地方創生?


「その地域に住む人々が、豊かに暮らしていける」

これが地方創生の目的だと思っていたんですよ。最近まで。

でも、政府広報を見ると、「人口減少を克服し、活力ある日本を維持する」と書かれています。
いや、それなら問題が続出している移民や留学生を沢山受け入れて、産業を発達させることができるじゃないかと思うんです。

島根県海士町。
地方創生のモデルケースとしてよく取り上げられています。この間、大学の講義である講師が、海士町にフィールドワークに行って、これこれこんなことしてきたという話をしていました。ひねくれているからですかね?僕は、「で?」と思ってしまいました。
「だから何?」と。

その人も商店街などのコンサルを兼業しているそうなのですが、まさか海士町のモデルをそっくりそのまま…なんてことはないでしょうけど
プロですからね。

でも、海士町はそれで良くても、他の地域に当てはまるかといったら必ずしもそうではないと思います。正直、知識を得ることは基本的に誰だって出来るわけです。それをいかに自分のところと関連づけて応用させていくか。そこに面白みがあるわけです。

だから、フィールドワークに行ってきました!!なんて言われて、ちょっと違和感を感じたのかもしれません。


財源がないという地方自治体が増えています。

昨冬、大雪で福井県内というか北陸の大動脈である国道8号線で長時間にわたってトラックが立ち往生するということがありました。それくらい北陸の雪は異常でした。そんな福井県では
除雪費用が高くつき、職員が減給ということがありました。そのくらい困窮している自治体が多い。これが、現実です。


必要最低限のインフラ整備のためには財源確保が不可欠です。道路や橋などはなくてはならないものだと思います。

地方自治体がかなり困窮している。だから、人口を増やして、企業を誘致して…
財源を確保したいという気持ちは分かります。
というかそうするしかないのかもしれません。


でも、本質的なところを見れば「人々の暮らしを豊かにする」というものがあると思いたいです。

そのような視点で見なければ地方創生なんて到底無理なのではないかなと。

ふと思いました。