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Ⅱ 低学年で覚えて欲しい学び方スキル 19 発表の方法  その3

 6っ項目の【解説】の続きです。

4️⃣ 成文(文語文)で話す 

 発表は、できるかぎり成文(文語文)でさせます。それは、私達は、文語で考えるからです。口語で「右、曲がったら、行き止まり。最悪」これでは、解決方法は一生湧いてきません。「もし、右に曲がって行き止まりだった場合は最悪だが、その場合は携帯を使って友達に道を聞くしかないか」と文語で考えるのです。

 だから、授業中のコミュニケーションも、成文でさせます。「先生、トイレ」では困ります。これは「先生は、トイレです」という意味になります。これを成文で話すと「先生、すみません。(休み時間にトイレに行きそびれましたので)授業中ですが、トイレに行かせてください」になります。将来、これくらいのことが言える高学年になって欲しいのです。
 つまり、成文で話すことが、考える力やコミュニケーションの基礎になっていくのです。

 成文で話すとは、「主語と述語がはっきりさせて、助詞を使って話す」ことです。助詞については、次の記事を参照してください。

 まだ、低学年で話せないときは、学級でよく使う文例を覚えてもらいます。少し例をあげます。
  ・私は、~です。
  ・私は、~だと思います
  ・付け足しですが、~です。
  ・反対意見です。私は~だと思います
  ・私は~に賛成です。~だからです。

 これらを使っている内に、いつの間にか自分の言葉で成文を話せるようになります。つまり、授業中は、全ての会話を成文で話すように指導するということです。そのためには、先生も成文で話すようにします。

5️⃣と6️⃣は「その4」に書きます。

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