生きやすくなる考え方⑭

一元論でしか物事を考えられない人は、知らず知らずのうちに争いの火種を起こすだろう。

現代に必要な考え方は多元論であると、私は確信している。

一元論
世界と人生との多様な現象をその側面ないし全体に関して,ただ一つの原理ないし実在から統一的に解明し説明しようとする立場。 

多元論
世界を複数の実在によって説明しようとする哲学上の立場。 一元論に対するもので、そのうち最も明確な形をとるのが二元論である。 古代原子論のような唯物論的なものも,またライプニッツのモナド論のような唯心論的なものもある。

かつてナチスドイツでは、ユダヤ人は生きるに値しない人種だとして、ホロコースト(大量虐殺)が起きた。これは大衆が誤って一元論を信じてしまったために起きた悲劇である。

歴史に名を残すような偉人であっても、一元論を信じすぎたあまり、盟友と訣別した例は数多い。

エジソンとテスラ。
フロイトとアドラー。
孟子と荀子。

もしも彼らが一元論に固執せず、他者を受け入れることができたならば、きっと科学はいまより発展したに違いない。

世界はとかく複雑だ。だから、一元論でこの世界をわかった気にならないほうがいい。物事をシンプルに考えることと、一元論で物事を解釈するというのは違うのだ。

荀子と孟子の例でいえば、性善な人間もいれば、性悪な人間もいるのだ。

多角的に物事を考えよう。

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