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キトカロス禁止でも勝てる! 新制限【ティアラメンツ】解説

はじめに

こんにちは〜みりおんです!

今回は2023年1月からの新制限を適用した大会『ネクストプレイ杯 in 名古屋』で使用し、個人4-1ベスト8だった【ティアラメンツ】について解説していきます!

それでは最後までどうぞよろしくお願いします!!



新制限による【ティアラメンツ】への影響

2023年1月からの新リミットレギュレーションで、【ティアラメンツ】は大幅な規制を受けました。

テーマのエンジンとなり、《ティアラメンツ・ルルカロス》《捕食植物ドラゴスタペリア》などの強力な融合先へ繋げられる《ティアラメンツ・キトカロス》の禁止カード指定は【ティアラメンツ】デッキにとって大きな損失となりました。

また《ティアラメンツ・レイノハート》《ティアラメンツ・シェイレーン》の制限カード指定により安定性をさらに失い、《ティアラメンツ・カレイドハート》が出しにくくなる、などの影響が出ました。

「クシャトリラ」関連カードの規制も、《ティアラメンツ・クシャトリラ》が採用されていた【ティアラメンツ】にとっては大きな打撃でした。
特に《クシャトリラ・フェンリル》は《ティアラメンツ・クシャトリラ》をサーチしながら自身が妨害となれるので、《クシャトリラ・フェンリル》の制限カード指定も安定性を損なう一因となりました。

僕が制限改訂発表の内容を見たときも、「【ティアラメンツ】は今後かなり厳しそうだな」と思っていました。

制限改訂発表から1週間が経った頃、Twitterで【ティアラメンツ】の入賞報告を見かけたので試しに新制限の【ティアラメンツ】を組んでみました。
すると一人回しでは思ったより回ることがわかったので、CSに持ち込んでみても良さそうだと思い、構築を本格的に考えることにしました。

新制限後の【ティアラメンツ】を回してみた感想としては、やはり「ティアラメンツ」モンスターが複数枚落ちても《ティアラメンツ・キトカロス》を融合召喚できないことがネックに感じました。
また《ティアラメンツ・シェイレーン》が制限カードになったことにより、丁重に扱わないと融合できる回数・チャンスが減ってしまうのも目立ちました。《ティアラメンツ・シェイレーン》《ティアラメンツ・レイノハート》どちらも制限カードになったので、ランク4モンスターが出しにくくなったという問題も出てきました。

これらを踏まえ、それを補う構築を意識して考えました。



【ティアラメンツ】の構築


この構築の意識点については次の項目で解説します。



新制限【ティアラメンツ】の構築意識点

新制限の【ティアラメンツ】の融合召喚へのアプローチ方法は二つ。

・ランダム墓地肥やしによる《沼地の魔神王》または《ティアラメンツ・レイノハート》へのアクセス

・《彼岸の黒天使 ケルビーニ》《嫋々たる漣歌姫の壱世壊》などの確定墓地肥やしによる《沼地の魔神王》または《ティアラメンツ・レイノハート》へのアクセス

前者は運要素が大きく関わってくるので、安定した展開とは言えなくなるのが自分にとって引っかかりました。
もちろん《古尖兵ケルベク》《古衛兵アギド》などの「イシズ」ギミックを入れれば、大量の墓地肥やしの中で《沼地の魔神王》《ティアラメンツ・レイノハート》が落ちる可能性も期待できるので、融合召喚しやすいといった利点はあります。
しかし「イシズ」ギミックは《古尖兵ケルベク》《古衛兵アギド》《剣神官ムドラ》《宿神像ケルドウ》で最大枚数を取ると8枚、《墓守の罠》も入れれば9枚も枠を取ってしまい、手札誘発などの自由枠の入る余地がなくなってしまいがちです。

そこで、前期の【ティアラメンツ】の構築にほとんど採用されていた「クシャトリラ」ギミックに目をつけました。

「クシャトリラ」モンスターはレベル7モンスターばかりなので、レベル7×2で《幻獣機ドラゴサック》をエクシーズ召喚しやすいギミックです。
《幻獣機ドラゴサック》から幻獣機トークンを2体生成、トークン2体で《彼岸の黒天使 ケルビーニ》をリンク召喚、効果で《沼地の魔神王》を確定で落としながら《スプライト・スプリンド》をリンク召喚して《ティアラメンツ・メイルゥ》を墓地に送り、確定で《暗黒界の龍神王 グラファ》《ティアラメンツ・ルルカロス》の融合召喚へと繋げられます。

