似顔絵を描き続けてほしい

凡人と天才を分かつのはなにか。
それは先天的才能の掛け合わせだと私は思う。

「努力をすれば夢は叶う」という言葉を私は全く信じていない。

なぜかというと、人間がどれほど努力をしても空を飛ぶことはできないからだ。

一方で、努力をして夢を叶えた人間には3つの法則がある。

①適切なフィールドを選んだ
②正しいベクトルで努力をしている
③努力を継続している

以上の3つだ。
②、③に焦点をあててしまった結果、「努力をすれば夢は叶う」という言葉ができてしまったわけだが、みな①を見落としている。

①の適切なフィールドを選ぶにあたり、自らの先天的才能を基準にするといい。

NBAの選手の平均身長は205cmほどらしい。
すなわち、身長が低い時点でNBAというフィールドで活躍するという夢は諦めたほうが賢明だ。加えて、身長が高いだけではだめで、それにプラスして敏捷性や瞬発力が必要になるのがNBAだ。

それほど高身長でなくとも辛うじて闘えるポイントガードというポジションがあるが、歴代最強と呼ばれたポイントガードのマジックジョンソンは身長が206cmあった。すなわち、鬼を狩るのは鬼のみなのだ。

いま、似顔絵師としてプロデュースに関わっている高校生がいる。

絵画における先天的才能は充分だが、それ以上に人を喜ばせたいという執念を持っている。

絵画スキル×人を喜ばせたいという執念×独自の感性。

この掛け合わせによって、歴代最強の似顔絵師になれるはずだと私は確信している。

壁にぶつかる日もあるだろう。
絵を辞めたくなる日もあるかもしれない。
恐怖を感じる夜もきっとある。

だけど、似顔絵だけは描き続けてほしい。

それが私の望みだ。

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