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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル   14  掃除当番の方法  その4

1️⃣ 掃除の時の机の正しい運び方を覚える。 【育て方】

 結構、重たいものを持つことになるので「重たいものを持つ」経験をしておいた方がいいでしょう。具体的には、次のような場面がいいでしょう。

   ・買い物についていって、勝った野菜や缶詰を持つ
   ・ペットボトルの2リットルを運んでもらう
   ・お料理を台所からテーブルに運んでもらう
   ・本の整理を手伝って、数冊いっぺんに運ぶ
   ・瓶や缶のゴミ捨てを手伝ってもらう
   ・庭や畑の仕事を手伝ってもらう  

 

2️⃣ 掃除道具(ほうき、ちりとり、モップなど)それぞれの使い方と片付け方を覚える。  【育て方】

 「ほうき」と「ちりとり」の使い方は、教えておいた方がいいでしょう。かなり、特殊な道具を使って特殊な動きをします。1年生で戸惑っている子が、たくさんいます。

 具体的には、玄関や家の前の掃除をやらせるのがいいでしょう。大抵の家には、玄関用の小さいほうきとちりとりがあるからです。なければ、買ってでもやらせましょう。


 
3️⃣ バケツの水の汲み方 、雑巾の絞り方、雑巾がけの方法覚える。
【育て方】

 雑巾絞りは、掃除の基本です。これは、できるようになって、小学校に行きましょう。「絞る活動」は、大人になっても使うスキルです。早く覚えた方がいいでしょう。
 雑巾絞りは、【解説】した通り、縦絞りが原則です。縦絞りは、順逆手になるので、鉄棒をするときに順逆手も少し練習すると、順逆手で力が入りやすくなります。

 遊んで練習するなら、お風呂で「タオル絞りゲーム」をお勧めします。タオルを、縦絞りで交代交代に絞ります。一滴でも水が出れば交代します。最後、一滴も水が出なくなれば負けです。子どもは、負けたくなくて頑張って強く絞ろうとします。大人は、適当に配慮しながらゲームを楽しみましょう。


4️⃣ 教室、廊下、トイレ、階段などの掃除の手順とその方法を覚える。
 【育て方】

 いろんなところの掃除の方法は、小学校に行ってから学べばいいですが、トレイ掃除だけは経験させておきましょう。特に、凸凹タイプの子どもは臭覚過敏や潔癖症が結構多いので、トイレ掃除は嫌がります。次の2つをさせるだけでいいしょう。

  ・洗剤を便器にかけて、トイレブラシでこする
  ・トイレ用のウエットティッシュで便器と床を拭く 



5️⃣ 掃除当番の意義をしっかり学ぶ。 【育て方】

 当番を家庭に置き換えると、「あなとも、〇〇家を支える一員」ということになります。つまり「あなたも、我が家のためにやらなければならないことがある」ことを教えていくということです。具体的には2つのことをすればいいでしょう。

  ・自分のことは、自分で全部する
    ➪「やりとり」で話し合ってできることは、全部させたらいいでし
      ょう。例えば、自分の洗濯物は自分で干させて自分でたたませ
      ましょう。
  ・お手伝いをさせる 
    ➪子どもの「嫌いなもの」「苦気なもの」を選んでやらせましょ
     う。水遊びの好きな子どもに「皿洗い」は、遊びです。
    ➪簡単なものから初め、段々難しいものにしましょう。
     

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