確定で融合召喚できるこの展開をしやすいように構築を寄せました。

また、《ティアラメンツ・クシャトリラ》は見ての通り「ティアラメンツ」「クシャトリラ」両方の名称を持っているので、双方のテーマサポートを受けられ、ギミックを結びつけるためのカードとなってくれました。



各採用カード解説

初心者にもわかりやすく解説したいので、【ティアラメンツ】経験者には「この効果くらい知ってるわ!」という解説もありますがご容赦ください。


メインデッキ採用カード

《ティアラメンツ・シェイレーン》

《ティアラメンツ・シェイレーン》は場の手数が増えるように見えがちですが、新制限では《ティアラメンツ・レイノハート》が制限カードになったので、ランク4モンスターが出しにくくなっています。よって、手札の「ティアラメンツ」モンスターを効果で切れる、というところの評価の方が大きいです。
制限カードで1枚しか採用できず、不採用にする意味もないので1枚の採用となっています。


《ティアラメンツ・ハゥフニス》

《ティアラメンツ・ハゥフニス》の墓地肥やし効果は、序盤だと《沼地の魔神王》《ティアラメンツ・レイノハート》が墓地に落ちていない状況の方が多く、使いづらそうな印象を受けます。
ですが、《ティアラメンツ・ハゥフニス》の効果で《壱世壊に奏でる哀唱》がヒットし、墓地に送られた場合の効果で《ティアラメンツ・クシャトリラ》をサーチ、さらなる墓地肥やしをして《沼地の魔神王》《ティアラメンツ・レイノハート》が墓地に落ち、融合召喚まで漕ぎ着くという展開も高頻度で遭遇しています。
盤面の状況によりますが割と積極的に打っていい効果だと思っています。
ただ《クシャトリラ・フェンリル》《クシャトリラ・ユニコーン》の特殊召喚条件との噛み合いもあるので、効果を使うかどうかは一度考えてからにしましょう。
手札誘発になり、融合召喚に貢献してくれるので最大枚数の2枚です。


《ティアラメンツ・メイルゥ》

召喚・特殊召喚成功時にランダム墓地肥やし効果を備えているので、《ティアラメンツ・クシャトリラ》《壱世壊を劈く弦声》との掛け合わせで《沼地の魔神王》《ティアラメンツ・レイノハート》と「ティアラメンツ」モンスターのヒットからの融合召喚が望めます。
また《ティアラメンツ・メイルゥ》はレベル2モンスターなので《スプライト・エルフ》《スプライト・スプリンド》のリンク素材となれます。
特に、レベル7×2を用意することでできる《幻獣機ドラゴサック》を使用した展開にも《スプライト・スプリンド》から墓地に送って融合召喚するのに《ティアラメンツ・メイルゥ》を使用します。
《ティアラメンツ・メイルゥ》もリンク召喚・融合召喚に貢献してくれるので最大枚数の3枚をとっています。


《ティアラメンツ・レイノハート》

召喚・特殊召喚成功時に「ティアラメンツ」モンスターを墓地に確定で送れるので、できれば《沼地の魔神王》が墓地にあるときや《ティアラメンツ・レイノハート》も融合素材にするときに使用したいです。
また《ティアラメンツ・カレイドハート》の融合素材にも指定されているので、「ティアラメンツ」モンスターが墓地に落ちたとき融合できるかどうかにも関わり、新制限の【ティアラメンツ】では以前より重要度が高まっています。
よって《ティアラメンツ・レイノハート》の自己蘇生効果は、フィールドを離れると自身が除外されてしまい《ティアラメンツ・カレイドハート》を融合召喚する際《沼地の魔神王》を使用しないと融合召喚できなくなるため、効果を使うタイミングを見極める必要があります。
もちろん《ティアラメンツ・レイノハート》は最大枚数を取り、1枚採用です。


