見出し画像

[シーズン35 ダブルバトル] 物理カメックス 

はじめに

シーズン中盤ではあるが、勝率8割でレート1800にのせることができたカメックス軸の構築を紹介する。
初見では想定しづらい要素が多く入っている構築となってる。なにか1つでも参考になることがあれば幸いである。

10/21 10時頃

構築経緯

 剣盾最後のランクバトルルールなのでカメックスを使おうと思ったところからスタート。初手ダイマックスし、裏のザシアン黒バドなどの高速アタッカーで殲滅するという往年の動きを基本にすることにした。9月のシーズン序盤ではハイドロカノンをメインウェポンとしたカメックスと、サポート要員にエルフーンを据え、スカーフカイオーガを採用した構築を使っていた。

画像1

多少の序盤元気はできたが、シーズン中盤から勝てなくなったので一旦解散した。ちなみにこれをベースにチョッキカイオーガを軸として組み直した構築にしたところ、そこそこ勝つことができた。

 この環境でカメックスの攻撃を最大限通すにはどうしたらいいかと考えたとき、物理型にするというのを思いついた。環境からガオガエンやランドロスが減っていることがおいかぜで、相手のカイオーガ対策に引っかかりづらいこと、じしんベースのダイアースでカイオーガやディアルガに抗えることがメリットである。AとCの数値2しか変わらんしいけるやろのノリ。
ということで、物理カメックスと黒バドザシアンの3体から組み直すことにした。
 まずは初手でカメックスの隣に並ぶポケモンを考えた。先に述べた構築ではエルフーンだったが、一般枠の中でも物足りないカメックスにダイマックスを切ってる上にサポート特化のポケモンを並べると、さすがに色々足りなくなってしまう。したがって、S操作できて殴れる伝説ポケモンがよいと考えた結果、イベルタルを採用することにした。
 次に、基本の4体が定まったため、補完枠を考える。上記の4体ではザマゼンタ軸に対してかなりきつい戦いを強いられると思ったため、専用の対策枠を用意することにした。環境のザマゼンタはほぼサポートに特化していること、グラードンなどと組んでいることが多いこと、ダイジェット以外のS操作が乏しい並びが多いことから、挑発とあまごい、おいかぜを覚えたトルネロスを採用することにした。
 最後の6体目はスカーフグラードンを採用した。上記の5体では、相手のカイオーガとディアルガに対して高い打点を持てるのがザシアンしかいなかったため、処理ルートを増やす目的とスイーパーの補強もかねて採用を決めた。最初はかなり疑わしかったが、使えば使うほどカメックスザシアンの並びと相性がいいことに気づいたため、この6体でいくことにした。

個体紹介

画像2

配分意図
H:10n-1 A:最大 B、D:余り S:112付近のいたちごっこ
火力
無振りザシアンに対してダイアースが83.8%〜99.4%

 持ち物はいのちのたま。この禁伝だらけの環境でやっと最低限の火力が出せる。いや、技威力低いし普通に足りてないかも。
 技はメインウェポンのアクアブレイク。命中率と追加効果が優秀。サブウェポンにはじしん。ダイアースがなんだかんだ優秀。また、先制技のアクアジェットを持たせた。変化技としてはまもるを採用。残数維持ができたり、ホウゲキのスリップダメージやアクジェとシナジーがある。
 禁伝の火力が高いため、激流がそこそこの頻度で発動していた。また、相手自らカイオーガで雨状態にしてくれることも多いため、なんだかんだ火力補強ができることが多い。ダイマが切れたあとの雨激流アクジェとかはまあまあ火力が出る。
 物理型が全く考慮されないないのでとても快適だった。さすがにダイアースを見せるとバレるが、初手から撃つことはないため妨害を受けることがなく非常に良かった。イベルタルと並ぶとサポート型に見えるのか、それをケアした動きもされることが多かった。そのような動きに対してカメの初手ダイマックスとイベルのおいかぜは刺さりやすいためニチャることができる。

画像3

配分意図
A:余り S:最速
火力
イカサマが無振りザシアンに52.0%~61.0%
ふいうちが無振りカイオーガに44.5%~53.1%
耐久
特化ザシアンのきょじゅうざん耐え
おくびょう黒バドのアストラルビット+おくびょうイベルの珠ジェット耐え
まもる貫通おくびょうイベルの珠ジェット+ようきザシアンのじゃれつくをロゼル込みで耐え

