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知らない場所で学ぶということ

自然環境リテラシー学 B2グループ 7/10.11 ロッジさらくわ

初めまして、大学1年生のhinataです。今回、ロッジさらくわという拠点で1泊2日、自然環境リテラシー学に参加しました。

大学に入学してから約4ヶ月。コロナ禍で特にイベントも無く、ひたすら自宅で授業と課題を繰り返しこなす単調な日々。大学生活こんなものでいいのかとさすがに危険を感じ、何か新しい刺激を…と藁にも縋るような気持ちでこのリテラシー学に参加しました。今回は体験を通して感じたことを話していきたいと思います。

まずは1日目。大学の最寄り駅に5:15集合という個人的に異次元な早さの集合時間に戸惑いながらも3時起床で向かいました。そこから4時間程電車とバスに揺られて目的地へ。段々と景色が建物から山や海に変わっていくのを見て、すごくワクワクしました。目的地のロッジさらくわで一通りの話を聞いて、今回のメインであるシーカヤックの話へ移っていきます。

ロッジさらくわの風景。とても爽やかな景色です。

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最初にカヤックやパドル、装備の説明を聞くのですが、各部位ごとの名称の多さに若干混乱気味になりつつも何とか扱い方を理解し、乗り方や操作方法を聞いて、海へ向かいました。乗艇してみて一番最初に感じたことはバランス感覚の難しさでした。カヤックを運ぶとき、かなり重く感じたので、安定しているのかなと思っていたのですが、少し体を左右に揺らすだけで転覆しそうになるくらいグラグラしました。初めての感覚に驚きつつもパドルを持って、漕ぐ向きと進む方向を頭の中でイメージしつつ、しばらくして思い通りに進めるようになりました。

また、カヤックを漕いでいくうちに、リーダーの大切さを感じました。正直自分はこの場所のことを何も知らず、リーダーが最適なルートで隊列を組んで進んでいて、とても心強いなと思いました。自分が見る限りでは進んでは行けない場所等は全然分からず自分の無知さを感じました。(このことは2日目でさらに痛感します)

初日の移動距離。こんなにも進んでいたのかということと同時に時間を忘れていることに気付かされました。

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陸に戻ると、まず暑さと疲労が襲いかかってきました。びっくりするぐらい疲れました。日頃オンライン授業ばかりでしばらく動いていないとこんなに疲れるんだと驚きました。弱音を吐く暇もなくテント設営、夕食、講義、と立て続けに作業を行い、気づけば就寝時間に、周りも真っ暗になっていました。街灯もないので、ヘッドライトがないと全く見えないです。ですが、真っ暗だからこそ楽しめるものが、星です。頭上には都会に住んでいると明るすぎて見ることのできない無数の星があって、言葉にならないほど奇麗でした。十分に星を楽しんだ後、寝ようとしたのですが、思った以上に暑く、次回からは暑さ対策が必須だと痛感させられました。今回は暑さよりも疲労が勝り、無事に眠ることが出来ました。

iPhone12ProMax買って良かったと思える1枚。寝そべりながら撮ってたので不審に思われたかもしれません…

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右側のテントで寝ました。思った以上に熱が篭って、暑がりな自分にとってかなり大変でした。

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2日目。朝は苦手なのですが、5時半に起床。疲れも取れていてかなり助かりました。朝食を済ませ、軽く片付けをした後に活動開始です。

朝の風景。若干もやがかかっていて綺麗でした。水面も美しいです。

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今回は進む距離が伸びるという話を聞いて最後まで漕ぎきれるか不安になり、何か疲れにくい方法はないかインストラクターの人に直接聞いてみました。教えて頂いたことは、漕ぐときに体を軽く捻ること、カヤックの足元にあるペダルを活用すること、パドルを引くよりも押すイメージを持って漕ぐことの3つです。実際に試してみると、漕ぐ感覚が前回と変わったのを感じました。

教えて頂いたことを活かしつつ、昼食兼休憩ポイントである座佐の浜へ。昼食を食べた後、休憩することも忘れて周りを探索したり他のメンバーとはしゃいだりしてました(笑)

座佐の浜での昼食。何気無い塩ラーメンのはずなのに、外だからかとても美味しかったです。

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休憩(?)も終わったところで再び海上へ。海の状態がいいということで太平洋へ出ることに。ここで、自分は自然の強大さを知ることになります。

太平洋に出てすぐに雰囲気が変わったように感じました。波が高くなり、波にカヤックを並行にしていないと転覆してしまいそうになります。海を横断するために隊列を組んで移動するのですが、後ろの方で転覆する人や波の激しさで酔う人が出たりと色々なアクシデントが起きました。こんなとき、またインストラクターやリーダーの存在がとても大きく感じられました。休憩できる安全な場所まで誘導して下さったり、転覆した人の救出や漕ぐことが出来ない人の牽引など、迅速な対応を見ていて、自分はすごいなと思うことしかできませんでした。

この後、拠点まで引き返し上陸。初日と比べ長い距離を漕いだにも関わらず初日よりかは疲れておらず、少し成長できたかなと感じました。

2日目の移動距離。初日よりかなり遠くまで行ったことが分かります。それでも過ぎた時間はあっという間に感じられました。

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この2日間を通して、自分は自然に対する無力さを感じました。今回の状態で1人で海に出ていたら確実に帰って来れなかったと思います。まず、知識が足りない。海のことや地形のことを知らないと、適確な進路を見い出すことができません。適当な方向に進むだけでは疲れが溜まるばかりです。後はチームワーク、情報を周りに伝令することで危険を伝え、避けることができます。これも先頭を進む人の知識が必要ですし、全体が声を出して団結することが必要です。その面で、インストラクターやリーダーの指示やアドバイスには感謝しかなかったです。自然に対して無知であることが如何に危険か知ることができました。

しかし、自然はまた素晴らしいものであると知ることもできました。実際に水平線や山々を直接肌で感じて、自然の壮大さを感じました。ここでしか味わえない情景にはとても感動し、ワクワクさせられました。

海からしか撮ることのできない風景。この場所で、自分は自然の美しさの裏に潜む危険という自然の二面性を知ることができました。

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今回は非日常的な体験から、様々なことを学ぶことができました。浮き出てきた反省点を次回に活かし、次回では快適な生活を送れるようにしていきたいです。今回はありがとうございました。

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