【第9回目】清水裕也の偏愛ソング(夜明けと蛍×COVER by くろくも)
清水裕也の偏愛ソングは私が好きな曲を語るだけのコーナーです。
第9回目はナブナさんが作詞作曲をして、くろくもさんがカバーした『夜明けと蛍』です。
聴くだけで情景が思い浮かんでくる1曲です。
また、どうにもならない気持ちを抱えたまま生きる主人公の気持ちにも共感してしまいます。
サビの歌詞がこちらになるのですが
形のない歌で朝を描いたまま
浅い浅い夏の向こうに
冷たくない君の手のひらが見えた
淡い空明けの蛍
もう光り輝くことができないことを、明け方の蛍に比喩しています。
また、「形のない歌で朝を描いたまま」という歌詞によって、主人公の気持ちがどのようなものか推測できます。
絶望感や失望感ですら美しく表現してしまう作曲家のナブナさんと、当時まだ高校生だったのにこの曲を表現してしまうくろくもさんには脱帽です。
『表現力×世界観』は現代音楽では重要だと感じていますが、その両方を兼ね備えた曲だと思います。
ぜひお聴きください。
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