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リンク数の暴力と強固な盤面! 十二獣鉄獣戦線解説

僕のnoteを読んでくれている方はお久しぶり、まだ読んだことのない方は初めまして、みりおんです。

今回はいつも解説している罠型ヴァレットではなく、十二獣+鉄獣戦線のデッキをCSに持ち込みました。使用した理由やデッキの強み、弱みなどについて解説していきたいと思います。

使用した理由

今回いつも使っている罠型ヴァレットを使わなかったのは、10/24-25に大阪に遠征したガロスCSで2日間通算1-5-4という惨敗をしてしまったのが理由の一つです。
罠型ヴァレットは遅い環境でこそリソース勝負しやすくはあるのですが、エルピィを奪われドラグーンもいない環境下で強みがあまり見当たらないのもまた事実。その事実を戦績という形で直に突きつけられたのです。


さすがにこのデッキは今の環境では戦えないと思い、新しいデッキを考えていたのですが、そこで友人の使っていた【鉄獣戦線】に目をつけました。

その友人とはシングル戦でしか戦っていなかったのですが、こちらのCS用に考えているデッキでも太刀打ちできなかった場面も多く、ポテンシャルを秘めているテーマだと思い、友人からデッキパーツを借りてCS用にチューンすれば戦えそうだったのでデッキパーツを拝借して11/14に開催のゆずりはCSに挑みました。

使用した構築

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戦績はというと、

電脳×◯×
召喚ドラグマ◯×◯
閃刀姫×◯◯
ライロ◯◯

個人3-1チーム2-2 でした。

サイドのカードは勅命とサイクロン、各1回ずつしか試合では使わなかったです。勅命も開いて勝ちという試合ではありません。つまりメインギミックだけでほとんど勝っているような結果でした。

鉄獣戦線ってなんぞや? という方もいるかと思うので、軽くテキストを解説してから構築に触れていきます。

テキスト解説

メインの鉄獣戦線モンスターは共通で以下の効果を持っています。

自分の墓地から獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ除外して発動できる。除外した数と同じ数のリンクマーカーを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族リンクモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。このターン、自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない。

墓地の獣系モンスターをコストで除外して、同じリンク数を持つ獣系リンクモンスターをEXデッキから出す、という効果です。

そしてメインの鉄獣戦線モンスターは現状、《鉄獣戦線 ナーベル》、《鉄獣戦線 フラクトール》、《鉄獣戦線 ケラス》、《鉄獣戦線 キット》の4種類がいます。各モンスターの共通効果以外の効果について軽く説明します。

《鉄獣戦線 ナーベル》
レベル1/風属性/鳥獣族/攻撃力0/守備力2000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:共通効果(上の解説参照)
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「鉄獣戦線 ナーベル」以外の「トライブリゲード」モンスター1体を手札に加える。

墓地に送られた場合に鉄獣戦線モンスターをサーチします。デッキ・手札から墓地に送られた場合でも良いので小回りが利きます。

《鉄獣戦線 フラクトール》
レベル4/炎属性/獣戦士族/攻撃力1900/守備力1600
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。デッキからレベル3以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を墓地へ送る。
②:共通効果(上の解説参照)

手札・フィールドから打てる獣系レベル3以下専用おろまいです。

《鉄獣戦線 ケラス》
レベル2/地属性/獣族/攻撃力1200/守備力1500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:手札からこのカード以外の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を捨てて発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:共通効果(上の解説参照)

手札の獣系を切って手札からSSできます。

《鉄獣戦線 キット》
レベル2/炎属性/獣族/攻撃力700/守備力1000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:共通効果(上の解説参照)
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「鉄獣戦線 キット」以外の「トライブリゲード」カード1枚を墓地へ送る。

墓地に送られた場合に鉄獣戦線カードを墓地に送ります。

次からは魔法罠の解説。

《鉄獣の凶襲》
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:自分フィールドの獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力以下で種族が異なる獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体をデッキから守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果はターン終了時まで無効化される。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はリンクモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

