拝啓、アーティスト様

拝啓、アーティストへ。
君たちはいま、孤独を感じていると思う。
寂しさも感じていると思う。
もしかしたら、死のうと思っている人だっているかもしれない。
君が苦しんでいる理由を歌で歌ってほしい。
文章で書いてほしい。
絵画で表現するのもいいかもしれない。
君の苦しみに共感する人は沢山いる。
君の表現が、誰かを救うかもしれない。
抱え込むのでなく、解放してほしい。
綺麗な表現じゃなくていい。
むしろ、綺麗じゃない方が伝わる。
今年は特に辛かったろう。
私も同じだ。
君たちが活躍できない世界など、とてもつまらない。
この世界では、適当に仕事をしてお金をもらっている人がたくさんいる。
一生懸命に努力をしている君たちが、全くお金を稼ぐことができていない現状をみるとやるせない気持ちになる。
言いたいことが言えない世界で、君たちは言いたいことを言っている。
これって凄いことだ。
もっと言っていい。
丸裸で生きられる社会を作ろう。
魂と魂がぶつかり合うような、そんな社会だ。
批判されないアーティストなど、アーティストではない。
批判を恐れてはいけない。
歴代の革命家だって、みんな批判されてきたじゃないか。
かつては、天動説が当たり前だった。
みんな、間違っていたんだ。
いまだってそうさ。
間違ってるのは君じゃない。
周りのほうなんだ。
でも、できるだけ直接争うのはやめよう。
というより、君は直接は闘えないはずだ。
だから、アーティストという道を選んだはずなんだ。
未来を切り開くのは君たちだ。
これから世界は君たちの手によってよくなっていく。
短い人生を奴隷のように生きる人の希望になってほしい。
君の表現は、必ず世界を救う。

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清水裕也(しみずひろや)
20歳の時、プロの競輪選手としてデビュー
プロ戦績は70勝。
引退後は株式会社リクルートに入社。
その後、上場企業を渡り歩き
現在は音楽プロデューサーとして活動中。

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