天鳳反省録⑤(1手、2手先を見る)

スポーツでもボードゲームでも、勝負事で最も必要な能力の一つに「先を読む力」というものがある。それは麻雀においては最終形を見据えた手牌の構想力や相手がどう押し引きするかを点棒状況から予想する力なども関係しているが、その前段階として1手、2手先に手牌がどうなるかを推測することが重要である。数巡後に変化する可能性のある牌姿のパターンを思い描き、そこから現在の手牌で必要な牌の優先順位を決定する、それは全ての麻雀プレーヤーに課された義務である。
しかしながら、疲れている時や焦っている時はいつの間にか現在の手牌だけで考えてしまうことがあり、その結果アガリを逃すことも少なくない。今回も気付かぬうちにそんな状態に陥っていたのかもしれない。

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東二局の平たい状況の親。赤赤のチャンス手だが愚形が多い。なるべく早く(できれば好形)リーチを打ちたいが、ここで何を切るか?
ここで私が「何となく」切ったのは3索。特に理由はない、「何となく」の一打。しかしその後、、

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結局リーチを打つ事は出来たのだが、捨て牌を見ると3索と2索が並んでいる。
そう、3巡目の段階では(単純な効率で)6索を打つか、(タンヤオ狙いで)9索を打つべきだった。6索を打ったとしても7索の受け入れは残っているし、5索を引いた時に少し痛い程度。それよりは24索を引いた時の両面変化を見る6索か9索の方が優秀である。

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結果は流局。2軒テンパイ。
あの場面で3索を切っていなければ12巡目でアガリを拾えてたかもしれない。少し先を見据えることさえ出来ていれば。

まあそんな力があるのなら毎日天鳳で一喜一憂するような人生は歩んでいないんだろうけれど。

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