獣系モンスターを対象にとって対象モンスターの攻撃力以下の異なる種族の獣系を効果を無効にして守備でSS、効果の発動後リンクしかEXから出せない制約。

《鉄獣の邂逅》
速攻魔法
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドのリンク状態の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで700アップする。②:自分フィールドのリンク状態の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。

リンク状態の獣系の攻撃力をターン終了時まで700パンプ、リンク状態の獣系を墓地から除外して破壊から守る効果。

《鉄獣の抗戦》
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ選んで効果を無効にして特殊召喚し、そのモンスターのみを素材として「トライブリゲード」リンクモンスター1体をリンク召喚する。

墓地・除外から獣系を任意の数SSしてそれのみを素材にして鉄獣戦線リンクモンスターをリンク召喚する罠。

他にもトライブリゲード魔法罠はありますがデッキには入ってないので割愛します。

最後に鉄獣戦線リンクモンスターのテキスト。

《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》
リンク2/地属性/獣族/攻撃力1600
獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分メインフェイズに発動できる。手札からレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない。②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローし、その後手札を1枚選んでデッキの一番下に戻す。

起動効果で手札からレベル4以下の獣系モンスターをSS、墓地に送られた場合に1枚ドロー1枚ボトムに戻すマリガン効果のリンク2。

《鉄獣戦線 銀弾のルガル》
リンク3/地属性/獣戦士族/攻撃力2300
獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:相手メインフェイズに発動できる。自分の手札・墓地からレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を選んで特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに持ち主の手札に戻る。②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、自分フィールドのモンスターの種族の種類×300ダウンする。

相手メインフェイズに手札墓地からレベル4以下の獣系を効果無効化でエンドフェイズに手札に戻る制約付きでSS、墓地に送られた場合相手モンスター全ての攻撃力をターン終了時まで自分フィールドのモンスターの種族の種類×300ダウンさせる効果。

《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》
リンク4/闇属性/鳥獣族/攻撃力3000
獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが特殊召喚に成功した場合、または自分フィールドにこのカード以外の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。フィールドのカード1枚を選んで除外する。②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。除外されている自分の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターの数以下のレベルを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体をデッキから手札に加える。

自身か他の獣系モンスターがSSされたら対象を取らない除外、墓地に送られた場合に除外の獣系の数以下のレベルを持つ獣系モンスターをサーチする効果。

次は基本の動きについて。

基本の動き

テキストを読めばわかる通り、墓地に獣系モンスターを貯めて鉄獣戦線モンスターの効果でEXからリンクモンスターを出す、といったコンセプトになっています。

鉄獣戦線モンスターでの動きだと、フラクトール効果→キット効果→ナーベル効果 でナーベル以外の任意の鉄獣戦線モンスターをサーチしながら墓地を3枚肥やすことができます。フラクトールは獣戦士族なので《炎舞-天キ》のサーチに対応しており、実質6枚体制です。

鉄獣戦線絡みで最低限目指す盤面としては、《王神鳥シムルグ》を出して、《王神鳥シムルグ》《鉄獣の邂逅》による破壊・対象耐性をつけた《烈風の結界像》で相手の特殊召喚を封じる、といった盤面を作ります。

《王神鳥シムルグ》
リンク3/風属性/鳥獣族/攻撃力2400
鳥獣族モンスターを含むモンスター2体以上
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。このカードはリンク素材にできない。①:このカード及びこのカードのリンク先の鳥獣族モンスターは相手の効果の対象にならない。②:このカードが戦闘で破壊される場合、代わりに自分フィールドの「シムルグ」カード1枚を破壊できる。③:自分・相手のエンドフェイズに発動できる。使用していない自分・相手の魔法&罠ゾーンの数以下のレベルを持つ、鳥獣族モンスター1体を手札・デッキから特殊召喚する。

また、結界像以外にも《霞の谷の巨神鳥》を出すことができるので、相手のデッキやこちらの盤面に対応して妨害を作ることができます。

《霞の谷の巨神鳥》
レベル7/風属性/鳥獣族/攻撃力2700/守備力2000
このカードの効果は同一チェーン上では1度しか発動できない。①:魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、自分フィールドの「ミスト・バレー」カード1枚を対象として発動できる。その自分の「ミスト・バレー」カードを持ち主の手札に戻し、その発動を無効にし破壊する。

