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【また】5cノヴァ×バスター【カツキング】


初めましての人は初めまして、木村あしえです。


今回は僕自身が実際にオリジナルフォーマットのcsで使用したガチ寄りのデッキ、《5cノヴァ》を紹介いたします。





06/26にリリースされた「王来篇第二弾 禁時王の凶来」収録のカードを採用し、その翌日の06/27に開催された仙台csにて5-0で予選2位通過したデッキとなります。しかし本戦1回戦目にて、僕自身がゲーム終盤にてプレイングミスを犯してリーサルを逃し、天誅が下った結果に終わってしまいました。

以下が当日の戦績となります。

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06/27
仙台CS(オリジナル)
参加人数:80人

1R. 5cコントロール ○
2R. 5cコントロール ○
3R. 5cコントロール ○
4R. 青黒カリヤドネ ○
5R. 5cコントロール ○
予選2位通過
6R. 5cコントロール ×
ベスト16

この様に、現環境Tier1の一角である《5cコントロール》に予選で全勝しており、それと対等に渡り合えるデッキです。

今回のデッキリストは07/01の新殿堂レギュレーション施行前のものであり、1枚のカードがその影響を受けますが、デッキの基盤自体は07/01以降でも問題なく使用可能です。興味を持って頂いた方に使用して頂き、あわよくば不甲斐ない僕に代わって結果を残して頂きたいと言う思いから、デッキリストと、対《5cコントロール》のみですがこれに対するプレイングを紹介いたします。

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○はじめに


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今日の【ドギラゴン閃(以下ノヴァ)】を用いたデッキは、主に【"龍装" チュリス】や【龍装者 バルチュリス】等から早期に《革命チェンジ》を仕掛ける"アグロ寄り"の運用を想定したデッキが殆どである。(《赤白型ノヴァ》《赤青型ノヴァ》《赤黒型ノヴァ》等が代表的だ)

確かに【ノヴァ】の早期着地は脅威ではある。しかし私は、これよりも適した運用方法があるのではないかと以前から考えていた。

と言うのも、過去に環境を席巻した【ドギラゴン剣(以下バスター)】と違い、後続へのSA付与もなければ、その追加打点の踏み倒しも不確実であるため、「致死打点の形成」及び「ワンショット性能」にはムラがある。つまり【ノヴァ】は【バスター】の"強襲性"を上手く抑えられたスペックに調整されているのである。

※これはあくまで一個人の主観であり、それらを否定する様な批判等の意図は一切ありません。


では、【ノヴァ】は【バスター】より劣るのであろうか?
これは断じてである。


【ノヴァ】は自身の《ブロッカー》とアンタップ効果の噛み合いにより、"蒼き守護神"の二つ名に恥じない"自衛力"を持ち、急速な致死打点の形成は不確実になったとは言え、《ファイナル革命》による盤面展開は健在かつ強力であり、自分の盤面の構築と言った運用においては【バスター】よりも勝っている

つまり、早期の"攻め"ではなく、それより一歩引いた"自衛"かつ盤面の"展開"に重きを置いた、インターセプターに近い運用が適していると私は考えていた。

そして、この運用のためには《革命チェンジ》の元を見直す必要があり、単なる《SA》持ちの【ドラゴン】ではなく、相手の盤面に干渉可能かつ、リスク無く盤面の展開が可能である《アンタップキラー》持ちの【ドラゴン】が適任である。



そして、これに白羽の矢が上がるのが【切札勝太&カツキング-熱血の物語-(以下カツキング)】である。

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本カードは《革命チェンジ》と非常に相性が良く、自身に内蔵された【ドンドン吸い込むナウ】によるサーチと、これの《革命チェンジ》を妨害する《メタクリーチャー》の《バウンス》をこの1枚でこなし、《手札》消費無しで《革命チェンジ》が可能である。


では【カツキング】×【ノヴァ】の組み合わせはどうだろうか?


