アローイ

美味しいごはんに合うお酒があるなら美味しいごはんに合う物語もある…と思います。

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美味しいごはんに合うお酒があるなら美味しいごはんに合う物語もある…と思います。

最近の記事

美味しいごはんと一緒の話【日本のカレー編】

1人暮らしをはじめた頃、金曜日の晩御飯に食べたいメニュー第1位はカレーでした。大鍋にたっぷりつくると、いくらでもおかわりできる!という安心感と明日も明後日もカレーを好きな時に好きなだけ食べられる!というお休みの嬉しさを同時にかみしめることができました。 今日は美味しいごはんと一緒の話【日本のカレー編】です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 夕方5時の音楽が鳴って、公園から家までの道すがら、どこからともなく晩ごはんのいいにおいがしてくる

    • 美味しいごはんと一緒の話【焼肉編】

      好きな4文字熟語をつくれるとしたら「自由焼肉」私はこれにつきます。 チェーン店でもランチでもない焼肉は高くて、親戚同士の集まりや行事、そういった特別な時だけ、誰かにごちそうしてもらうことが常でした。もちろんごちそうしてもらうのは嬉しいし、自分ではなかなか行けないお店に行けるのはラッキーだけど…そこには常に遠慮がつきまといます。美味しそうに焼けていくお肉を前に、大きいのをとったら悪いから小さいのにしとこう…とか、もっとお肉を食べたいけど、次は野菜にしとこうかな…とか。 1度

      • 美味しいごはんと一緒の話【日本のカレー編】

        1人暮らしをはじめた頃、金曜日の晩御飯に食べたいメニュー第1位はカレーでした。大鍋にたっぷりつくると、いくらでもおかわりできる!という安心感と明日も明後日もカレーを好きな時に好きなだけ食べられる!というお休みの嬉しさを同時にかみしめることができました。 今日は美味しいごはんと一緒の話【日本のカレー編】です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 夕方5時の音楽が鳴って、公園から家までの道すがら、どこからともなく晩ごはんのいいにおいがしてくる

        • 美味しいごはんと一緒の話【フランス料理編】

          たっぷり時間をかけて食事をする。たとえばフランス料理。前菜からはじまってメイン、チーズ、デザートまで3時間くらい。1年に1回あるかないかくらいの頻度ですが、私にとって至福の時間です。体調と心を整えて、少しお洒落をして、背筋をすっと伸ばしたまま席に座る。美しいお料理にうっとりして、色々な味を少しずつ楽しむ。デザートまで完走したらもうおなかはいっぱい。ヒールの靴だけど1駅分ゆっくり歩いて帰る。次の食事を美味しくいただくために…今日はこんな至福な時がもっと長く続いてくれたらいいのに

        美味しいごはんと一緒の話【日本のカレー編】

          美味しいごはんと一緒の話【フォー編】

          薬味が好きです。そうめんが食べたいと思う時は、みょうがやネギ、生姜や大葉のことを考えてウキウキします。たっぷりの一味唐辛子をかけたくておうどんを食べることもあります。辛い、刺激的な薬味が好きです。なんといっても1番好きなのは、生の唐辛子です。 ベトナムでフォー専門店に入った時、テーブルには真っ赤な生の唐辛子が刻んでおいてありました。フォーにいれてみると、日本でおなじみの乾燥した赤い唐辛子にはない爽やかな辛さとうま味がありました。日本のスーパーで生の唐辛子を売っているところに遭

          美味しいごはんと一緒の話【フォー編】

          美味しいごはんと一緒の話【うなぎ編】

          特別な日のごちそう。うなぎはその筆頭にあると思っています。私がほんとうに美味しいうなぎに出会ったのは大人になってからでした。静岡の三島で食べたうなぎは人生で一番美味しかったです。ふっくらとした身を丁度よい加減で香ばしく焼き上げ、甘辛いタレと山椒をふっていただくあの美味しさといったら!そして美味しいものはなぜいつもちょっぴりな量なのでしょうか?(笑)それがまた次のうなぎへの憧れを呼びおこしているのかもしれません。 今日はデパ地下の美味しいうなぎをいただいているときに浮かんだ話、

