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Ⅱ 低学年で覚えて欲しい対人スキル 30 人に正しく親切にする方法 その2

3️⃣ 親切にする前には、相手に尋ねる。
 「~して欲しい?」「~をしてもいい?」 【解説】

 「親切」について、【解説】します。この補助項目を設けたのには、個人的経験と先生がよく行う支援の方法に理由があります

⑴ ある日、歩道の段差がなかなか登れない車椅子の人を見つけました。私は仕事柄車椅子の扱いに慣れていたので「上に行きたいんでか?上げてあげますね」と言いながら、歩道の上に車椅子をのせてあげました。その時の車椅子の方の反応が意外でした。

「何だ、お前は。俺が自分で歩道に登ろうとしているのを、邪魔をするの
 か?俺は、自分のことは自分でできるんだ。バカにするな。」

 そう言うと、車椅子を歩道から下に落とし、また自分で登ろうと挑戦し始めました。
 お礼を言われると思っていた私は、大変驚き「親切」つについて考えました。・・・私のした親切は、自分のま満足のためでした。親切は、相手のためにあります。相手が自分でやりたいのならば、放って置いてあげることが親切なのです。それ以来、相手の望んでいることを確認してから、親切にすることにしました。

⑵ 先生は支援として、子どものペアを組ませます。授業中に困っている子どもの隣に、それを世話してくれる子どもを配置します。これは、いいことかどうかは難しいところです。「先生が、楽するだけのずるい方法だ」とも取れますし「人の気持ちがわかりにくい子どもを座らせて、隣の子どもに親切にさせることで成長を図る」とも言えます。
 
 授業中に困ることは、次のようなことです。

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