【カツキング】の《マッハファイター》により、相手の盤面を【ノヴァ】の高パワー(13000)で上から叩きつつ、《ファイナル革命》によりこちらの盤面が1面増える。さらにこれを手札消費無しかつ、【カツキング】による【ノヴァ】の《バウンス》により、毎ターン行う事が可能である。


このように多大なアドバンテージを生み出す組み合わせである。


よって今回は【カツキング】×【ノヴァ】のパッケージを中心とした、従来の型とは全く別のデッキ《5cノヴァ》を紹介する。



○デッキリスト


前述の通り【カツキング】と【ノヴァ】を中心にデッキ構築をする事になるが、その主力たる【ノヴァ】の《ファイナル革命》のバリューを考慮した多色クリーチャーの採用、《革命チェンジ》の起点にするクリーチャーを相手が展開して来ない場合を想定した、別なアプローチの採用が望ましい。


以上を踏まえて作成、調整したデッキリストが以下である。



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まず、「相手が盤面を展開して来ない=呪文が主軸であるデッキ」と想定し、これに対するアプローチとして、【アルカディアス・モモキング(以下アルキン)】並びに【闇鎧亜クイーン・アルカディアス(以下クイーン)】を採用した。

これらは《ファイナル革命》にも対応している【王来英雄 モモキングRX(以下RX)】を用いる事で、最速かつタイムラグ無く進化が可能である。これにより、単体による相手の呪文詠唱の抑制だけではなく、1ターン中に【ノヴァ】+【アルキン(クイーン)】の展開が可能となり、高打点のブロッカー+呪文抑制が同時に並ぶ、強固な盤面を構築する。

そして、その【RX】のディスカードを逆手に取り、【ノヴァ】に《革命チェンジ》も可能である【Mの悪魔龍 リンネビーナス(以下リンネ)】を採用した。これにより《ファイナル革命》から更なる展開が見込め、《全体SA付与》による致死打点の形成にも一役買っている。そのため、これの《多色マナ武装》を達成するために、全体的に多色カードが多い構築となっている。


○採用カード解説


天災 デドダム 4枚

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初動マナブーストカードであるが本デッキにおいて、本カードは非常にシナジーしており、

・自身が《多色マナ武装》の基盤になりつつ、《ファイナル革命》にも対応している多色クリーチャー。
・5コストの《革命チェンジ》元に綺麗に繋がる3→5のマナブースト。
・【リンネ】の《リアニメイト》対象を事前に用意出来る墓地肥やし。
・上記2点がデッキトップ3枚から任意で振り分けられる器用さを持ちつつも、手札が減らない

この様に見事にシナジーしており、採用しない手はないのであるが、本デッキのコンセプトたる【ノヴァ】がこのカードの召喚に必要な色マナを含んでいない。そのため、序盤の色事故を誘発してしまう可能性があり、本カードの採用については一考の余地がある。

しかし、本カードのシナジーに匹敵する代替カードは他に存在しないのが現状であり、序盤のマナチャージに多少のリスクを背負ったとしても、上記4点のリターンの方が大きいと判断して枚数も甘えずに4枚採用とした。



神秘の石柱 3枚

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ランダムマナブーストであるが、墓地を肥やしつつ【リンネ】の《多色マナ武装》を達成した状態で4ターン目を迎えられる可能性を持つ、《初動ブーストカード》である。

ゲーム中盤以降は【RX】にて手札から墓地に任意のカードを送る事が可能となる。そのため本カードのキャストタイミングが3~4ターン目にほぼ限られ、それ以降はプレイ優先度が低いため、3枚採用とした。



闘争類喧嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ 2枚

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3→5のマナカーブで動ける初動マナブーストとしてだけではなく、墓地を利用するデッキ及びカードは多いため、《墓地メタ》としても運用可能である本カードを採用した。

クリーチャー面ではマナ回収が可能であるが、【ノヴァ】への《革命チェンジ》が不可能かつ、本デッキで運用するにはマナコストが重いため、使用する機会は極めて稀である。

今回のデッキリストでは、自分の動きを通せる【神秘の石柱】に重きを置いて2枚採用としたが、必要であればそれと枚数の逆転を検討するカードである。



アクアン・メルカトール 3枚

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本デッキの大半を多色カードで構築しているため大量のドローが見込め、3→5のマナカーブにおいて多色カードを逃がすターンの繋ぎとして、優秀な4コストかつ、貴重な水文明単色クリーチャーである本カードを採用した。

また、本デッキのキーカードたる【カツキング】×【ノヴァ】、【RX】×【アルキン(クイーン)】が全て多色カードであるため、このいずれかが同時に捲れた場合でも、殆どを本カードにて色被りなく回収する事が可能である。