 持ち物はザシアンの前で動けるようにロゼルのみ。柔軟においかぜを使うために耐久にふった (耐久調整自体はシャングリラからもらった)。Sはミラー意識で最速。火力はイベルタルとしては控えめだが、エース運用はしないためこれで十分。
 技は採用理由のおいかぜ、主にザシアンへの打点としてイカサマ、高火力先制技のふいうち、柔軟に動かすためのまもる。
ダブルウイングの採用も考えたが、どの技も切れなかった。
 おいかぜ展開、裏のザシアンやグラードンの圏内に押し込む削り、ふいうちでのスイープと幅広い活躍ができる。

画像4

配分意図
H:8n-1 A:最大 B、D:余り S:準速ザシアン+1
耐久
A特化ザシアンのきょじゅうざん耐え
ひかえめカイオーガのダブルダメ雨しおふき耐え

 ザシアンミラーで強気に動ける陽気かつ、無振りザシアンの耐久が信用ならないため多少は耐久に振った型。
 技はメインのきょじゅうざん、カイオーガを吹き飛ばすためのワイルドボルト、ディアルガとザマゼンタ対策のせいなるつるぎ。
きょじゅうざんとまもるがあればザシアンは強いので、カメックスでは打点の見込めないポケモンに対しての技を採用した。100%相手はカイオーガを選出してくるため、ワイルドボルトが腐ることはない。
カメックスとイベルタルが削ったポケモンをワンパンで一掃していくのがクセになる気持ちよさ。
 対最速ザシアンが気になるところだが、耐久に振ってないザシアンはカメックスやグラードンなどで倒せてしまうためそこまで気にならない。

画像5

配分意図
CSぶっぱ

 高級サポーターとして名高いタスキ黒バド。すばやさの高いポケモンのタスキは2重に行動保障があり、さらに高い攻撃性能まで備えている黒バドと非常に相性が良いと考えている。
 技は基本のアストラルビットとまもるに加え、対ゼクロム用のおにび、おいかぜへのカウンターとしてトリックルーム。トリル返しもたまに狙える。
当初はカメの横に初手で並べたり後ろにおいてスイーパーをしたりを想定していたが、イベルタルとグラードンが強かったため選出率は低くなった。とは言ってもカメックスとのシナジーは強力なため、相変わらずの強さを発揮する。
トリックルームが腐り気味だったので他の技に変えてもいいかもしれない。

画像6

耐久
ようきザシアンの+1きょじゅうざん最高乱数切り耐え

 配分はHB特化でも良かったかもしれない。この配分だとグラードンのダイロックを耐えられないため。タスキはバドに持たせたいため、行動保障として耐久振り。
 持ち物はザシアンザマゼンタに刺さるゴツメにしてみた。ヨロギなんかでもいいかもしれない。オボンのみは場持ちが良くなるが、ちょうはつやおいかぜのターンが短いことから、逆に後続の展開のじゃまになるかもと思い見送った。
 技の採用理由は構築経緯に記した通り。にらみつけるに関しては、物理アタッカーが多いため採用した。ここはこごかぜやまもるでもいいかもしれない。
 想定通りザマゼンタ軸には無類の強さを発揮してくれた。このポケモンと聖剣ザシアンのおかげでザマゼンタ軸には負けていない。

画像7

配分意図
ASぶっぱ。スカーフで最速黒バドの上を取れる。

 技に関して、だんがいのつるぎと10万馬力以外使わなかった。一応、s操作ができるがんぷうと、万が一相手のイベルタルが残ったときのためや緊急ダイマのときのためのかみなりパンチ。
 ザシアンの技構成がほぼINFPさんのものと同じだっため、同じ構築に入っていたスカーフグラードンを参考に採用した。
 対ザシアン、ディアルガにとどまらず、晴れによってカイオーガの水技からザシアンを守ったり、削れた相手を上から一掃したりと、想像以上にカメザシアンとの噛み合いがよかった。相手のイベルタルさえ倒せばあとはスカーフグラードンでだんがい撃っているだけで勝てる状況なども多くとても強かった。
 だんがい外しが他の型よりも致命的だが、気にしても仕方ないので割り切ることにしている。だんがいを撃たないといけない状況なのか、10万馬力で事足りるのかはしっかり見極める必要がある。
一応、しょんぼリボン持ちの個体を採用し、過去にあった悲しいこと(だんがい外し)を乗り越えて強くなったグラードンを採用することでケアはしている。

