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自転車 群馬-長崎旅 10〜広島-宇部

11日目。2017年2月26日日曜日。

昨日、予約ミスで間違ったホテルに京都から宿泊用荷物を送ってしまったので朝のうちに手続きを済ませます。

今日は一路山口県宇部市を目指します。

このシリーズ最大の山場でした。
箱根よりも鈴鹿峠よりもしんどいと心の底から思った区間です。

実は、今まできたことがある(遠征・修学旅行)中で一番西がここ広島市。
大げさですが今日からは初めての世界です。
一漕ぎ一漕ぎ記録更新です。

さて、荷物の手続きを終えて原爆ドームで写真を撮ります。

まず、国道2号で岩国を目指します。

9:55宮島口駅です。

本当に遠くの方に小さく赤い鳥居が見えた気がしました。
あれは厳島神社だったんですかね?
ちょっと分からなかったです。

この後、大竹の分岐点でおじさんに道を教えて頂きました。
しかし、結局道を間違えて少し引き返しました。
危うく深き山中でさまようところでした。

四方を山に囲まれたここら一帯。
廃校と廃鉱がディープな雰囲気を醸し出していました。

さて、正規のルートに戻ったところで11:17 山口県岩国市に入ります。

山口県、そこは僕にとって魔境でした。

出典 http://www.mapion.co.jp/smp/map/admi35.html

山口県の地図なんですが…
僕が今日通ったのは、岩国、周南、防府、山口、宇部です。
見てもらえば分かる通り、岩国、周南、山口はかなりの面積を誇っています。
市町村合併の影響ですね。

--何が問題か?
A.お店が少ない
面積が広いので市街地と市街地の間隔が大きくなります。

狭ければたとえ市街地がさびれていても、コンビニやスーパーの一つや二つあるので何の問題もありません。

しかし山口県は違います。
合併前の市街地がもはやありません。
つまり、合併前の市街地にもほとんどお店がありません。
たまたま通らなかっただけかもしれませんが…

とにかく山口県はコンビニとスーパーがない区間が長すぎます。

加えて四方を山に囲まれて、なんとなく心細いしどんよりとしてて、心が折れました。

そしてなによりも青看が少ないんです。

「〇〇 〇km」

看板があるだけで
道を間違ってない。
道なりに行けば大丈夫。
そう思えるのですが、少ないです。

この2点にかなりやられました。

さて、岩国に入ってもまだなお、山の中です。
市街地には行かず山の間を走ります。

途中、地図の通りにショートカットしたら、長い激坂にあたりました。

しんどかったです。

山賊を見つけました。

廿木(はたき)峠を超えます。

大した傾斜でなく助かりました。

国道なのに店がありません。
山口県は本当にこれが苦しいんです。

周南市に入り市街地の徳山を目指します。

雨予報がないのに雨雲レーダーにも映らない雲が雨を降らせます。

相変わらず、周りは山です。

一度、道を間違えると取り戻すためにロスが大きくなります。
土地勘は全くありません。

とにかく不安です。怖すぎます。
しかもトイレに行けておらず我慢の限界です。
ここはどこ?

こういう時こそ駅の存在感を感じます。
どんなに小さな駅でもです。
なぜなら、現在地を簡単に特定できるからです。

戸田駅。

トイレに行きたくて行きたくて、切羽詰まって駆け込みました。

ホッと一息つきます。

出発後道を間違えました。
国道2号はどこですか?
地元の人に助けてもらい、国道2号と合流しました。

周南の中心地は徳山です。
しかし徳山市街アップダウンがとても多いんです。
市街地なのにどうしてこういう作りにしたんですかね?

ここからが本番です。

防府へ入り、宇部を目指すも看板に宇部の文字が出てきません。

その代わりに小郡。
聞いたことも見たこともない地名が沢山出てきます。

と思ったら山口市の中心地のようです。

昔の地名を書かないで欲しい。

でも、山口の人たちからすれば、これが当たり前なんですよね。

周南市=徳山

山口市=小郡

くらい結びついてるんだと思います。
むしろ一つの市が広すぎるので、この書き方の方が分かりやすいのかもしれません。

ちなみに、ファーストリテイリングは小郡商会が前身だった気がするんですが関係あるんですかね?

日が暮れ始め、街灯がない道を進みます。
特に、周防大橋です。
びっくりするくらい本当に真っ暗なんです。

怖かったです。
キツかったです。
嫌だったです。
辞めたかったです。

けど、進むしかありませんもんね。

19:52快活クラブに到着しました。

これを書いている今現在行けば、違ったイメージを持つはずです。
山口県が嫌いなわけではありません。
怖くて不安だっただけです。