さらに、手札に加える文明の選択を工夫する事で、能動的に墓地を作れる可能性があり、【リンネ】から《リアニメイト》対象の用意も可能かつ自身もその対象であるため、自身の効果で2枚目が捲れてしまっても無駄が無い。

強力なドローソースではあるが、繋ぎのカードであるため基本的に1回出せれば十分であり、その後の【カツキング】や【RX】よりもプレイ優先度は劣る。また、【希望のジョー星】下では紙きれになるため、3枚採用とした。


パクリオ 2枚

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最終的にシールドを詰めるデッキにおいて、相手のシールドを増やしてしまう本カードではなく、類似カードである【解体人形ジェニー】に軍配が挙がるのが一般的だ

しかし今日の環境では、《5cコントロール》の【ザーディクリカ】並びに【灰燼と天門の儀式(以下ヘブニア)】を始めとする、墓地を利用するカードが跋扈しており、墓地送りの《ハンデス》は効果が薄い。そのため、現環境においては墓地へ落とさない、本カードの通りが良いと考えた。

そして、本デッキは【ノヴァ(バスター)】並びに【アルキン】を始めとする、即効性のある高打点のクリーチャーを多数採用している。加えて【リンネ】による過剰打点の形成が容易である点も考慮し、本カードによるシールド増加分を十分カバー可能であると判断して【解体人形ジェニー】ではなく、本カードを採用した。

採用枚数であるが、本カードも多色カードをマナゾーンに逃がすターンの繋ぎのカードであり、【カツキング】並びに【RX】よりもプレイ優先度は低いため、2枚採用とした。

最後にややこじつけになるが、採用率が急増している【カツキング】の《革命2》を、本カードによってケア可能となる範囲が広がる

本カードによって相手のシールドを6枚にすることで、T・ブレイクしても、【カツキング】の《革命2》が発動しないため、5枚の時よりも1枚分多い、シールド3枚分のケアが可能である。その後は、当カードで埋めた1点+残りの2点→ダイレクトアタック或いは、3点+3点→ダイレクトアタックで詰められる。


闇鎧亜 ジャック・アルカディアス 4枚

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環境に跋扈する【希望のジョー星】や【新世壊】の除去カードである。特に前者は、このデッキにおいてクリティカルであり、除去が必須である。

カード除去枠として【メッチャ映エタタキ】が採用されるケースが多いが、これは火文明単色のカードであり、【デドダム】の召喚に必要な色マナを含んでいないため大量には採用し難い。そのため闇文明を含んだカード除去である本カードを枚数も甘えずに4枚採用とした。

また、アグロに対する有効《S・トリガー》であり、自身の《スレイヤー》を活かしたチャンプアタック後も、【リンネ】による《リアニメイト》対象として無駄が少ないカードでもある。




切札勝太&カツキング-熱血の物語- 4枚

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冒頭の通り《革命チェンジ》及び【ノヴァ】と相性が良いメインエンジンであるため、4枚採用である。

また、冒頭では触れなかったが、【ノヴァ】との組み合わせは、自身の効果で山札を5枚+【ノヴァ】の《ファイナル革命》で山札を4枚の、合計9枚+αの山札を1ターン中に確認し、それの捲り次第ではその内の約6~11枚程度のデッキボトムの固定を実現する。

この速度は、柔軟性こそ劣るが《オボロティガウォック》に匹敵する速度であり、これを2周もすれば山札のおおよその中身が把握可能である。

つまり、山札の順番を記憶しておく事で、【ノヴァ】の《ファイナル革命》で任意の多色クリーチャーを踏み倒す事も、【RX】で任意の進化クリーチャーをドローすることも可能になる。




王来英雄 モモキングRX 4枚

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本デッキにおいて【カツキング】と並ぶメインエンジンである。

盤面を展開して来ない、呪文を主体とした対面に対してのエンドカードとして、呪文詠唱を抑制する【アルキン】並びに【クイーン】に最速かつタイムラグ無しで進化が可能である。

また、自身が《SA》で【ノヴァ(バスター)】に《革命チェンジ》が可能かつ、《ファイナル革命》の対象でもあるため、ゲーム終盤の追加打点としての運用可能である点も本カードの強みである。つまり、《ファイナル革命》から本カードを踏み倒した場合、(引けていれば)実質アルキン】及び【クイーン】を踏み倒したも同然である。その場合、【ノヴァ】と合わせてより強固な盤面の構築が可能である。

