「元発達相談員の育て直し日記」の『4歳から6歳』編 終了です
「1年生になったら必要になる30のスキル」を説明しました。そして、それらのスキルを4歳から6歳までにどうやって育てるのかを、具体的に書いてきました。書いていて【育て方】としては結局、次の2つのことに集約されることが分かりました。
・体や手指を使って遊ばせること
・家のお手伝いをさせること
凸凹タイプの子どものために書きましたが、平均タイプの子どもで足らないところがあれば、30のスキルをチェックして補ってあげてください。
もう一度、その30のスキルを書いておきます。
Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル
1 家庭での学習準備
2 登校から1時間目までの過ごし方
3 「チャイム」と「時計の見方」
4 休み時間の過ごし方
5 イスの座り方
6 机の上の使い方
7 筆記具の正しい持ち方 と 書くときの正しい姿勢
8 消しゴムの使い方 と カスの後始末の方法
9 教科書の使い方
10 配布物の配り方 と 連絡袋に入れる方法
11 クラス文房具の使い方や学校備品の使い方
12 並び方、集合の方法
13 給食当番と給食のルールを知る
14 掃除当番の方法
15 着脱の方法と片付ける方法
Ⅱ 低学年で覚えて欲しい学び方スキル
16 「今、何を聞くべきか」を自動的にできる
17 「今、どこを見るべきか」を自動的にできる
18 ノートの取り方
19 発表の方法
20 作文が書けるようになる
21 辞書が引けるようになる
22 植物や生き物の世話ができる
Ⅲ 低学年で覚えて欲しい対人スキル
23 あいさつができる
24 学校のルールを覚える
25 人に頼むことができる 感謝することができる
26 「失敗したとき」と「失敗した人にどうするか」を知っている
27 約束を守る
28 トラブルのときの対処
29 嬉しいときや褒めるときの表現
30 人に正しく親切にする方法
これらのスキルを、小学校までに「遊び」と「お手伝い」で育ててあげてください。そうすれば、小学校に進学しても、戸惑うことはありません。小1プロブレムなど起こりません。発達に凸凹があろうがなかろうが、順調に集団生活と勉強の方法を学んでいくことでしょう。
次回からは、いよいよ【小学校】編に入っていきます。まず、最初は【小学校 遊び】編を書きます。
「子育て」そのものからは離れます。「学校でやるとよい遊び」を紹介していきます。その遊びをやっていくと、発達が伸びていきます。特に、身体、手指、認知、社会性が伸びていきます。是非、学校でやって欲しいです。
本好きです。本を買います。余暇のための本ではなく、勉強のための本を買います。よろしくお願いします。