《ティアラメンツ・クシャトリラ》

《ティアラメンツ・ハゥフニス》と同じく手札誘発のようなことができるので、積極的に効果を使っていきたいです。
《壱世壊に奏でる哀唱》《クシャトリラ・フェンリル》《六世壊=パライゾス》のサーチに対応しているので、かなりデッキから触れやすくなっています。
《クシャトリラ・バース》と絡むとかなり強力で、制限カードの《クシャトリラ・フェンリル》が墓地に落ちた場合蘇生が狙える他、《クシャトリラ・バース》でレベル7の「クシャトリラ」モンスターを2体並べ、《幻獣機ドラゴサック》のエクシーズ召喚を狙うのにも墓地肥やし効果が貢献してくれます。
水族モンスターではないため《ガーディアン・キマイラ》以外の融合素材には使用できないものの、墓地肥やし、展開に貢献してくれるので最大枚数の3枚採用です。


《クシャトリラ・フェンリル》

上記の《ティアラメンツ・クシャトリラ》のサーチに加え、単体で妨害になってくれる性能の高い「クシャトリラ」名称持ちモンスターです。
墓地に落ちたり除外されたりしても《クシャトリラ・バース》からの蘇生・帰還が見込めるので1枚でも運用していて強力だと感じています。
採用しない理由がないので、最大枚数の1枚です。


《クシャトリラ・ユニコーン》

《クシャトリラ・バース》をサーチできる「クシャトリラ」モンスターです。
新制限の【ティアラメンツ】ではレベル7×2の成立からの展開が確実なので、手札などと相談ですが場合によっては《六世壊=パライゾス》のサーチ先が《クシャトリラ・フェンリル》より《クシャトリラ・ユニコーン》を優先することもあります。
《クシャトリラ・バース》がリソース面から考えてもかなり強力で、それをサーチできる《クシャトリラ・ユニコーン》の採用はこの構築では必須であると考えています。


《沼地の魔神王》

《ティアラメンツ・キトカロス》が禁止になった新制限では、《ティアラメンツ・ルルカロス》を融合召喚するのには必須となるカードです。
《暗黒界の龍神王 グラファ》《ティアラメンツ・カレイドハート》などの融合素材にもできるので、できる限り墓地に落ちておいてほしいカードであり、その点から最大枚数の3枚を採用しています。
手札から捨てることで《融合》をサーチする効果も備えているので、《ガーディアン・キマイラ》の融合召喚を容易に行えるのも《沼地の魔神王》の利点の一つです。


《増殖するG》

《増殖するG》の他に採用されているメインデッキの手札誘発が《灰流うらら》の他にも《ティアラメンツ・ハゥフニス》《ティアラメンツ・クシャトリラ》とあります。
【鉄獣戦線】【リチュア】などの「スプライト」を出張しているデッキに対抗するためにできる限り採用しておきたい手札誘発です。
「イシズ」ギミックを採用すると、デッキ枚数を抑えつつ《増殖するG》の枠を捻出するのが難しいため、「クシャトリラ」との混合にしている理由の一つでもあります。
対面にもよりますが、効果が適用されるだけで優位に立てる状況が数多く、最大枚数の3枚採用です。


《灰流うらら》

相手の《増殖するG》を弾きたいので採用している面が大きいです。
以前はこちらの先攻で相手に《増殖するG》を打たれても《ティアラメンツ・キトカロス》から「ティアラメンツ」罠カードをサーチしてターンを返すことでドローされる枚数を抑えつつ妨害が作れましたが、新制限の【ティアラメンツ】ではそれができないので、できる限り《増殖するG》を弾けるカードがあればと思い採用しました。
相手を妨害する手札誘発としてもそれなりの働きはしてくれるのもあり、最大枚数の3枚採用です。


《六世壊=パライゾス》

「クシャトリラ」モンスターをサーチできるフィールド魔法で、制限カードである《クシャトリラ・フェンリル》《クシャトリラ・ユニコーン》、また《ティアラメンツ・クシャトリラ》にも触れられるので状況に応じたサーチができます。
状況によっては《テラ・フォーミング》のサーチを《壱世壊=ペルレイノ》より《六世壊=パライゾス》に優先する場合もあります。
制限カードのため1枚採用です。