このように、エンドカードの着地やゲーム中盤以降の追加打点としても非常に優秀であるため、最大枚数の4枚採用である。

また今後のカードプールの拡大により、伸びしろのあるカードでもある。


アルカディアス・モモキング 3枚

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呪文抑制だけではなく、初回のみだが相手の盤面をタップインさせる効果も持つ。この効果が【ノヴァ】の《ブロッカー》との相乗効果による、自衛力の向上だけではなく、タップキルの対象として《革命チェンジ》の起点とする事も可能であるため、攻守の隙がさらに無くなる

更に《スター進化》特有の1回限りの疑似除去耐性も健在であるため、自身のスペックと相まって、その他の《S・トリガー》をも乗り越える非常にタフな打点となる

また今回、【クイーン】と同時に採用しているが、「呪文抑制の範囲及び方法」にて差別化を図っている。

こちらは光文明さえ含まれていなければ、単色/多色を問わずに抑制が可能であるため、基本的にこちらの方が【クイーン】よりも通りが良い。しかし、本カードは「呪文詠唱自体の抑制」であるため、【新世壊】下の《青魔導具》の呪文抑制が不可能である。この点においては【クイーン】が有効である。

採用枚数については、本カードも【デドダム】の召喚カラーを含んでいない。そのため最低限の採用枚数に抑えたく、対面次第では【クイーン】でも事足りるため、3枚採用とした。


闇鎧亜クイーン・アルカディアス 2枚

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余談だが【聖鎧亜】ではなく【闇鎧亜】のほうである。効果が全く異なるため、間違いは厳禁である。

多色呪文が抑制の対象外であるため、現環境において見かける機会が多い【ドンドン火噴ナウ】及び【襲来!鬼札王国!】等の抑制が不可能であり、逆にこちらが破壊されてしまう恐れがある。

しかし、本カードの特徴は「コスト増加による呪文抑制」であるため、【アルキン】では抑制不可能である、【新世壊】下の《青魔導具》に対して有効である。

また、「文明を問わずに呪文の踏み倒しを全て抑制」する効果も持つ。【ザーディクリカ】並びに【サイクリカ】を無力化するだけではなく、呪文の《S・トリガー》全てを抑制するため、シールドをブレイクする際の蓋性能は【アルキン】よりも高い

このように【アルキン】と比較すると、対面とタイミングを選ぶカードであるため、枚数は抑えて2枚採用とした。


Mの悪魔龍 リンネビーナス 3枚

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《多色マナ武装》の条件こそ重めだが、本カードが絡むだけで展開力が凄まじく、《全体SA付与》による致死打点の形成も容易である。これにより【ノヴァ】を、自身の自衛力を失わずに【バスター】レベルの"強襲性"まで引き上げるカードでもある。

一例として、

1.RX(A)→RX(B)をディスカード
2.RX(A)を革命チェンジ(ノヴァorバスター)
3.ファイナル革命→リンネ→RX(B)をリアニメイト
4.RX(B)→アルキンに進化

この場合、光以外の呪文詠唱抑制かつ《スター進化》の除去耐性を備えたリーサル打点、【ノヴァ(バスター)】の3打点+【リンネ】の2打点+【アルキン】の3打点が形成可能である。もし耐えられてしまっても【ノヴァ】であればこれら全てがアンタップする。

相手の除去を逆手に取って《リアニメイト》をするのも有効だが、【デドダム】【神秘の石柱】【RX】 にて、能動的に墓地を肥やす事も可能である。そのため、特にゲーム中盤以降は本カードによる打点形成も意識してプレイすると良い。

《ファイナル革命》から出したいクリーチャー筆頭であるため、4枚採用したいところではあるが、《多色マナ武装》未達成時の貧弱さも考慮して3枚採用とした。



蒼き守護神 ドギラゴン閃 3枚

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冒頭である程度は述べたが、《ファイナル革命》について、状況次第で当たり外れはあるだろうが、本デッキではこれの対象を20枚採用しているため、少なくとも外す事はほぼ無いと思って良い。

