Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル 13 給食当番の方法 その2
4️⃣ お代わりと残し方のルールを知る。 【解説】
給食は、基本的には全量食べることになっています。健康に育つように、一日の栄養量を栄養士さんが計画・計算しているからです。
しかし、最近では、それよりも子どもの思いを優先する教育がなされています。食べたくないものを無理やり食べても栄養にならないし、逆に嫌いな食べ物を増やすことが分かったからです。
だから、「事前に先生に申し出れば、減らすことができるルール」になっています。もちろん、最終的には様々な情報を元に、先生が「減らしていいかどうか」の判断を下します。主に、減らす決定をするのは次の場合です。
・無理に食べることによって、返ってマイナスが生じる
➪嫌いなものが定着する 先生や学校が嫌いになる
・食べる量が、まだそれほど必要でない(体が小さい)
・食べるのが大変遅いので、食べ切ることを優先させる
※アレルギーのことは省略しています
同様に、「事前に先生に申し出れば、増やすことができるルール」もあります。これは、肥満が問題になっている子ども意外は、たいてい認められます。
お代わりは「自分の分を全部食べきったら、食べ切れる量をお代わりできる」というルールになっています。1年生にはお代わりの量がわからず、取れるだけ取っていく子どもがいます。だから、このような細かいルールになっています。
また、家庭環境に問題を抱えている子ども(放任、虐待)は、際限なくお代わりをすることがありますので注意が必要です。
プリンなど子どもの好きなものが、お休みした子どもの分だけ残ることがあります。これは、早いもの勝ちにしは行けません。凸凹タイプは、一番になるために5分で給食を食べようとするからです。
ましてや「じゃんけん」は、もっといけません。凸凹タイプは、負けたら心の傷として残ります。勝っても「じゃんけんなどしなくても、自分のものになったはずなのに。じゃんけんなんてさせやがって」と考えます。いずれも、先生との愛着関係が崩れていくからです。
順番制にして、一年の内に全員に当たるようにすればいいでしょう。
どうしても食べられなくて残したいときは、「先生に『すみません。残してもいいですか?』と言って残す」ルールになっています。先生は、子どもの様子を見ながら「あと、一口食べなさい」と言って許可します。このルールを上手く覚えさせないと、黙って食べられないものを残したままじっとしていたり、泣いていたする子どもが出てきます。
5️⃣ 食器や牛乳瓶の片付け方を覚える。【解説】
食器の片付け方は、簡単シンプルです。しかし、知らないと自由気ままに片付ける子どもがいます。「食器カゴから、食器が溢れて入りません」などという事態が起こります。
・許可された残飯は、残飯入れに入れる。
・食器は同じものを重ねる
・スプーンや箸の方向は揃える
・牛乳瓶は、カゴに入れれる キャップはゴミ箱に捨てる
牛乳パックなら、ゴミ箱に捨てる
・お盆は、配膳台の所定のところに重ねる
・ナプキンは自分の給食袋に入れる
実は、これは「給食さんが、素早く簡単に洗浄機に入れるため」にも必要なのです。だから、きっちりと守って片付けないといけません。
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