《壱世壊=ペルレイノ》

「ティアラメンツ」モンスターのサーチ、攻撃力パンプ、「ティアラメンツ」モンスターがデッキ・EXデッキに戻った場合のカード破壊効果、どれも非常に強力な効果を備えているので、基本的にはフィールド魔法なら《壱世壊=ペルレイノ》を優先してサーチします。
特にカード破壊効果は【ラビュリンス】【エルドリッチ】などの罠系中心のデッキに非常に有効で、他の対面にも幅広く使える効果なのでできればフィールドに維持しておきたいです。
制限カードのため1枚採用です。


《嫋々たる漣歌姫の壱世壊》

「ティアラメンツ」水族モンスターが墓地に落ちると《沼地の魔神王》を落とせます。
チェーンブロックの関係上、「ティアラメンツ」モンスターの共通効果の融合ができない状況だった場合には《沼地の魔神王》を落として即座に融合素材にすることはできないのですが、《沼地の魔神王》を墓地に置いておくことは新制限の【ティアラメンツ】においてはかなり重要であるため、フィールド魔法の選択肢として採用しました。
また墓地に落ちたタイミングで手札・フィールド・墓地に他の《沼地の魔神王》や《ティアラメンツ・レイノハート》がいた場合などは融合召喚効果の発動宣言ができるため、
・チェーン1に「ティアラメンツ」モンスターの融合効果
・チェーン2に《嫋々たる漣歌姫の壱世壊》の墓地落とし効果
とチェーンブロックを組むことで、《嫋々たる漣歌姫の壱世壊》で墓地に送った《沼地の魔神王》も融合素材にできます。
被りが弱く、他のフィールド魔法との兼ね合いもあるため1枚採用としました。


《盆回し》

フィールド魔法がどれも強力なため、アクセス手段を増やしたいので採用しました。
相手が【スケアクロー】などで《クシャトリラ・フェンリル》を採用している場合に《六世壊=パライゾス》をあまり相手側に置きたくないときは、《嫋々たる漣歌姫の壱世壊》を相手に置いたり、《壱世壊=ペルレイノ》を自分側にセットして「ティアラメンツ」モンスターを融合効果でデッキに戻すことで《壱世壊=ペルレイノ》の破壊効果を起動し《六世壊=パライゾス》を破壊することもできます。
また【神碑】などのフィールド魔法依存テーマには《盆回し》で相手の発動済みのフィールド魔法を上書きするといった芸当もできます。


《壱世壊を劈く弦声》

《ティアラメンツ・メイルゥ》《ティアラメンツ・クシャトリラ》と掛け合わせることで《沼地の魔神王》と「ティアラメンツ」モンスターの同時落ちから融合召喚が望めます。
単純に攻撃力500ダウンの効果も強力で、こちらのモンスターの突破も容易にはできないようになります。
《ティアラメンツ・キトカロス》がいない新制限では、墓地に送られた場合の「ティアラメンツ」罠カードのサーチも重要です。《壱世壊を劈く弦声》が墓地に送られるのにはほとんどの場合ランダム墓地肥やし要素が絡んできますが、《壱世壊を劈く弦声》が現在唯一の「ティアラメンツ」罠カードサーチであり、先攻でヒットした場合には妨害数が増えるので、できれば採用しておきたいカードの一つでもあります。
以前より【ティアラメンツ】のパワーが落ちていることもあり、被りを考慮して2枚の採用です。


《クシャトリラ・バース》

墓地肥やしの過程で墓地に落ちた「クシャトリラ」モンスターの蘇生や、リリース無しでのレベル7モンスターの召喚によって手札に被った《ティアラメンツ・クシャトリラ》を吐いたりなどで、《幻獣機ドラゴサック》のエクシーズ召喚まで漕ぎ着くためのカードです。
《幻獣機ドラゴサック》の使用後、《クシャトリラ・フェンリル》を蘇生して盤面に置いておくことで単にエクシーズ素材にするだけでなく妨害にすることもできます。
毎ターン使用できるので盤面に置いておけるリソースとしても優秀です。《幻獣機ドラゴサック》のギミックを採用していて「クシャトリラ」モンスターを多めに採用しているこの【ティアラメンツ】デッキにおいては被りを考えても3枚必要であるように感じました。