メインとなる《革命チェンジ》元の【カツキング】により、一連の動きの《手札》消費が元々0枚だったが、《ファイナル革命》で【デドダム】【カツキング】【RX】のいずれかを捲ると、リソースを伸ばしながら相手の盤面に干渉しつつ、こちらの盤面が増えるため、膨大なアドバンテージを獲得する事が可能である。

このカードもまた【デドダム】召喚の色マナを含まないカードである。そのため、本来は4枚採用したいところではあるが【カツキング】により、アクセスが容易かつ、後述する【バスター】に4枚目の1枠譲る形で3枚採用とした。


蒼き団長 ドギラゴン剣 1枚

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本カードの《ファイナル革命》よる打点形成は依然として強力であり、特に【リンネ】と相性が良く、こちらの盤面が空の状態でも【アルキン(クイーン)】+ジャスキル+αと言った、急速な致死打点の形成を可能にする。

【ノヴァ】により展開した盤面に加えて、【アルキン(クイーン)】による《S・トリガー》のケア、そして本カードによる致死打点の形成、これらの相乗効果により中途半端な受けを許さない圧倒的な打点を生み出す。

さらに本カードは殿堂入りカードであるが、本デッキはデッキの回転率が速いため高頻度で本カードのプレイが可能である。そのため、1枚のみの採用でも非常に価値があるため、本来4枚目の【ノヴァ】の1枠をこれに譲っている。


生命と大地と轟破の決断 1枚

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このカードが仲介する事で、本来10コスト必要となる【カツキング】並びに【RX】の2体展開が5コストで実現可能となり、"盤面の形成"並びに"致死打点の形成"の両方において非常に強力である。また、マナからも詠唱可能かつ単色カードであるため、逆に採用しない理由が見当たらない。

ただし注意点として、使用後のマナゾーンの枚数は当然だが、マナゾーンの多色カードの減少により、【リンネ】の《多色マナ武装》圏外になる可能性もあるため、プレイの判断は慎重に行うべきカードである。


裏切りの魔狼月下城 1枚

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当記事が上がる頃にはプレミアム殿堂入りしているであろうカードであるため、それ以降は別のカードに差し替える必要があるため、ざっくり解説する。

【リンネ】と《多色マナ武装》の条件が同一であるため、それのついでに達成が可能である。本デッキには、呪文をサルベージする手段は無いため1回限りだが、2コストで3枚《ハンデス》は対面を選ばずに強力であるため、採用した。また、デドダムカラーの黒単色である点も採用理由の1つである。

この枠を別のカードに差し替える場合は、闇文明単色又は多色カードが大半を占めているいため最低でも単色カードが望ましい。(ちなみに闇単色カードであれば【解体人形ジェニー】【絶望と反魂と滅殺の決断】【ルソー・モンテス/法と契約の秤】あたりが採用候補である)

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○基本的な動かし方

多色カードは強力である反面、マナゾーンにタップして置かなければならず、マナカーブ通りのムーヴを阻害してしまう一面も持つカードであるため最低限の採用とするのが理想であり、一般的である。

しかし、本デッキはその多色カードが大半を占めている構築であるため、アンタップインする単色カードをマナチャージするタイミングには気を付けなければならず、手札の多色カードを逃がしながら立ち回る必要がある。

この「多色カードを逃がす」と言うのは、アクションが無いターンには不用意に単色カードをマナチャージせずに多色カードを優先的にチャージをする、本来のマナよりも一回り小さいコストのカードをプレイする場合も多色カードを優先的にマナチャージをする等の事を指す。


本デッキの盤面の展開について、3→5のマナカーブにて【初動ブースト】→【カツキング】或いは【RX】による盤面展開が理想ムーブである。

その主な展開プランは以下の2つ。


①【カツキング】×【ノヴァ】による盤面制圧及び展開

本デッキのコンセプトであるプランであり、現環境において大デドダム時代と言っても過言ではない程、殆どのデッキの初動に【デドダム】が採用されている。これを逆手にとり、【カツキング】→【ノヴァ】による《革命チェンジ》の起点にし、相手盤面への干渉・制圧及び自分盤面の展開を行う。このプランは、【デドダム】に限らず、展開してきた盤面に対して共通のプランである。


②【RX】×【アルキン(クイーン)】による機能停止

主に呪文主体を主体とした、盤面を展開して来ない対面には、【RX】の効果により早期に【アルキン】或いは【クイーン】を着地させ、機能停止に追い込み、相手に盤面の展開を強要させて【ノヴァ】の起点にしてこちらの盤面を展開する。