選出と立ち回り

立ち回りの基本方針として、カメックスのダイマ中になるべく相手の残数を削るというのを意識する。これは、相手のポケモンの数を減らすことでスリップダメージの負担を大きくして凌がれないようにし、こちらの後続の負担を減らすためである。

カメックス イベルタル
ザシアン  グラードン(黒バドレックス)

最も多かった選出パターン。浮いているポケモンが2匹以上いるとさすがにグラードンは出しにくい。
おいかぜ展開をしながらグラードンの一貫を作ることを意識する。
相手の初手が黒バドの場合、カウンタートリルを決められると苦しいためイベルはまもるで様子見する。エルフーンの場合、トリルをケアする余裕がないことが多いので基本的には考慮しない。
相手の初手がおいかぜ+ダイジェットの並びの場合、相手の裏のポケモンにジェットのバフを極力のせられないようにしたいため、交代にリスクをつけさせるか、出てきてもすぐに倒せるような盤面を意識したい。

カメックス 黒バドレックス
ザシアン  イベルタル or グラードン

イベルのおいかぜ展開ができなさそうなときや、対ゼクロムに。
ゼクロムがかなりきついが、初ターンはダイジェットから入ってきてくれることが多いため、おにびを当ててカメックスの行動回数を稼ぐ。
また、いのちのたまではないゼクロムのダイサンダーなら耐えられるため、強気にカメックスを動かしてもいい。おいかぜ珠ダイサンダーでカメが消し飛んでも、おにびが当たればまだゲームは続けられる。はず。たぶん。

カメックス トルネロス
ザシアン  刺さりのいいやつ
(迷ったらイベル>グラ>黒バド)

対ザマゼンタに。
ザマゼンタの横がグラードンやホウオウなら、初手はザマゼンタにちょうはつを撃ち、ザマゼンタの横にホウゲキ。
ルギアのときはルギアにちょうはつ、ザマゼンタにホウゲキ。
ザマゼンタにサポート行動を1回もさせずに処理することを目指す。

課題

①エルフーンの処理速度が遅い
イベルタルに飛行技がないので仕事されがち。ザシアンやグラードンにあまえるが入らないようにしたい。またはあまえるは甘んじて受けつつザシアンで突破する。グラードンに甘えらるのだけは避けたい。一応ホウゲキが半分くらいは入るので、無理やりカメでの突破が多かった。

②電気の一貫がすごい
ゼクロムもそうだがレジエレキもやばい。環境からレジエレキが減ったことに甘えた結果である。横の並びも考えるとスカーフグラードンだけでは対策にならない。
対レジエレキに対しては、おいかぜホウゲキを選択しどっちか通れの願望プレイをする。ぶっちゃけゼクロムも初手はジェットだよね?っていう願望プレイである。

③トリトドンがきつい
環境からトリトドンが減ったことに甘えている構築のため。カメは出さないほうがよい。しかしその場合ダイマ適正のあるポケモンがいなくなってしまう。バドのホロウビートが一番現実的か。

④ガオガエンがきつい
環境からガオガエンが減ったことに甘えている構築のため、出てこられると気まずい。パルキアなんかといっしょにいるとパルキア含めまじで打点がないためめちゃくちゃきつい。

まだいろいろ他にも出てくるだろうが、大きく感じたことはこの辺。選出や立ち回りを練れば多少はましになるはず。

おわりに

対戦数も少なく、あまり洗練できてはいない構築だが、高勝率でレートを伸ばすことができた。もちろん運の上振れも多少あったが、やはり初見殺しの要素が大きいのだと思う。この構築でよく見る構成のポケモンが黒バドだけになったし。
もし使ってみたい方がいれば、消費期限の切れない内に使っていただければと思う。ぜひ、その動き実は無駄なんだよねって言ってニチャついてほしい。

ここまで御覧いただきありがとうございました。
ちなみに今月の最終日はアルティメットファイナルに参加しようかなと思ってます。
Twitter:@kisseasura468

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?