《墓穴の指名者》

やはり手札誘発、特に《増殖するG》を弾きたいための採用です。
また前期の【ティアラメンツ】環境のミラーにおける《墓穴の指名者》の使いづらさが目立ちましたが、新制限では【ティアラメンツ】は大幅に数を減らしているため前期より使用しやすくなっており、採用に踏み切りました。


《おろかな副葬》

以前より安定性が落ちたため、《壱世壊に奏でる哀唱》を墓地に落とすことで「ティアラメンツ」モンスター、特に《ティアラメンツ・クシャトリラ》《ティアラメンツ・シェイレーン》などの展開をするために必要なモンスターに触れられるので、初動の安定性を高めるための採用。
《壱世壊を劈く弦声》を墓地に送ることによって「ティアラメンツ」罠カードにも触れることができるので、先攻で妨害を構えるためにも使える小回りの効くカードです。
「イシズ」ギミック採用の【ティアラメンツ】ほどの爆発力がないため、安定して初動を確保するためにも《おろかな副葬》はほしいと思い、最大枚数の2枚を取りました。


《融合》

《沼地の魔神王》のサーチ先です。
このカードから《ガーディアン・キマイラ》を出して捲る場面もそこそこあったので、自分の墓地肥やしで墓地に送られてしまう、素引きしてしまうリスクを考えてもあったほうがいいように感じました。

・融合召喚済みの《ティアラメンツ・ルルカロス》が盤面にいる
・手札に「ティアラメンツ」モンスターがある
・「ティアラメンツ」モンスターの効果で融合素材にできるカードが墓地にいる

という状況で《融合》を使うと、

・《融合》から《捕食植物ドラゴスタペリア》を融合召喚
・《ティアラメンツ・ルルカロス》の自己蘇生
・「ティアラメンツ」モンスターの融合効果で《暗黒界の龍神王 グラファ》や《ティアラメンツ・カレイドハート》などを融合召喚

となり、妨害を増やしたりすることもできます。

素引きはあまりしたくないので1枚の採用にしています。


《壱世壊に奏でる哀唱》

効果無効の効果はもちろん強力ですが、3枚採用の理由は墓地肥やしで《壱世壊に奏でる哀唱》がヒットすることで「ティアラメンツ」モンスターのサーチを行い、さらなる墓地肥やしをしていきたいからです。
できるだけ《壱世壊に奏でる哀唱》が落ちる確率を上げ、初動で融合召喚まで到達する補助輪となってくれることを期待しての3枚採用です。


《壱世壊に軋む爪音》

こちらは主に【スプライト】系統の盤面潰しのために採用しています。
また《壱世壊に軋む爪音》の効果で《ティアラメンツ・レイノハート》を墓地に送っておくことで《ティアラメンツ・カレイドハート》の融合召喚を着実なものにできるのも《壱世壊に軋む爪音》の良いところの一つです。


EXデッキ採用カード

《ティアラメンツ・カレイドハート》

《ティアラメンツ・レイノハート》と水族モンスター2体で融合できるので、《沼地の魔神王》が墓地に落ちていなくても《ティアラメンツ・レイノハート》が落ちていれば融合召喚できます。
《ティアラメンツ・キトカロス》がいなくなったため、一度《ティアラメンツ・カレイドハート》を出した後に除去されてしまうと融合素材にできない縛りがあるので回収不可となります。そのため調整していて《ティアラメンツ・カレイドハート》が2枚欲しくなる場面も少しばかりではありますが存在していたので、2枚採用としました。


《ティアラメンツ・ルルカロス》

基本的に《沼地の魔神王》+「ティアラメンツ」モンスターで融合召喚する場合は《ティアラメンツ・ルルカロス》を出します。
ただやはり《ティアラメンツ・キトカロス》を経由しての融合召喚ができないのは厳しいものがあり、《沼地の魔神王》+「ティアラメンツ」モンスター素材の融合では《捕食植物ドラゴスタペリア》との選択肢が取れないのも辛いところです。


