです。効果をあまり使ったことはないのですが、融合素材の指定が”「D-HERO」モンスター+闇属性の効果モンスター”なので、《E・HERO シャドー・ミスト》を墓地に送り《E・HERO シャドー・ミスト》の効果でサーチする、といったことができます。
《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》が生き残ったときに最後の詰めとして出したり、前述した通り2枚目以降の《フュージョン・デステニー》で出すカードだったりするので優先度は低いですが採用しました。

《D-HERO ディストピアガイ》

画像36

特殊召喚成功時に墓地のレベル4以下の「D-HERO」の攻撃力分のバーン効果は地味ですがライフをこれのおかげで取り切ることもよくあります。《X・HERO クロスガイ》や《死者蘇生》の効果で出しても使えるので墓地に《D-HERO ディバインガイ》がいるときは積極的に使います。
打点が変動しているとフリーチェーンでカードを1枚破壊する効果があるので実質《十二獣ドランシア》みたいな効果です。こちらは裏側のカードも割れます。打点を変動させるカードは《E・HERO サンライザー》、《E・HERO オネスティ・ネオス》、《X・HERO ドレッドバスター》、《D-HERO ダイナマイトガイ》があるのでけっこう達成しやすいです。

《M・HERO ダーク・ロウ》

画像37

言わずと知れた最強モンスター。
《マクロコスモス》の相手のみ版の永続効果、ドローフェイズ以外でカードを加えたときのハンデス効果は多くのプレイヤーを苦しめ、それは今でもかなり通用します。【鉄獣戦線】や【電脳堺】、【エルドリッチ】などに幅広く効きます。《E・HERO オネスティ・ネオス》という戦闘面最強のカードもあるので場持ちも良いです。
《PSYフレームギア・γ》をケアするためにあえてハンデスしないことも頭に入れておいた方がいいです。

《M・HERO アシッド》

画像38

特殊召喚成功時に《ハーピィの羽根帚》と同様の効果とおまけで相手モンスターの打点を全て300下げる効果があります。
《E・HERO アブソルートZero》を対象にして《マスク・チェンジ》を使うと《ハーピィの羽根帚》+《サンダー・ボルト》となり相手のフィールドを壊滅できます。
ただ、今回のCSでは一回も使用機会がなかったので他に優先させたいカードがあれば抜いてもいいかもしれないです。


ここからはサイドデッキの採用理由の解説ですが、既にメインから入っているカードは飛ばします。

「シャドール」ギミック

画像39

画像40

画像41

画像42

【電脳堺】や【鉄獣戦線】などのEXを使うデッキの後手に入れていましたが、CSで引いたのは2回で、そのうちの1回はなくても勝てる状況で打たず仕舞い、もう1回は《灰流うらら》を打たれて発動できない、というほぼ役に立つことのなかったギミックでした。むしろ《星なる影 ゲニウス》のみが手札にきてずっと腐っている状況があったので、今回のCSでは重荷となっていました。

《ツインツイスター》、《コズミック・サイクロン》

画像43

画像44

サイク系をサイドチェンジで投入するほとんどの対面では《コズミック・サイクロン》を優先的に入れて、《ツインツイスター》は4枚目以降、といった感じでした。《ツインツイスター》は入れても一回も引けなかったので感触はわかりませんでした。《コズミック・サイクロン》は3枚だったのでさすがにたくさん引いてたくさん使えました。特に【電脳堺】相手にはよく効きました。

《レッド・リブート》

画像45

《ツインツイスター》と違い再セットするので《ドラゴンメイドのお片付け》の墓地効果を使わせずにワンキルを通すこともできます。カウンター罠にも打てるのでそこも魅力の一つでした。
しかしこのカードも罠デッキ対面には入れたものの一回も引けずに終わりました。


サイドデッキで使ったのが実質《原始生命態ニビル》、《アーティファクト-ロンギヌス》、《禁じられた一滴》、《コズミック・サイクロン》の枚数合計が7枚という欠陥のあるものだったため、もう少し見直す必要があると思いました。しかし裏を返せばメインデッキがそれだけ強かったということなので、サイドを見直せばもっと強くなれる伸び代のあるデッキだと思います。

不採用カード

ここからは不採用カードについて、なぜ不採用だったかを解説します。

《D-フォース》、《D-HERO Bloo-D》

画像46

画像47

この2枚を使いたくて【HERO】を考えたのですが、悲しいことに最終的に抜けていきました。
《D-フォース》の書いてあることは強力なのですが、そもそも《D-HERO Bloo-D》の出しにくさと相手に絶対妨害を当てられてしまうところ、先攻1ターン目では相手モンスターを装備することができず打点が足りない、と色々な点から難のあるカードで、入れても使う場面がなかなか巡り合わなかったので不採用となりました。

《M・HERO 闇鬼》、《M・HERO ブラスト》

画像48

画像49

書いてあることは強いのですが、《M・HERO 闇鬼》が必要になった場面には一回しか遭遇せず、《M・HERO ブラスト》は必要な場面に遭遇したことがなかったので、《マスク・チェンジ》より融合を主軸に置いているので受けの広そうな融合召喚できる「HERO」モンスターを優先しました。

サイドチェンジ後の戦い方

ここからはサイドチェンジ後に意識することを挙げていきます。

・《ライトニング・ストーム》をケアするため先攻はできるだけ横で置く《M・HERO ダーク・ロウ》、《D-HERO ディストピアガイ》以外の妨害は手札誘発以外持ち合わせていないので、それらが吹き飛べば0妨害になることもザラなので、できる限りケアしていきましょう。例外として《M・HERO ダーク・ロウ》を純粋な打点で超えてくるデッキには縦にして《E・HERO オネスティ・ネオス》を手札に構えておいてもいいかもしれないです。

・《PSYフレームギア・γ》を考慮してフィールドに相手モンスターがいないとき《M・HERO ダーク・ロウ》をあえて使わない
まあ書いてある通りなのですが、ハンデス効果を使って《PSYフレームギア・γ》を発動されたら目も当てられないので、あえて使わない選択肢もあります。

・《原始生命態ニビル》を考慮して召喚回数をできる限り抑える
これもずっと本文に書いてあるのですが、《原始生命態ニビル》をもらわずに展開もしやすいデッキなのでできる限りケアしていきましょう。

・《アーティファクト-ロンギヌス》が直撃しても立て直せるプレイをする

これも見たまんまなのですが、《アーティファクト-ロンギヌス》をもらっても最低限の妨害を作ることを意識してプレイすることが大事です。

弱点と構築の改善点

このデッキは除外の多用から《アーティファクト-ロンギヌス》が重かったり、融合モンスターを妨害・攻め手にしていることから《次元障壁》などにも弱かったりします。その辺りをできる限りケアしたいところです。《アーティファクト-ロンギヌス》に関しては《E・HERO ブレイズマン》を採用することで《V・HERO ヴァイオン》に頼らずに《融合》に触れるなどで、《次元障壁》に関してはこの構築だと割り切っていますが流行ったときにランク4エクシーズモンスターと《天霆號アーゼウス》を採用するなどが考えられます。
まだまだ可能性を秘めているデッキだと思うので、もっといろいろ考えていきたいところです。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございます!
正直CS1週間前に浮上した案だったので、かなり心配しながら調整していたのですが、調整で勝てていくうちに「このデッキつよいな〜」と思って当日でもきちんと勝てたので持ち込んで行って正解でした。
あと好きなデッキを使うってとてもいいことですね。勝てたときの喜びはひとしおなので、これからも精進していきたいと思います!!

それでは今回はこの辺で〜。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?