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はなり亭の料理から7「ポテトサラダ」

このコラムは読酌文庫が執筆・発表している小説「はなり亭で会いましょう」に登場する料理を取り上げたコラムです。本編未読でも問題なくお楽しみいただけますし、ネタバレにならないよう配慮した書き方を心がけております。

ポテトサラダ

ポテトサラダは料理の付け合わせに出てくる機会も多く、居酒屋にもよくあるメニューだ。お店ごとに味付けや具材、ジャガイモのつぶし具合といった部分が異なり、アレンジも多いメニューだろう。

そんなわけで「はなり亭」で提供されるポテトサラダも、お店ならではのレシピで作られている。

また、ポテトサラダは居酒屋ごとに味付けが違うものだが、はなり亭のポテトサラダには味のアクセントに柚子胡椒が使われており、爽やかな辛みが味を引き締めている。

はなり亭で会いましょう1「深呼吸と溜息」

このように「はなり亭」では、マスタードやブラックペッパーとは違う、ピリッとしたアクセントに柚子胡椒が使われているのだ。

なお柚子「胡椒」という名称だが、材料には胡椒ではなく唐辛子が使われているようだ。主な材料は柚子の皮とであり、鍋料理や焼鳥などにぴったりの爽やかでツンとくる薬味である。

居酒屋のスピードメニュー代表格であるポテトサラダに使うことで、ちょっとしたスパイスとして味を彩っている。

ところでポテトサラダを家庭で作る際、どんなレシピが採用されるだろうか。

私は鍋でゆでる工程が面倒なため、だいたい電子レンジでジャガイモを加熱してつぶし、その時々家にあるモノを刻んで混ぜ込んでいる。

そして、特に入れるモノがないときは、シンプルにジャガイモオンリー。あ、ちょっと黒胡椒を多めに挽くかもしれない。

手をかけたいときは、ハムやら炒めたベーコンやら、つぶしたゆで卵を入れてみるが、調子に乗って入れすぎると大量にできてしまうから要注意である。だって、サラダとはいえジャガイモメインだし、結局炭水化物だし。

味付けはマヨネーズがあればだいたいどうにかなるが、脂肪の取り過ぎも気になるところだ。酢や味醂、オリーブオイルなどを入れて、マヨネーズの使用量を減らす努力もしている。

委託先情報

「はなり亭で会いましょう」1巻は、委託先「ぽんつく堂」「犬と街灯」「架空ストア」の通販でもお買い求めいただけます。はなり亭での飲み食いを通して、ちょっとだけ交流する関係を主軸に、2人の主人公の視点で物語が展開します。

※委託先により、販売価格・送料等が異なります。また、現在ぽんつく堂さんでお取り扱いいただいているのは、旧装丁版となります。ぽんつく堂さん取り扱い分も新装版となりました。

そのほか、大阪・文の里にある「みつばち古書部」の読酌文庫棚や、奈良・ならまちの無人書店「ふうせんかずら」(有人営業日もあり)の虎月堂さんの棚でも販売しています。お近くの方は是非どうぞ。

果てしない自由の代償として、全て自己責任となる道を選んだ、哀れな化け狸。人里の暮らしは性に合わなかったのだ…。