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ちゃんとした読み聞かせをしようとし過ぎて疲れてない?

ちゃんとした読み聞かせをしようとし過ぎて
辛くなってる人は多い気がします。


誰だって最初はドキドキしてる


ふだん絵本講座を主催しているわたしが、
小学生に読み聞かせを
スタートしたのは、いまから18年前。

その後は場所を小学校から保育園に変えて
読み聞かせを継続中。

絵本を通した
子どもたちとのやりとりが面白くて
18年続けてきました。

始めて読むときは
前の日からドキドキしました。

ふだん緊張しないタイプなのにも関わらず、
四年生を前にして
たくさんの目が注目する中
絵本の文字をたどるのに必死でした。

口の中は、カラッカラで
たった5分の絵本に全神経を注ぎこみました。

一冊読んだだけで、
何かに寄りかかりたくなるほど
どっと疲れたのを思い出します。

なんで楽しくなったのか。


それが、いつから楽しいと
思うようになったんでしょう。


思い返すと、

「ちゃんとした読み聞かせ」ではなく
「自分の目指す読み聞かせ」を
意識したときからだったんじゃないかと思います。

楽しい読み聞かせとは何なのか。

自分でとことん、考えて、
しっかりと定義を決め、言語化したのです。

苦手な読み聞かせの、本当の理由は


わたしの開催している絵本講座に参加した
小学校の図書館司書Uさんは、
読み聞かせが苦手というお悩みがありました。

よくよく話を聞くと
「ちゃんとした読み聞かせ」を
強く意識してることが分かりました。

ちゃんとした正しい読み聞かせと言われる方法が
自分に合っていない。
いつもムリしている。
だから不自然になってしまう。

それが「苦手」の原因でした。

ちゃんとした読み方より前にすること


読み方というのは、
やり方でありスキルの部分です。

スキルも大事にはなってきますが、
その前に明確にしておきたいことがあります。

Uさんには、講座の中で
●そもそも何のために、読み聞かせをするのか。
●子どもたちは今どんな環境にいるのか。
を考え、読み聞かせを自分なりに定義づけしてもらいました。

「子どもたちのために」
「幸せな未来のために」という一般化した言葉ではなく、
誰かから教えてもらったことでもなく、
自分で考えて言葉に落とし込んでみるのです。

その後
吹っ切れたように司書Uさんの
読み聞かせに対する気持ちが変わりました。

そして、後日
「職場で読み聞かせがうまいと評価されるようになった」
「読み聞かせの時間が楽しくて楽しくて」と、
笑顔で語ってくれるようになりました。

いま読み聞かせが苦手と感じている方がいたら
一度、Uさんと同じように
言葉にしてみてください。

ひとりではできないと思われたら
だれかと一緒にやってみてはどうでしょう。

対等な読み聞かせをしよう


同じ「読み聞かせ」の時間なら
聞いている子どもたちが楽しいのは
もちろん。

読んでいる大人も
楽しい時間であったら幸せです。

これは、
子どもにおもねる読み聞かせとは、違います。

誰もが対等な時間。

読み聞かせの時間は、
そういう時間でありますようにと願っています。

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