Ⅱ 低学年で覚えて欲しい対人スキル 30 人に正しく親切にする方法 その1
この項目の補助項目は、次の4つです。
1️⃣ 注意するのは親切ではない 子ども同士注意し合わない。
注意するのは先生だけだと知る。
2️⃣ アドバイスはしてもいい。できるだけ小さな声で、やさしく。
3️⃣ 親切にする前には、相手に尋ねる。
「~して欲しい?」「~をしてもいい?」
4️⃣ 自分がして欲しいことを相手にしてあげる。自分がされて嫌なこと
はしない。
まず、1️⃣2️⃣のために「注意」と「アドバイス」について【解説】します。
学校で言う「注意」というのは、目上のものが目下のものを叱ったり、間違ったことを指摘したり、正しいことを指示をしたりすることです。基本、これができるのは、先生だけです。
学年が上がると、先生から権利を委譲された日直や週番や生徒会ができる場合があります。それは、特殊な例です。基本、注意するのは、先生だけです。
しかし、凸凹タイプの子どもは、しばしば授業中に大きな声で「注意をする」ことがあります。
「~君、話すを止めてください」
「~さん、授業中にお茶を飲んだらだめしょう」
このように、ルールや正論を言います。これは、クラスのことを考えて発言しているわけではありません。全部、自分のために言っているのです。
「~君、話すを止めてください。僕が、勉強できないだろう」
「~さん、授業中にお茶を飲んだらだめしょう。僕だって我慢している
のに」
本当は、そう叫んでいる凸凹タイプの子どもが一番「授業の邪魔」なのです。なのに、先生が「~君、注意してくれてありがとう」と感謝したりしたら大変なことになります。
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