超電子バイオマン ♯14 新頭脳ブレイン!
本日5月5日は第14話の放送から40年ですヾ(*´∀`*)ノ❤️💚💙💛🩷💛
この話は、初の桂木ひかる単独主役回にして彼女の優しさ、そして秘められていた強さが描かれた、少し切ないお話となっております(´;ω;`)
彼女の活躍、刮目してね!
では行ってみよう!!・*・:≡( ε:)
あらすじ
地球の周りを旋回する人工衛星が次々と落下する事態が起きた。それは新帝国ギア……新頭脳ブレインを名乗るものからの挑戦状。そのVTRを見た郷は、ブレイン感情があるのではと疑問を抱き挑発を開始。その作戦が見事にハマり姿を見せたブレイン。
しかし、ドクターマンの意思に背いてしまったブレインは一転、裏切り者として追われることに。突然彼を助ける立場に立ったのは桂木ひかるだった。
感想ツイートその他雑感
感情を持つロボ
話を見進めていくと感じることではありましたが、ドクターマンをはじめ、新帝国ギアの面々は一定の感情というものを持つ機械生命体として描かれています。それをさらに押し進めた存在が、今回の新頭脳ブレインと私は理解しています。この「感情を持つ」というキーワード。この話でもふんだんに盛り込まれ物語を盛り上げましたが、今後の展開のひとつの肝になるワードですので、ぜひ心の片隅に留めておいてもらえたらと思っています😌
桂木ひかるの真骨頂
ひかるちゃんが主役の話って基本彼女の優しさや秘めた強さが軸になることが多いのですが、今回は初めての単独主役回にして彼女らしさの頂点、と言っても決して言い過ぎではないお話です。
牧野美千子さんの情感を込めた演技がピタッとひかるちゃんにハマっていて、とても見応えのある一遍となっています。彼女の優しさ、芯の強さ、そして凛とした佇まい、ぜひぜひ注目して見ていただけたら嬉しいです☺️🫶🩷
今週の出撃当番by新帝国ギア
こちらは第6話「起て! バイオロボ」ぶりの組み合わせになりますね。
ファラ&ファラキャット、そしてアクアイガー!
今回は海岸が主なロケ地だったことで、アクアイガーの能力が存分に発揮されたお話となっています。
しかしアクアイガーよ……貴方のあるセリフ、マジで今後シャレにならんぞ👀💧←🤣🤣🤣
(その答え合わせは中盤をお楽しみに!😏)
今週のベストなやり取り
は二場面。
まずはここでしょう! 国連とその関連機関に自信満々に挑戦状を叩きつけているブレイン。モニター越しに見つめる郷さんの口から出たこの言葉から!
郷「負けるものか! 何としても倒す!!」
高杉「(駆け寄り)どうやって?!」
郷「新頭脳ブレインは、限りなく生命体に近いと言った。そして自らを世界一と自慢したあの態度。もしかしたら、奴は感情を持っているのかもしれない」
ひかる「感情? コンピューターが?」
郷「そう! 俺にまかせてくれ! 奴に挑戦してみる!」
郷さんの推測と強い決意が際立つこの場面ですが、ひかるちゃんの「感情? コンピューターが?」の問いがこの回の肝となるのです。
ここにひかるちゃんの細やかさが出ていると思いませんか?🥹🩷
それがブレインとひかるちゃんのこのやり取りに繋がるのです!!!
ギアの襲撃からどうにかブレインを抱えて逃げたひかるちゃん。彼女にブレインは訊ねます。
ブレイン「何故私を助けた? 何故だ!?」
ひかる「メカにも心があることは、素晴らしいからよ」
ブレイン「心? 何だそれは?」
ひかる「弱いものを、慈しむことよ」
ブレイン「わからん」
ひかる「わかるはずよ。あなたは世界一のコンピューターでしょう? あなたが示した怒りや憎しみの反対よ」
ブレイン「それがわかれば、どうなる?」
ひかる「メカも、人間も仲良くなれるわ」
ブレイン「仲良く……?」
ひかる「ええ。科学が発達すればするほど、冷たく、うるおいのない世界になっていく。でもそれじゃいけない。あなたのようなメカが心を持ってくれれば、世界はもっとあたたかいものになる。あなたと私だって、友達になれるのよ」
ひかるちゃんの心のこもった言葉。これがブレインの心を大きく開くことになるのです。それが、ブレインの悲しい決意を引き出すことになるのですが……。でも、ブレインの最期は不幸なものではなかったんじゃないかな、と感じずにはいられません。
ほんの少しだけでも心を通わせた女性を守れたんだから……そう、信じたいのです。
今週の名ゼリフ
はもう! ブレインの最期の真心がつまったこの言葉でしょう!
「……君のような、美しい心を持ったコンピューターに、なりたかった」
そして、そのブレインの最期を見届けて涙を流すひかるちゃんに郷さんがかけたこの言葉!
「心が通じたんだ───メカにも。
ひかるがブレインを信じたことが、俺たちの勝利に繋がったんだ」
今回は悲しい勝利でした。
心が通じあったひかるちゃんとブレイン。
決して幸せな結末にはならなかったけど、ひとつの可能性がめばえた勝利でもある。
ブレインと郷さんの言葉は、それを教えてくれているような気がしてならないのです。
🏅今週のMVP🏅
は、郷さんかな。
最初こそブレインをかばうひかるちゃんを信じられないような目で見ていたけど、新帝国ギアがブレインを処刑しようと動き出したことで、自らの言葉が立証されたこと、そして彼女の心が動いた原因になったと悟ってからはずっと彼女の決意を率先して見守っていた。そんな気がするからなのです😌✨
Another Story
(強くなったもんだな)
指令室で、今日の戦いを分析するコンピューターを見つめるひかるの横顔を見る南原はふと、思う。
ミカが生きていた時はどこか彼女の陰に隠れがちだったが、ジュンを迎え入れてからは格段に自分の意見を言うようになった。
今日の彼女の行動には驚かされたが、これも、戦士としての決意の表れのひとつなのだろう。
「南原さん、どうしたの?」
「え?」
「じっと見てるから。何かついてる?」
自身の頬を指さして少し照れたように口の端を上げる。
「いや。たださ」
少し首を傾げる仕草をしたひかるに、
「強くなったと思ってさ。ひかるも」
ストレートに告げると、驚いたように目を見開く。
「そう───かしら」
「そうだよ。今日、郷さんに楯突いた時はびっくりしたなぁ」
少し茶化して言うと、頬を赤らめてうつむく。
「そんなことないわ。だって、最初に郷さんが言ったんだもの。ブレインは──」
「感情を持っているのかもしれない」
ひかるの言葉に被せるように言うと、彼女が小さく吹き出す。
「でも、アイツを助けようって思って咄嗟に動けるのはひかるの優しさあってのことだし、現にブレインは心を開いた。俺達は到底考えられなかったよ」
「南原さん……」
ミカやジュンのように互角以上に戦えなくても、このひかるの優しさは自分たちにとって大きな武器になる───そう思わずにはいられない。
「さ、分析も終わったみたいだし、そろそろ休もうぜ。今日は疲れたろ?」
ひかるの肩に手を置いて立ち上がる南原に、
「ありがとう────南原さん」
心底嬉しそうにひかるが礼を告げてきた。
「なんの。じゃあな」
「おやすみなさい」
ひかるの言葉を背に指令室を出た南原は、大きく伸びをして自室への道を歩いていった──。
つづく
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