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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル    6 机の上の使い方 その1

 この項目には、3つの補助項目があります。まず、それを紹介し
て解説します。

1️⃣ ノートと教科書、筆箱の置き方を覚える。 【解説】

 小学校に行くと、机の上にたくさんのものを置かなくてはなりません。それなのに、教科書が大判化し小学校の机は小さくなっています。置き方に失敗すると、授業中にあっちこっちでものが落ちます。
 下図が標準的な置き方です。筆箱は、開く方を自分の方に向けるように教えます。左利きの人は、エンピツ、ノート、教科書が180度反転します。 

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 こんな簡単なことですが、なかなか定着しない子がいます。毎回どのように置こうか考えたり、前に使ったものを片付けないでその上に置いたり、何も考えないでいい加減に置くからです。使っている教科書や副教材によっては、半分を机の外の出さないといけないものもあります。

2️⃣ 机の中の使い方覚える。 【解説】


 これは、2つのことを要求されます。
   ・ 時間割通りに教科書とノート、副教材をいれること
   ・ 道具箱の使い方を覚えて、机の中に入れること
 つまり、机の中は教科書類と道具箱が半分ずつ占めることになります。それ以外のもは、入れてはいけません。少しでも、雑な使い方をするとたちまち教科書類や道具箱が入らなくなります。

 教科書類は、時間割どおり並べて机の中に入れ、使うたびに下に入れていくように教えます。慣れてくると、家から時間割通りきっちり並べきて、ランドセルからそのまま机の中に入れるだけでいいようにしてきます。

 道具箱には、クレヨン、色鉛筆、、フェルトペン、色紙、はさみ、セロテープ、スティックのり、計算カード、簡易鉛筆削りが入っています。学校によって違いますが、おおよそこれだけのものが入ります。学年が上がると、計算カードは九九カードに変わり、コンパスと分度器と三角定規が加わります。
 道具箱の使い方は、個人に任せる学校もありますが、一年生の内は先生が指導して同じように入れるように教えます。教室に、図を書いて貼っている先生もいます。

3️⃣ 机の中の物の出し入れを、素早くできるようになる 【解説】

 これは、机の中に教科書類が時間通りに入っていることを前提としています。その上で、先生は、授業の始まりに必要なものといらないものを指示します。そして、授業中に、要らなくなったものを片付け、次に必要なものを出すように言います。
 それを、早い子は5秒くらいでできます。しかし、出したり直したりするのが遅い子や必要なものが見つからない子もいます。先生は、ある程度待ってくれますが、いつまでも待ってくれません。授業は、進んでいきます。つまり、必要なものがない状態で授業が進んでいくのです。それでも、探し続けていると、先生の説明や指示を聞きそびれることになります。

 因みに、先生によっては1年生の初めに、教科書類を出し入れする練習をしてくれる人もいます。全員が準備できるまでの時間を、毎日のように計って遊んでくれるのです。授業の準備が全員が終わるまでの時間が、7秒のクラスを見たことがあります。







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