Ⅱ 低学年で覚えて欲しい学び方スキル 19 発表の方法 その4
5️⃣ だらだら発表しないために、前以てノートに書いてから発表する
【解説】
ダラダラと表されると、授業はだれていきます。授業には、テンポが必要だからです。だから、ダラダラ発表しないように、低学年では次のように指導していきます。
重要な場面で発表するときに「~について、書いてみましょう」と書く時間を取ります。その書いたもの読んで発表させます。書いていますから、当然成文になっています。
段々慣れてくると、時間はわざわざ取らず、自主的にさっと書いてから発表するようにさせます。更に進んでくると、書かなくても頭でまとめて発表できる子は、書かなくてもいいルールにします。もちろん、成文で発表してもらいます。
この指導は「発表したいのに、なかなか勇気が湧かない子ども」にも効果があります。書いてあるので、それを読むだけだからです。
6️⃣ すぐに発表できないときのマナーを身につける。 【解説】
指名されたのに、黙って立っただけでなかなか発表しない子ども(発表できない子どもかもしれない)も、授業のテンポをくずします。5️⃣のように、書いても発表できないのです。なぜなら、書いていないからです。
何も意見がない場合や、分からない場合、発達上の弱さがある場合などが考えられます。
そいう場合は、授業を止めないためにも、クラスメイトに変に見えないようにするためにも「すぐには発表できないときのマナー」を身につけさせることが必要です。それには、次のセリフを覚えてもらいます。
・すみません。わかりません。
・◆◆さんと同じ意見です。
・少し考えさせてください。
・後回しにしてください。
このセリフが言えれば、先生は「分かった。じゃ、次の人」とテンポよく授業を進めていきます。表面上、変に見えませんしマナーも守ったことになります。
ただし、後ろの2つを言った場合は、忘れずに後に当てます。考えるのが遅いだけの子どもや、書くのが遅くてまだ書いてない子どもや言葉を紡ぐのが遅いだけの子がいるからです。しかし、たまに「もう当てない方がいい」と先生が判断する場合もあります。
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