そして十二獣を入れることによって妨害の質をさらに上げることができます。
《十二獣ドランシア》、《FNo.0 未来龍皇ホープ》、《天霆號アーゼウス》の存在により鉄獣戦線で動けない手札の場合でも十二獣要素が妨害を作ってくれる、鉄獣戦線と絡めて盤面を強固にする、何より十二獣が全て獣戦士族なので鉄獣戦線モンスターの効果のコストになってくれるのが大きいです。

展開の一例を紹介しますが、展開札の絡み方によって大きく展開が変化するのであくまで一つのパターンとしてみてください。

モルモラット+鉄獣の凶襲

モルモラット+鉄獣の凶襲+鉄獣戦線ナーベル

モルモラットやサラブレード+ラムといった展開だと未来龍皇が出てきてシムルグを安全に通すことができます。

また、《鉄獣の抗戦》が破格の効果を持っています。(効果については上の解説参照)
ナーベル、キットを特殊召喚してリンク素材にすれば一旦フィールドを経由して墓地に送られるので墓地に送られた場合の効果が使えます。さらに効果でシュライグをリンク召喚すればフィールド上のカードを1枚除外できるので妨害にもなります。
つまりリソースを確保しつつ妨害をすることができて大型モンスターが場に残る強力な1枚です。

十二獣を混ぜる強みと弱み、デッキの強みと弱み

十二獣を混ぜる強みとしては、

・誘発をもらいにくい展開ができる
・獣戦士族なので墓地肥やしに貢献できる
・鉄獣戦線へのメタと被りにくい
・盤面をより強固にできる
・単体初動になる

・誘発をもらいにくい展開ができる
Gやうららなどをもらってもドランシアという着地点があり、先に十二獣側の動きでもらうことで鉄獣戦線を温存しつつ誘発による被害を最小限に抑えられることもできます。

・獣戦士族なので墓地肥やしに貢献できる
十二獣は重ねてエクシーズするので、素材を取り除く、破壊されることで墓地に鉄獣戦線に使うコストを貯めて置くことができます。

・鉄獣戦線へのメタと被りにくい
鉄獣戦線は主に墓地を利用、除外するテーマなのでロンギヌス等が刺さるのですが、十二獣は墓地利用、除外とは関係ないので十二要素で動いているときは鉄獣戦線メタとしてサイドから入れられたカードがあまり効かないといった場面があります。

・盤面をより強固にできる
ドランシア、未来龍皇、アーゼウスが簡単に出るのでそれら+鉄獣戦線で作った妨害で盤面を超えにくくすることができます。

・単体初動になる
どの十二獣もドランシアになれるので、最低限の初動・妨害になります。

では、弱みはというと、

・メインとEXの枠をある程度取ってしまう
・召喚権が渋滞することがある

・メインとEXの枠をある程度取ってしまう
メインの枠を取るのでサイチェンで抜くカードで悩んでしまうことが多いのと、EXがだいぶ枠を取ってしまうのでEXに柔軟性を持たせにくくなってしまいます。

・召喚権が渋滞することがある
十二獣とキットやナーベルなどの召喚権を使う鉄獣戦線が初手で同時に来ると一方の動きしかできなくなる場合があり、最低限の十二だけの動きしかできないといった場面が存在します。

LL鉄獣戦線もよく見かけますが、十二獣は単体初動になりドランシアで簡単に妨害になる点が差別化になっていると思っています。


デッキ全体の強みとしては、
・墓地にモンスターが貯まっていると鉄獣戦線から簡単に大型を出せる
・シムルグやドランシアなどで強固な盤面を形成できる
・《鉄獣の抗戦》のパワーの高さ
・サーチが豊富で手札が枯れにくい

弱みとしては、
・手数が豊富なわけではない
・EXを激しく消費するので長期戦にはあまり向いていない

といった点です。

最後に

鉄獣戦線はかなりポテンシャルを秘めたデッキだと思っているので、研究がもっと進んでいけばもっと良いデッキになると思っています。
また、この記事を見て参考になったと思っていただけたら幸いです。

それでは今回はこの辺で〜。

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