金星と土星の凶角について

人の鑑定をしていて、
自分の中で感じたことを書いていこうと思います。

今回は、
金星と土星の凶角について。

そしてそこに7ハウスが関わるとき
みんな似たような問題を抱えていたので、
分析してみることに。

愛と美と豊かさを表す金星が、
制限や厳しさやブレーキを表す土星に抑圧される。

つまり

・美的センスの抑圧
・恋愛が発展しにくい
・金銭的な問題、お金に苦労する
・愛情表現が下手
・結婚が遅い
・義務や責任のために、楽しみ幸せを犠牲にする

また、
・恵まれない恋愛
・恋愛に消極的（慎重）
・恋愛能力をうまく発揮できない

ということが考えられます。

ここに7ハウスが絡んでくると
大抵、晩婚… もしくは未婚の方が多い。

7ハウスは、
結婚（契約を必要とするパートナーシップ）を表すハウス。

・パートナーに必要な要素
・他者とコミュニケーションをとることで自分の見せ方を知る（1ハウスの鏡）

また
・公衆への表現（1ハウスの「自己」の反対）

とも捉えられます。

さて
こちらは40代女性（未婚）のホロスコープ例。

本人は「結婚したい」と言いつつ、なぜ未婚なのか？を
このホロスコープから探ってみる。

7ハウスに金星、4ハウス土星からの凶角。

7ハウスの金星なので、

・美意識が高い
・面食い（相手に美しさを求める）
・理想が高い、相手に求めるハードルが高い（←金星も太陽も山羊座）
・自覚あるかはわからないが、恐らくモテる（けどスキがない雰囲気）
・社交的で、人脈が増えるにつれて財産も増える

という可能性があります。

この、本来なら良きパートナーに恵まれそうな配置に
4ハウスの土星からスクエア。。

・束縛ある結婚
・育ってきた環境や自身の家庭でのルールが結婚の障害になる
・自分のライフスタイル（4ハウス）を変えることができず、
結婚のチャンスはあっても持続が難しい
・結婚することで実家との関係が薄くなる

4ハウスなので、両親からの影響を考えます。
両親との関係や、育った環境はどうだったか。

彼女の場合、
過保護がすぎて自分の自由が制限されていた家庭で育ち
他人と暮らすのが嫌で早くに家を出た。

一人暮らし期間が長くなってしまったため、

他人と一緒に暮らすこと＝自分1人の時間の自由が奪われること　

という感覚を持ち
パートナーを家に上げる、一緒に生活するということを無意識に避けているようです。

これは
12ハウスの月（自分の心を曝け出さない）と、
双子座の月（縛られたくない、責任あること苦手）も
関係していそうです。

（10ハウス土星からの凶角なら仕事からの影響、
11ハウス土星からの凶角なら「愛されない」という感覚からの影響、
1ハウス土星からの凶角なら、自分への厳しさからの影響、
があると考えます。）

ASCルーラーも月なので、
月の影響は大きそうですね。

こちらは、
40代男性（未婚）のホロスコープ例。


金星は9ハウス、MC付近に位置し
7ハウス土星からの凶角。

7ハウスの土星なので、

・結婚が遅くなる
・結婚しにくい（契約に困難が生じやすい）
・対人関係に苦労する
・歳の差婚
・情熱に乏しい結婚生活
・対人関係が苦手、もしくは慎重
（仕事での共同作業を避ける。他人と協力するより1人の方が気楽と考える）

という可能性があります。
（7ハウスの土星やトランスサタニアンは、パートナーとの関係性を表します）

このかたは、
相手が思う自分のイメージを壊したくなくて
そのイメージ通りの自分であろうとして疲れてしまうのだそう。

1ハウスの水瓶座と、7ハウスの獅子座がインターセプト。
自分の個性を素直に表現する、という力が発揮されにくい、
「他人との距離感、自分のキャラの出し方が定まらない」インターセプトです。

自身のキャラの強さに気付いた時、変化が起こるかもしれません。

また、こちらのかたも月が双子座。
特に男性なので、結婚という形で相手に責任を負いたくないという気持ちもあるかもしれません。

金星は天王星と合。　
良くも悪くも衝動的でアップダウンの激しい恋愛の可能性、離婚星とも言われます。
普通の恋愛に満足できず、不倫など危ない恋愛に走る可能性も。
これは、あえて結婚に繋がらない相手を無意識に選んでいるという心理もあるかもしれません。

天王星は、個性・自由を表す星。
9ハウスなので、自立した相手との恋愛が良いかもしれません。

さて
そのハウスの問題は支配星を見ますが、
このかたの場合、7ハウスのルーラーである月は双子座。
双子座の性質が解決に導いてくれる、と読みます。

ASCルーラーが7ハウス土星なので、
パートナーについて重く考えてしまいがちなのかもしれません。
双子座の軽やかさ、テヘペロな感覚が必要なのかも知れませんまね。