          美味しいごはんと一緒の話【うなぎ編】

          美味しいごはんと一緒の話【グリーンカレー編】

          アジアの雑貨屋さんに頻繁に通っていた時があります。そこにはタイのグリーンカレーのルーやココナッツミルク缶も売っていました。その当時から私はグリーンカレーにはまっていて、家でもよくつくりましたし、お店にも食べに行きました。初めての海外旅行はタイだったのですが、そこで本場のグリーンカレーを食べた時に驚いたことを覚えています。とても美味しいのは変わらないけれど、日本の家でつくるときも、お店のも、どこか日本人の口にあうようにつくっていたんだな、慣れ親しんだグリーンカレーも「外国の食べ

          美味しいごはんと一緒の話【グリーンカレー編】

          美味しいごはんと一緒の話【お肉屋さんのお弁当編 後編】

          夏休みがあと少しで終わる。目標金額を少し超えての黒字に私はもちろん、両親も大喜びだった。次の休みがくるまでこのスタイルでお弁当を販売できるように両親には毎日LINEの使い方や麦茶の質のことなどを伝えてきた。当然お肉屋さんとしては大先輩の両親だからそれ以外のことは全く問題はなかった。しかし父はLINEに慣れることができず、私が旅行に行く前日に誤送信をしてしまった。母に「今日はビールを買ってきて(^^♪」とメッセージを送ったつもりがお店のアカウントに送ってしまったのだった。 一

          美味しいごはんと一緒の話【お肉屋さんのお弁当編 後編】

          美味しいごはんと一緒の話【お肉屋さんのお弁当編 中編】

          初日はわりと好調だった。準備期間中にもお肉やお弁当を買いにきてくれたお客さんに7月20日からできたてお弁当始めます!という告知を何度となくした。店には告知用の大きなポスターがはられ、そのポスターを縮小コピーしたものをチラシとしてお客さんに配っていた。その成果が表れ、設定人数の50人に完売することができた。 でも問題はそのあとだった。常連のお客さんになってくれる人もいれば、そうでない人もいる。ハンバーグの日だけ買いにくるお客さん、カレーだけのお客さん、設定人数に届かない日もあ

          美味しいごはんと一緒の話【お肉屋さんのお弁当編 中編】

          美味しいごはんと一緒の話【お肉屋さんのお弁当編 前編】

          揚げたてのメンチカツやとりの唐揚げ、脂身まで美味しい生姜焼き… お肉屋さんでお弁当を買うのが好きです。昔住んでた町で、家の近所にあったお肉屋さんは、注文をきいてからつくってくれるので、家に帰ってからいつもできたてのあつあつをいただくことができました。もちろんそうじゃないお店もあるけど、私の中ではあのつくりたてを出してくれるお肉屋さんのお弁当がとっても美味しくて、引っ越しをくりかえしだいぶ住んでた場所から離れた今でも、お肉屋さんのお弁当は美味しいっていうイメージはかわりません

          美味しいごはんと一緒の話【お肉屋さんのお弁当編 前編】

          美味しいごはんと一緒の話【オムライス編】

          ケチャップの原材料表示を読むのが好きです。青空の下、広大な畑からそれぞれの野菜や果物が収穫されているところや原材料として入っているお酢が樽の中でまろやかに熟成されていくところをひとつひとつ想像します。 そうしてそれらの食材が一つの鍋の中で、丁寧にじっくりコトコト煮込まれているところを思い描いてから目の前のオムライスにかけて食べると格段に美味しくいただけるのです。 食べる直前にそんな想像で楽しむうちに、こんどは今食べてようとしているこのオムライスがどうやってできたのかという物

          美味しいごはんと一緒の話【オムライス編】