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話し相手は、いつも先生だった。 関西弁をどうやって使ったらいいのか分からなくなるから、丁寧語で話せる目上の人の方が話しやすかった。 いつ先生を好きになったのかは分からない。本当に自然と、私は先生に近づくようになっていた。 私は学校に行くと話せない。先生とも、交換日記で話すか、先生が一方的に何か言っているのを聞いていただけ。交換日記といっても、ありふれたものではない。クイズを出したり、冗談を書いたり、返ってくるのが楽しみで、すぐ返事を開いてしまう。そのときの先生の