【第1回目】清水裕也の偏愛ソング(秦基博×鱗)
『清水裕也の偏愛ソング』は私が好きな曲を語るだけのコーナーです。
第1回目は秦基博さんの『鱗』です。
私が秦基博さんを初めて知ったのは、新海誠監督の映画『言の葉の庭』の中で流れていた『Rain』からでした。
秦基博さんの曲を聴くとなぜか10代の頃を思い出すから不思議です。
さて『鱗』ですが、この曲は片思いをしている人に会いに行きたいという、まっすぐな恋を表現している曲です。
私がこの曲のなかで特に好きな歌詞はサビのこの部分です。
君に今 会いたいんだ 会いに行くよ
たとえ どんな痛みが ほら 押し寄せても
鱗のように 身にまとったものは捨てて
泳いでいけ 君のもとへ 君のもとへ
それでいいはずなんだ
心に纏った鱗(バリア)を捨てて君のもとへ会いに行きたいという気持ちは誰しも人生の中で一度は抱いたことがあるのではないでしょうか。
恋をしているときって傷つくことを恐れて、なかなか想いを伝えられないものですよね。
ここからは私の推測ですが、この曲のなかで恋をしている主人公は、結局想いを伝えられなかったのではないかなと思います。
魚が自らで鱗をとることがないように、心に張ったバリアはなかなか外せないものです。
それに、主人公は鱗の中に宿る切ない恋心を楽しんでいるように私は感じます。
恋心はいずれ風化していくものですが、風化までを楽しむのが恋ではないでしょうか。
この曲は夏にぴったりなので、ぜひ一度聴いてみてください。
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