【第3回目】清水裕也の偏愛ソング(フロントメモリー/亀田誠治×鈴木瑛美子)
『清水裕也の偏愛ソング』は私が好きな曲を語るだけのコーナーです。
第3回目は亀田誠治×鈴木瑛美子のフロントメモリーです。
夏は「何かが起きるかもしれない」と、そんな予感がする季節でもあります。
しかし、実際になにかが起きることは殆どなく、いつのまにか季節は秋へと変わっていくものです。
夏はなぜ高揚感が高まるかというと、単純に日が長くなるからだと私は思っています。
さて、この曲は映画『恋は雨上がりのように』の主題歌となった歌でもあります。(映画もおすすめなのでぜひご覧ください)
この曲のなかの主人公は、夏なのに何も変わらないRec(録画再生)したような毎日が続いています。
縛られた日常を「きっついサイズのシューズ」と比喩し「こんな状態ではスリーポイントシュートを決めるような大逆転は起きない」と歌詞のなかで叫んでいます。
とはいえ自らで何かを変えるような気力もなく、やることと言えば電車での恋バナと扇風機の前でボーっとしているだけ。
「夏さ、また」と曲の中で6回言っており、来年の夏を心待ちにしている心情が哀愁を誘います。
主人公のダメっぷりさが垣間見えますが、こういう時期は誰にでもあるもので、なぜか心に刺さる歌詞です。
もうすぐ8月。
今年は梅雨が長かったので、夏を楽しめる期間が短かそうです。
夏さ、また。
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