上記の展開プランにて盤面にリーサル打点、手札からの後続で過剰打点が整い次第、シールドをブレイクしてゲームを詰めていく。その場合【アルキン】或いは【クイーン】、その両方による呪文《S・トリガー》の封殺その他の有効《S・トリガー》のケアをしながらシールドをブレイクする。

特に《アンタップ》効果を持つ【ノヴァ】はなるべく始めに攻撃し、除去耐性を持つ【アルキン】を最後に残す様に攻撃出来るのが望ましい。これにより、相手の《S・トリガー》の要求を上げつつ、もし耐えられてしまっても【ノヴァ】が残るため、返しに負ける事を少なくするためである。



○対5cコントロールのプレイング

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○要注意カード
・ザーディクリカ
・カツキング&プチョヘンザ

Point:相手にザーディクリカを極力プレイさせない

ご存知の通り【ザーディクリカ】はプレイされるだけで、大量のアドバンテージを稼がれてしまう。1枚はまだ許容圏内だが、2枚以上プレイされるとアドバンテージに決定的に差が出来てしまい、厳しい戦いを強いられる事となる。そのため、これをプレイさせないように立ち回る必要がある。

この対面は多数の呪文を抑制可能である【アルキン】の通りが良く、基本的に【デドダム】以外のブーストが機能しなくなる。そのため、最速で【RX】→【アルキン】によるテンポ崩しが有効である。これに加えて【ザーディクリカ】から唱えられる呪文もほぼ【ヘブニア】のみに縛る事も可能である。

一方で【クイーン】は多色呪文を止められないため、返しに【ドンドン火噴ナウ】及び【襲来!鬼札王国!】等にて処理される可能性がある。しかし本カードは【ザーディクリカ】本体を無力化可能であるため、可能であればそれの着地の直前に出せるとベストである。

また、相手の初動の【デドダム】を起点として【ノヴァ】により盤面で圧力を掛けるのも有効である。これにより、相手に盤面の処理を要求しつつ《ファイナル革命》により、上記の【アルキン】或いは【クイーン】の展開も同時に狙える他、こちらのリソースの拡張に繋がるため、もし【ザーディクリカ】をプレイされてもリカバリーがし易くなる。ただしこのプレイは【プチョヘンザ】を非常に呼びやすく、別途これの処理が必要となる。


○プチョヘンザの処理方法

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本デッキは相手盤面への干渉を【カツキング】による《革命チェンジ》に依存しているため、【プチョヘンザ(以下プチョ)】のタップイン効果はクリティカルである。

基本的には【アルキン】を立てておけば、相手の【カツキング】がタップインするため、【プチョ】に《革命チェンジ》されない。もし着地を許してしまった場合の処理方法は以下の通りである。


Point:相手の《マナゾーン》の枚数を意識する

【プチョ】のタップイン効果は「マナゾーンの枚数より小さい」であるため、それの着地後の相手のマナゾーンの枚数を意識して、対応する《革命チェンジ》元で【ノヴァ】の起点にする。


①相手のマナが5枚

まず、この状況が起こりうるケースとして、

・相手が後手【デドダム】スタートで、こちらの【ノヴァ】で展開した盤面に対して仕掛けて来た
・相手が先手で呪文の初動ブーストスタートかつ、こちらの【デドダム】スタートに対して仕掛けて来た etc

が想定される。

この場合は処理が一番簡単であり、こちらの【カツキング】並びに【RX】がタップインしないため、逆に【プチョ】をこちらの【ノヴァ】の起点として盤面の展開が可能である。



②相手のマナが6枚

この状況が起こりうるケースとして、

・相手が先手【ミラクル】2ブーストスタートで、こちらの【デドダム】スタートに対して仕掛けて来た
・相手が先手【デドダム】スタートかつ、こちらの【デドダム】に対して仕掛け、《ファイナル革命》に相手の【デドダム】も巻き込まれた etc

が想定される。

①と違い、今回は相手が6マナであるため、5コストであるこちらの【カツキング】並びに【RX】がタップインしてしまう。しかし、6コストである【リンネ】はタップインしない