《暗黒界の龍神王 グラファ》

モンスターの効果・通常魔法・通常罠の効果を「相手は自身の手札を1枚選んで捨てる」に書き換える効果を持っています。
書き換え効果で手札を捨てるプレイヤーが一瞬わからなくなる、という人も対面していてけっこういましたが、手札を捨てるプレイヤーは《暗黒界の龍神王 グラファ》の効果を使ったプレイヤーです。
【ティアラメンツ】が苦手とする《拮抗勝負》も《暗黒界の龍神王 グラファ》の効果で書き換えることができるので、マッチ2本目以降の先攻は《暗黒界の龍神王 グラファ》を積極的に出していきたいところです。
融合効果を持つ「ティアラメンツ」モンスターを手札に抱えていれば、《暗黒界の龍神王 グラファ》の書き換え効果で「ティラメンツ」モンスターを捨て、捨てた「ティアラメンツ」モンスターと《暗黒界の龍神王 グラファ》で《捕食植物ドラゴスタペリア》を融合召喚でき、更なる妨害を作ることも可能です。


《捕食植物ドラゴスタペリア》

墓地の融合モンスターを「ティアラメンツ」モンスターの融合効果でEXデッキに戻しつつ妨害を立てるためのカードです。
《捕食植物ドラゴスタペリア》が除去されても「ティアラメンツ」モンスターの融合効果で2枚目の《捕食植物ドラゴスタペリア》を立てることでループすることができるので2枚目も採用していますが、1枚目で事足りることが多いです。
捕食カウンターを乗せるとレベルが1になるので、【スプライト】系統のデッキにも積極的に出していきたいカードです。


《ガーディアン・キマイラ》

「ティアラメンツ」モンスターの効果では融合召喚できませんが、《融合》から融合召喚することで相手の盤面を捲るのを狙えるカードです。
融合効果を持つ「ティアラメンツ」モンスターを融合素材にして《ガーディアン・キマイラ》を融合召喚すると、《ガーディアン・キマイラ》をチェーン1にすることで《捕食植物ドラゴスタペリア》などを融合召喚しつつ、ほぼ確実に《ガーディアン・キマイラ》の効果を通せます。


《沼地のドロゴン》

《彼岸の黒天使 ケルビーニ》と融合効果を持つ「ティアラメンツ」モンスターで融合召喚できます。
《彼岸の黒天使 ケルビーニ》が墓地に落ちていて、かつ融合効果を持つ「ティアラメンツ」モンスターが落ちるときの融合先なので他の融合モンスターを優先することが多いため使用頻度はかなり低く、不採用も考えられるカードでした。


《スプライト・スプリンド》

《彼岸の黒天使 ケルビーニ》または《ティアラメンツ・メイルゥ》を素材にして出します。
《幻獣機ドラゴサック》を使用した展開においても必要なカードであるため採用しています。


《スプライト・エルフ》

こちらも《彼岸の黒天使 ケルビーニ》または《ティアラメンツ・メイルゥ》を素材にして出します。
主に《幻獣機ドラゴサック》を使用した展開の途中で、融合効果を持つ「ティアラメンツ」モンスターを墓地に送ることが見込めるときに出すことが多いです。


《閉ザサレシ世界ノ冥神》

このカードは《ジ・アライバル・サイバース@イグニスター》や《スケアクロー・トライヒハート》《双穹の騎士アストラム》などの【ティアラメンツ】が突破するのが難しいモンスターを出されたとき、除去するためにお守り感覚で採用したカードでした。絶対に勝てない試合をワンチャンに変えるためのカードで、実際の試合で使う場面はやはり少なかったので他のカードに差し替えても問題はほとんどないと思います。


《クロノダイバー・リダン》

《ティアラメンツ・シェイレーン》《ティアラメンツ・レイノハート》の2体を素材にして出すことがほとんどです。
ただ以前の《ティアラメンツ・シェイレーン》《ティアラメンツ・レイノハート》が3枚使えた頃より出せる頻度は確実に減っているので、ランク4モンスターは《クロノダイバー・リダン》のみの採用としました。


