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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル   13  給食当番と給食のルールを知る  その1

この項目には、5つの補助項目があります。まず、それを紹介し【解説】します。

1️⃣ エプロン等のつけ方と片付け方、廊下での並び方を覚える。【解説】

 エプロンは、被るタイプのものが多いですが、たまに後ろで結ぶタイプのものもあります。エプロンの他に、マスクと帽子もつけます。大事なのは、短時間で身に着けないといけないということです。4時間目が終わって、給食を取りに行って、給食準備して、食べ終わるまでに40分くらいしかないのです。
 中でも。並ぶのが結構難しいのです。2列ですが、背の順ではありません。給食の係別に並びます。つまり、牛乳係は牛乳係二人で手をつなぎ、食器係は食器係2人で手をつなぐのです。自分は何係で、係のペアは誰か知っていなければ並べません。凸凹タイプは、なかなかペアの子どもの顔や名真が覚えられないので、並ぶのが遅くなります。そして、先生に叱られてしまいます。 

2️⃣ 食缶等の運び方を覚える。  【解説】

 大人が給食の食缶をもつのは、難しくありません。しかし、子どもなので食缶は2人で運びます。これが難しいのです。持つところが、難しいのです。

 食缶は、時計の10時と2時のところを持つように教えます。平均タイプは、すんなりできます。しかし、凸凹タイプは、これがなかなかできません。相手の気持ちが、分からないからです。相手に気持ちが分からないので、信用できないのです。だから、12時のところを持ちたがります。

 しかし、もう一人の子は、時計の2時のところを持つことになります。つまり、食缶が傾くのです。12時を持った子どもだけが、重たいのです。そして、食缶がひっくり返ります。こんなことは、全校で1年に2回から3回起こります。

 すぐさま、校内放送が響きます。「だたいま、◆年○組の給食がこぼれてしまいました。各クラスの余った給食は、◆年○組へ持っていってください」。こぼした子どもは、ものすごく恥ずかしい思いをします。


3️⃣ 配膳の方法を覚える。【解説】

 配膳と言っていますが、実際は各自お盆を持って並びます。まず、食器を取って自分のお盆に置き、配膳係りに給食を入れてもらう形式です。傾けて、こぼさなければ、さほど難しくはありません。牛乳だけ、別に各自の机に運ぶ学校もあります。

 難しいのは、配膳係りの方です。これは、順番で当たっていきます。凸凹タイプの子どもも、やらなければならないということです。おかずや小おかずを入れる量が、難しいのです。一人の量を多くすると足らなくなるし、少なくすると大量に余ってしまいます。

 平均タイプの子どもは、食器の大きさから大体の量が感覚で分かるのです。凸凹タイプの子は、分からない子がいます。先生が、初めに見本の量を入れて見せて、その量と同じだけ入れていきなさいと教えています。しかし、それでもできない子どもがいます。

 更に難しくなってくるのは、中高学年です。中高学年では、配膳係りに、注文をしても良いことになります。(ダメな先生もいますが…)
 食育の一環で、食べ物を残さない指導が行われているからです。「少し減らしてください」だとか「人参を少なくしてください」と言ってもいいのです。反対に「増やしてください」「人参好きです」という子どももいるからです。クラス全体で、残さないようにしていこうという取り組みです。

 4️⃣5️⃣についてはその2に書きます。
 


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