さらに、【プチョ】の《ファイナル革命》により、こちらの【デドダム】がマナゾーンへ移動するため、次のターンのマナチャージで丁度6マナとなる。これにより、着地した返しに【リンネ】から《革命チェンジ》して【ノヴァ】の起点にするか、自身の《スレイヤー》により処理可能である。

また、マナゾーンの状態次第では《多色マナ武装》を達成するため、処理をしつつ失った盤面を再構築する事も可能である。




③相手のマナが7枚以上

最後に上記の①及び②のいずれにも該当しないケースである。

相手が7マナ以上ある場合は【リンネ】もタップインしてしまうため、《革命チェンジ》→【ノヴァ】で起点にする事が不可能であるため、複数ターン掛けてこれを処理する

タップインを承知で、《スレイヤー》持ちかつパワーも高くて処理しづらい【リンネ】による横展開、【カツキング】による【プチョ】の《バウンス》、これらの余剰マナで【デドダム】を挟む等して、【プチョ】の《ファイナル革命》を誘う盤面展開をしつつ、相手の《ファイナル革命》を利用して10~11マナまで伸ばす

その後、【カツキング】で【プチョ】を《バウンス》+残った5~6マナで打点を形成してリーサルを狙うか、この返しに【プチョ】の《ファイナル革命》の効果が薄い、【アルキン】を始めとする高パワーラインを複数体残してターンを返す。

これは相手の《ファイナル革命》を逆手に取ってマナゾーンを伸ばすプランであり、自分のマナゾーンの枚数も意識する。【ネイチャー】もリーサル打点の形成において有効カードである。

(余談だが、冒頭の戦績の3R.にて相手のシールド5枚+【プチョ】2体の状況にて、このプランを応用し、【ネイチャー】を駆使して【プチョ】2体を同一ターンに両方退かし、【クイーン】も添えた《S・トリガー》をケアしたリーサル打点を叩き込んで勝利を得ている)

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相手の受けは基本的に呪文が主体であるため【アルキン】或いは【クイーン】、可能であればその両方を出した状態で、【カツキング】の《革命2》をケアするためになるべく2点から入り、最後に3点を入れるのが理想である。

この場合、【アルキン】をダイレクトアタック用に残しておくのが有効である。各ターン1体目のクリーチャーがタップインするため、【ヘブニア】1枚であれば《ブロッカー》化したクリーチャーをタップインさせつつ、もし【アルキン】が破壊されても《スター進化》であるため進化元が盤面に残り、ダイレクトアタックが可能である。


もう一つ、相手のロングゲームに付き合わないケースがある。

主に【ノヴァ】で【デドダム】を起点にして盤面を展開した場合に、起こりうるケースである。

一例として、

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こちらが【デドダム】スタート、4ターン目に【カツキング】→【ノヴァ】の《ファイナル革命》で【RX】→【アルキン】となった盤面である。

この時点で既にリーサル打点が形成出来ているが、この場合、有効《S・トリガー》が【ヘブニア】のみであるため、【デドダム】の1点が視野に入る

こうする事で、次ターンに【デドダム】1点+【ノヴァ】3点+【アルキン】ダイレクトアタックにより、最低限の《カツキング》ケア+【アルキン】を最後の攻撃に残しつつリーサルとなる。もし、始めの1点で【ヘブニア】を踏んでしまっても、【アルキン】でタップインするため、これの《シンカパワー》込みで(対象にもよるが)再び墓地へ送り返す事が可能である。

この例に限らず、【アルキン】の着地は概ねマストだが、手札の《SA》込みでも早期にリーサルが狙えるのであれば、【カツキング】の《革命2》のケアのために、リーサルの前のターンに1点入れておくケースがある。

最後になるがクリーチャー主軸のデッキであるため、【ギャイア】の着地は概ね敗北を意味する。そのため、相手にこれの着地を許さない盤面展開又は着地前にゲームを終わらせるのが理想である。

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以上が、《5cノヴァ》のデッキ紹介となります。

パワフルなデッキなので、興味を持って下さった方や過去に《5cバスター》を使用していた方は、是非組んで遊んでみて下さい。

では、また次回お会いしましょう。


※今回は初の投げ銭形式の記事といたしましたので、「ブラボー!」だと思った方は是非投げ銭をご検討下さい。頂いた投げ銭は僕がcsに出場するために毎週利用している、NEXCO東日本への料金の支払いに建て替えさせて頂きます。


あしえ






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