《幻獣機ドラゴサック》

解説は先にしましたが「クシャトリラ」モンスター2体から組んで《彼岸の黒天使 ケルビーニ》から《沼地の魔神王》を落とし、確実に融合召喚するためのカードです。
後攻時にトークン生成した後《幻獣機ドラゴサック》の戦闘から《天霆號アーゼウス》で盤面を捲ることもあれば、《彼岸の黒天使 ケルビーニ》を組んだ後《幻獣機ドラゴサック》の「幻獣機」モンスターをリリースすることでカードを1枚破壊する効果で自身をリリースして相手の盤面を除去し、墓地肥やしから融合展開することもあり、いろいろな使い方ができます。


《天霆號アーゼウス》

先ほど《幻獣機ドラゴサック》の項目で解説した通り、トークン生成した後に、戦闘・効果破壊耐性持ちとなった《幻獣機ドラゴサック》の戦闘から《天霆號アーゼウス》へと繋げます。
「ティアラメンツ」カードの墓地に送られた場合の効果も反応するので盤面を捲った後に融合召喚で妨害を立てる、といった場面もありました。


サイドデッキ採用カード

《ドロール&ロックバード》

【スプライト】系統を意識して採用しました。
ただ純【スプライト】が相手だったときに《ドロール&ロックバード》がほとんど効かないまま妨害を立てられたので、【リチュア】などの混合系に対して入れるべきだと反省しました。


《原始生命態ニビル》

《増殖するG》で引きたい強誘発として採用しました。展開系はそこそこいそうだと踏んでいて、実際に【幻影騎士団】とマッチングしました。
試合で引いたものの妨害に余裕があったため使いませんでしたが、採用はしてよかったと感じました。


《コズミック・サイクロン》《ハーピィの羽根帚》《拮抗勝負》

【ラビュリンス】や【神碑】などの罠系デッキ対面を想定して採用しました。
大会当日は【エルドリッチ】【蟲惑魔】と当たり、1本目で【エルドリッチ】とのマッチは終了、【蟲惑魔】戦では引かなかったものの採用しておく意味はあったと感じました。


《壱世壊に澄み渡る残響》

先攻用カードとして採用しましたが、振り返ってみるとあまり活躍した場面がなく、《ティアラメンツ・キトカロス》が使えないので《壱世壊を劈く弦声》の墓地に送られた場合の効果のみのサーチであるため、不採用にしても良いかもしれない枠だと思いました。前期の構築にとらわれていたため、ここは反省点です。


《無限泡影》

新環境の序盤で分布が正直なところあまり読めなかったため、対面をほぼ選ばず広く使える後手用カードとして採用しました。目立った活躍もなかったので今後の採用は要検討だと思いました。


以前の【ティアラメンツ】との意識点の違い

・リソースのより細かい管理が必要になった

《ティアラメンツ・キトカロス》が禁止となったため、ギミック内でサーチできるカードの範囲が狭まりました。そのため妨害を作るのにも限度があり、リソースを残しつつ展開するのにも前期より細かい管理が必要であると回していて感じました。

・雑に墓地肥やししてもいい場合とダメな場合がある

これは上記の「リソースの細かい管理」とかぶる部分があるのですが、闇雲に墓地肥やしをしても《沼地の魔神王》《ティアラメンツ・レイノハート》が当たらなかったときが悲惨なことになるので、そのときのリスクを考え展開する必要があるように思えました。
《クシャトリラ・バース》がある場合など、墓地肥やしに期待が持てる場合は雑に墓地肥やししても展開に繋がる可能性が高いので墓地を肥やしに行くのもアリだと思った場面もありました。
その墓地肥やしを積極的にやる場合とリソースを大事にする場合の見極めが重要である、と回していて思いました。


おわりに

最後まで読んでいただきありがとうございました!

こんな厳しい規制を受けても【ティアラメンツ】がまだ戦えると思っていなかったので、自分でもびっくりです!
まだまだ開拓しがいのあるデッキだと思うので、皆さんもぜひ考えてみてはどうでしょうか!?

最後になりますが、僕のTwitterアカウント(@Reb_Million)やnoteのフォローをしていただけると今後の活動の励みになるので、ぜひ宜しくお願いします!!

それでは今回はこの辺で〜。

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