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文学フリマ回顧録

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読酌文庫が文学フリマに出店したときのことを振り返って書いたnoteのまとめ
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売上が振るわなかったのはきっと、あなただけじゃないと思う【文学フリマ回顧録5】

2024年5月19日に東京流通センターにて開催された文学フリマ東京38は大盛況だった様子。 長らく使用してきた会場での開催が最終回となり、次回からは東京ビッグサイトへ。 また、初の入場料導入でさまざまな関心が寄せられていた。 そんな文学フリマ東京38について、各種SNSには完売御礼やら輝かしい頒布数を報告する投稿があり、とってもまぶしい。 著名な出店者さんも多く、「○○先生から御本を買えた!」「××の著者である●●さんにお会いできた」なんて、喜びの声も散見された。 入場料の

シリーズが続くと愛着だけでなく悩ましさも発生するらしい【文学フリマ回顧録4】

文学フリマに関連することであれこれ振り返るシリーズも4回目です。 今回は文学フリマそのものより、出店にあたって書き続けた小説作品のことに軸を置いた感じです。 シリーズが続くにつれて悩ましくなることブログにも書いてた話なんですけど、あらためて……。 『はなり亭で会いましょう』は文学フリマへ出店するために書き上げて、シリーズ展開してきて、自分としてはとても思い入れのある小説になったと思います。 でも、シリーズものって扱いが大変だなって思うところもあるんです…… シリーズ

読酌文庫は東京で何度も身のほどを思い知らされる【文学フリマ回顧録3】

文学フリマを振り返るシリーズ、3回目。今回はちょっとしょっぱいというか、苦いというか……鼻っ柱をへし折られる話です。 ……それでも、再アタックを心に誓う私は、しぶといのか往生際が悪いのか…… 2020年5月はイベント自体が中止2020年1月の文学フリマ京都へ初出店し、文フリの出店者デビューとなったわけですが、気を良くした読酌文庫は5月開催の文学フリマ東京へ申し込みました。 しかし、折しもこの時期はコロナ禍が本格化しており、各種イベントの中止が相次ぐ社会情勢。文学フリマ東

イベント参加もあざなえる縄の如し【文学フリマ回顧録2】

今までに参加した文学フリマを振り返るシリーズ、第2回目。今回は初出店を果たした後のことを書いていきます。 初出店を果たした2020年1月。小説の反応が思いのほか良かったので、もっといろいろイベントに出ようと思ったわけですが……これ以降、イベントは開催中止・自粛・規模縮小などが相次ぐのでした…… 良いことも・悪いことも起こるものですね。 文学フリマ東京への出店を申し込むが……2020年1月の文学フリマ京都へ出店した後、同年5月開催の文学フリマ東京に遠征しようと申し込みまし

読酌文庫は初出店でビギナーズラックに恵まれる?【文学フリマ回顧録1】

数回に分けて、文学フリマの思い出を振り返ってみたいと思います。今回はその1回目。 まずは2020年1月、初出店したときのことを中心に振り返ります。 一次創作への憧れ読酌文庫の中の人は、もともと二次創作で遊んでいる人でした。 幸か不幸か、マイナージャンルだったので、カップリング論争でギスギスするとか、大手サークルの派閥争いだとか、そういうこともなく……左右逆なカップリングで活動する同士でも、まったりとした雰囲気で楽しめていたと思います。 ……逆に言うと、マイナーだから需