天鳳反省録④(ルールへの対応:2着取りの重要性)

麻雀というのは実に多様なゲームで、日本麻雀と中国麻雀に違いがあるのは当然として、日本国内でも統一ルールなんてものはない。さすがにリーチなしの麻雀や紅孔雀を採用している麻雀は非常に珍しく、大体のルールは共通しているのだが、採用役やウマ・オカの大きさにおける細かな違いでさえ結果を左右する。

天鳳と他の一般的な麻雀と違いは、流し満貫の採用、途中流局(四風連打・4人リーチ)、全員30000点以下の場合の西入などがあるが、最も大きいポイントとしてはそれが完全順位制である事だろう。その中でも特殊な点はラスだけポイントがマイナスになるという設定。鳳凰卓東南戦においては、【トップが90p、2位が+45P、3位が±0】は全ての段で共通していて、4位が【7段で△135p、8段で△150p、9段で△165p、10段で△180p】となっている。つまりラスを避けていれば負けることはなく、逆にラスだけは絶対にひいてはならないのだ。

頭ではわかってはいるのだが、、、やはりトップへの渇望はどうしても捨てられない。だが麻雀ではそれが緩手となることも多い。

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オーラスで3着目。ラスまで4100点差、2位までは4100点差で、トップの親までは遠く19000点差。ただリーチ棒と1本場がつくため、3900点アガれば2位、跳満をツモればトップになるという状況。
ほぼ3900点以上は確定の手で、跳満ツモの2シャンテンでもある。しかし跳満が見えてしまったばかりに、下家の8萬をスルー。そしてその後跳満を聴牌するも、、。

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必然ともいえる4着落ち。

協会ルールのような、トップが偉いルールならスルーもありだろう。だが天鳳ルールでは3位→1位でも+90pしかならないが、3位→4位になると、△150p(8段)ともなる。そのポイント設定をしっかり頭に入れておけば、△150pではなく、3位→2位の+45pの未来も十分あった(上下195p)。

天鳳に限らず、麻雀では採用役やルールだけでなくウマやポイント設定に敏感でなくてはならない。局単位での収支を考えた打牌も重要だが、ポイント収支を考えた半荘収支を考える。そしてその複雑性を楽しむくらいにならなければ更なる成長は望めないだろう。

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