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雨の茶会 202107

全国的に雨に悩まされるこの頃ですが、梅雨の終わりの頃、「雨」をテーマにお稽古的な茶会を開催しました。

お稽古場では、やや難関に差し掛かり主客の問答が近頃のテーマ。

相手の想像力に働きかけ、いかに共に通じるイメージを引き出し、膨らませ、和歌を詠むようにさりげなく行えるか(極めて理想)。

とはいえ、急には難しいことなので、この日は「雨」の記憶のある音楽、映画、小説など共通のお題に対して準備の上で、茶会に参加してもらうことに。

掛物は、

待合 yoshinogawa,tokushima Masahiro Kodaira 2014.8.1

床 雨雫 / Raindrops Asa Hiramatsu 2018

みなさんの記憶の中の「雨」のイメージ↓をつなぎながら、参加型の楽しい茶会となりました。

初日
明日に向かって撃てのラストシーン
はちみつとクローバーの先生
雨水
石井隆の死んでも良い
雨の樹を聞く女たち
ティファニーで朝食をのラストシーン

二日目
山下達郎のレイン
さだまさしの雨宿り
日々是好日
両足院の半夏生
鯉江良二の書
海老蔵の鳴上

‥‥‥と。
時代や国、ジャンルを超えて、お人柄を感じられる多様な雨のイメージとストーリーが。

ちなみに、私の「雨」は映画、ジャンジャック・べネックスのディーバの夜明けのシーン。

これだけ多様なイメージが出てくる時代。茶会のテーマはやはりもう一歩解像度が高い方がイイですよね。「美しいもの、満ちる」のような。

ちなみに茶杓の銘は「甘雨」でした。

次回、今月のテーマは「夏の終わりの花火」で開催予定です。



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