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無題

ここまで大事な存在になるとは思っていなかった。互いのよき理解者として仲良くして、たまに遊んで、笑っていられたらいいと思っていた。

でも真っ直ぐ愛情表現をしてくれるところとか、思考回路がそっくりなところとか、実は同じものが好きだったこととか、こんなこと他の誰もやってないだろうと思うような少し馬鹿げて惨めなことをしていたところだったりとか、こんなに一緒で共感出来たり共鳴出来る相手だったのだと知れば知るほどに愛しくなった。

私の環境が変わることで、フェアだったものが崩れてしまうと思っても、あなたはなにも変わらず。ひとりで不安がる私をひたすら宥めてくれた。

それでも、身に及ぶかもしれない健康についての不安だったり、将来を考えた時に不意にやってくる仄暗い感覚に飲み込まれてしまう。

あなたを想っている間、
私は現実で、ずっとひとりなんだよ。

あなたが持っているみたいな基盤はない。とは言え、ひとりでやっていくことを選んだのはわたしだ。同じことを選んで欲しいわけじゃないのに、そんなの幸せじゃないのに。ずっと日陰で手を繋ぐような感覚が辛くなる。惨めだ。虚しい。

やめちゃえばいいじゃないと思う。
今までの関係の人だって、別れたときは辛かったけど、どうにかなったじゃないか。どうにか乗り越えて来たじゃないか。今回もおんなじだよ、辛いのなんて一時だけだよ。

だけど、手を離したくない。私が離れたら、それで関係も終わりだ。絶対に縋ってはこない、私の考えや選択を尊重してくれるあなたの事だから。

なんだか、少し疲れてしまった。考えても答えが出ないのに頭に浮かぶから、ひたすら仕事に集中して疲れて寝てしまいたい。忙しくしていれば何も考えないで済む。今夜も、泥のように眠ってしまおう。

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