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猫が糖尿病になった話 ~ 初めてのインシュリン

*「猫が糖尿病になった話」はうちの猫が糖尿病になったことをまとめて書いています。「うちの場合はこんな感じですよ」と、同病の猫ちゃんと暮らしている方の参考になればと思っていますが、猫ちゃんの具合が悪い、という場合にはこちらを読んで対処するのではなく、必ず動物病院や獣医師さんに相談して下さい。


日帰り入院となった8月4日は病院でインシュリンを打ってもらったので、自宅で初めて打ったのは翌日の5日の朝でした。
インシュリンを打つ間隔は最低10時間以上ということで、今回はこのようなスケジュールになった次第。

ただネットで検索しても「飼い主さんが自宅で猫ちゃんにインシュリンを注射」とあっさり書いてあるけど、私は猫に注射なんて打ったことはないし、どうすんの?と思っていたら、福を迎えに行ったときに練習させてもらいました。

私が注射に失敗しないように、毛を刈られた福

慣れるまで失敗しないように、と福の首の後ろの毛をバリカンで刈ってもらい、毛を刈ったところを指でつまんで、皮が伸びたところに注射針をぶっすりと刺す要領。
練習のときには生理食塩水を入れた注射器を用意してもらって実際に福に注射したんだけど、そのときに先生から言われたのは、注射をする前に注射器をちゃんと振って、皮下注射なので空気が入っても大丈夫だからしっかりと刺す、ということでした。
皮がちゃんとつまめてなかったり、恐るおそる刺したりすると、失敗するし猫ちゃんも痛かったりするので、思い切ってやるのが失敗しないコツと言えそうです。
もうひとつ、同じところにばかり注射してると皮が固くなってしまうので、慣れてきたら、毛を刈ってないわき腹とかに注射できるようになるといいね、と先生からアドバイスをいただきました。
わき腹のほうが猫ちゃんにとっては痛いんだけど、インシュリンの効きもよいそうで、とは言え、わき腹に注射しようとして失敗するくらいなら、首の後ろにしっかり注射できたほうがよいわけで、まあこれは慣れてから挑戦することにしました。


あと重要なポイントがインシュリンを注射するときにはご飯を食べさせること。
当然ながらインシュリンを注射すると血糖値が下がるわけで、低血糖にならないように、必ずインシュリン注射と食事はセットにする。
注射を打ったあと、低血糖状態になったら人間の場合は飴とか甘いものを摂る、ということになっているけど、猫ちゃんの場合はどうしたらよいかというと、お砂糖を水で練ったものとか水飴とかを歯茎に塗ってあげるように、ということでした。
猫ちゃんが低血糖状態になるとぱったり倒れて、気絶することもあるので、注射のあとは慎重に様子をみて下さい、と先生から言われました。

で、初めてのインシュリン注射。
家の生活のリズムとして、朝は6時台、夕方は18時台に注射をすることにしましたが、福のことが気になって5時前に目が覚めてしまったので、まず起き抜けにぷるリッチを1本、強制給餌。鼻先にちょこっとつけてあげるとそれは舐めるけど、相変わらず自分からは全然食べようとしなかったので、仕方なく。
6時過ぎにモンプチ缶のテリーヌ仕立てのを、さらにスプーンの背でぐいぐい潰して無理やり食べさせたけど食べづらそうにしていて、扱いやすいとろリッチを1本食べさせた後に注射。
だるそうにしていて、特に保定の必要もなく、注射させてくれました。
しばらく様子を見てたけど、倒れることもなく大丈夫そうだったので、人間も朝ごはんにしましたが、ちょっと姿が見えないなあと探したら、クローゼットというか物置スペースの奥で福を発見。
ここは雷が鳴ったときにいつも福が隠れる場所で、強制給餌が続いて機嫌を損ねたのかしら?と思ったものの、福が乗っかっていた段ボールの箱が濡れていることに気が付きました。
高さ30cmもない段ボール箱だけど上がるときに漏らしてしまった様子。
前日病院に連れて行くときにも、ケースに入ってもらおうとしたら漏らしてしまったけど、帰って来てからはトイレできてたのに何故...?
ともかく汚れたところを片付けて、福もお腹拭こうねーとゴロンと仰向けにして、猫ちゃん用のシャンプーシートで身体を拭いてたら、ぐーぐーといびきをかいて眠り出してびっくり。
この時点で8時半ごろ。仕事をしながら様子を見ていたら、1時間ほどで目を覚ましたのでちゅーるを食べさせたけど、食べたらまた熟睡。

この日は目を覚ましたらちゅーるやとろリッチを食べさせる、というのを1時間半~2時間間隔でやりました。食べると気持ちが悪い、というのが見ててわかるような状態で、気の毒ではありましたが、食べないともっと具合が悪くなっちゃうからがんばって食べて!と言いながら、食べてもらいました。
眠り方はいびきをかくというか、寝息が早いというか荒いものの、身体を強張らせてる感じはなく、ぐだーっと脱力して爆睡してる感じ。だるそうではあるけど、苦しそうな様子はないのがせめてもの救い。
この日は病院がお休みなので、何とか食べて乗り切って下さい、という一念でした。

夕方は18時半過ぎに、とろリッチのあとにインシュリンの注射をして、様子をみていたけど大丈夫そうでひと安心。
寝る前にもちゅーるを3分の1ほど舐めてさせて、この日の強制給餌は終了。

乗り切ったー、と思ったものの、トイレを失敗していました。
福はいつも、トイレに入って左奥で用を足すのですが、間に合わなかったようで、トイレの縁を跨いだあたりが汚れていました。
先生によると、糖尿病でおしっこの量が増えるのでトイレに間に合わなくて失敗することがあるということで、原因がはっきりしているのはよいことなんだけれども、体調が戻ったとしても糖尿病とは一生のお付き合いとなるわけで、そうなるとおむつが必要となるんだろうか、と暗澹たる気持ちになりました。

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