【ナカジマナオミさんに公開インタビュー!】「00:00 Studio」で育むクリエイティブな繋がり
日頃「00:00 Studio」をご利用いただいているクリエイターの方をゲストに迎え、どのような作業配信を行っているのか、そして作業配信の魅力について語っていただくインタビュー企画。
2回目となる今回は、ご自身の作品の制作過程の配信にとどまらず、同じく配信者であるクリエイターの方からご依頼を受けて制作をされるなど「00:00 Studio」でクリエイティブな繋がりを育まれている絵本作家・ナガジマナオミさんに話を伺った。
クリエイティブな繋がり...。人によっては繋がり自体や、それを形成するまでに煩わしさを感じてしまう方も多いことだろう。けれど、ナオミさんの話から見えきたのは、決して繋がることが目的でなく「自分が楽しむ」ことが第一ということだった。
本記事では、ナオミさんならではの「00:00 Studio」をもっと楽しむコツが満載。「00:00 Studio」ユーザーはもちろん、これから作業配信を始めようとする全ての人たちとっては必見だ。
「00:00 Studio」はまるで祭りの屋台
ーーまず、「00:00 Studio」との出会いについて教えてください。
娘から「00:00 Studio」を勧められたんです。私は地方に住んでいるのですが、周囲にクリエイター仲間がおらず、これまでは一人で黙々と作業をしていました。時にはついつい怠けてしまうこともあるので、そんな悩みを娘に相談していたらクリエイター向けの作業ライブ配信サービスがあると教えてもらいました。それで「00:00 Studio」を色々見てみてすぐに「これは良い!」って感激して、ここで作業配信をやってみようと決意しました。決めた理由は3つあって、まず1つ目は色々な人がいて面白いこと。イラストレーターだけではなく、小説家からギターリストまで、たくさんのクリエイターが配信している...もう祭りの屋台を見て回るの時のようなワクワク感がありました。
↑「00:00 Studio」のTOPページには作業中の配信が一覧で並んでいる
ーー最初は配信をする側ではなく、視聴者として利用されていたんですね。
そうです。とりあえず最初は「00:00 Studio」で色々な人の作業配信を見て回りました。そして、2つ目は作業配信の手順や操作がお手軽だったこと。3つ目は「00:00 Studio」に漂う自由な雰囲気が好きで、作業配信するなら絶対ここでやろう!って決意しました。
ーー配信を始める時、緊張や不安はなかったんですか?
もちろんありました。むしろ作業配信をしてみて気付いたのですが「え?私って人前で絵が描けないのでは!?」って絶望したんですよ(笑)
ーー衝撃の展開...!ナオミさんの作業配信は何度か視聴していますが、全くそんなことを感じさせないくらい流麗な筆運びだなと思っていました。
最初の頃はとにかく手が震えました。この配信の先に誰かが見ているのだと思うと、緊張してしまって...。だから最初の頃は配信で描いたイラストは一旦没にしてもう一度やり直すということを繰り返していました。
目指すは、自分も見ている側も楽しい作業配信
ーー最初は「00:00 Studio」を始めたことで逆に作業時間が増えてしまったと思うのですが、それでも作業配信続けられた原動力って何ですか?
やっぱり配信者や視聴者といった周りの人が面白かったからですね。自分が配信しない日でも他の人の作業配信を見るのが楽しくて、頻繁に色々な作業配信を見て回っていました。その中で、自分の作業配信についても色々考えるようになりました。ちょうどその頃、アナログ、デジタル、どちらのイラストで配信をすべきか迷っていたのですが、せっかくならと思って両方やってみたんです。そしたら、水彩のイラストを塗ったり、ボールペンで描いたりするデジタルイラストの作業配信をタイムラプスにしてTwitterに投稿したところ、思わぬ反響をいただいたんです。
ーータイムラプスだと高速で手が動いて、物凄い勢いでイラストが完成していくので見ていてすごく面白いですよね。
そうなんですよ!「見てて飽きない」って言われて、自分も楽しいし、見ている側も楽しめるような配信をやっていきたいなと思うようになりました。
ーーナオミさんの配信はスムーズにイラストが完成していく様子や、微かに聞こえる筆音が心地よくて、まるでサンドアートを見ているかのような魅力がありますよね。
ありがとうございます。自分のオリジナルのイラストや、公開しても差し支えのない仕事用のイラストをメインに作業配信しているのですが、実はもう1つやっていて。イラストレーターのイチさんとたまにゲリラ的に落書き雑談配信をしているのですが、これ一部の人からウケてます!
ーーイラストレーターさんたちの落書き雑談配信とても面白そうですね!何がきっかけでこの配信が生まれたんですか?
イチさんとはもう長い付き合いなんです。同じイラストレーターということもあってよくイチさんとお話するのですが、その内容がいつも面白くて、これラジオで話したらすごく盛り上がるんじゃない?って話をしていたんですよ。
ーーどんな話をされてたんですか?
...大分県の方で怪鳥が出たらしいとか、未確認動物のモンゴリアン・デス・ワームが発見されたとか本当に他愛もない話です(笑)そういった出来事を落書き雑談配信で、イラストで説明しながら話しています。
ーーその話を聞いた視聴者の方はコメント欄から参加できるので、一緒に会話をしているかのような楽しさも生まれそうですよね。
確かに。「00:00 Studio」だとコメントで参加できるので、配信者とダイレクトにコミュニケーションが取れる楽しさがありますよね。何かしら共通の話題があれば、もう職業の垣根を超えてフラットに話せる...居酒屋談義みたいな体験ができます。なんだか「00:00 Studio」ってデジタル版ハーモニカ横丁みたいですよね(笑)
リクエスト機能から生まれた新たなクリエイティブ
ーーナオミさんといえば「00:00 Studio」のリクエスト機能を活用して、同じ「00:00 Studio」の配信者からイラストの依頼をよく受けていますよね。作業配信だけにとどまらず、クリエイティブな繋がりをどんどん育んでいるところが印象的です。
「00:00 Studio」のリクエスト機能は本当素晴らしいですよね。最初は、リクエストは受け付けていなかったのですが、何人かの方にやってほしい!と依頼されて始めてみたんです。
これは、ギターリストのムネさんから「00:00 Studio」で配信する時のイラストをお願いしますとリクエストされた時の作品です。配信のテーマが「睡眠前のBGM」だったのですが、ワーゲンバスでムネさんが夜空を見ながらギターを弾き、下でペンギンたちがわちゃわちゃしてる...ロードムービーをイメージして描きました。リクエスト機能の良い点は、クリエイターへの負担がとても軽いところだと思います。事前のラフのやり取りはなく、ほぼお任せというスタイル。リクエストされる方もこのスタイルを理解されていらっしゃるから、とてもやりやすいです。
ーー先日、ちょうどリクエストの作業配信を拝見したのですが、コメント欄がかなり盛り上がってましたよね。視聴者たちイラストの構図やキャラクターについて話しをしていて、そこで出たアイディアを一部イラストにも反映して下さって、見ている方もすごく楽しかったです。
まさしくリクエストですよね(笑)皆さんのコメントから新たな物語が生まれていて、私だけじゃなく、視聴者の皆さんと一緒にリクエストのイラストを作る...という感覚ですよね。もちろん依頼主からの了承を得るのは大前提ですが、こういったことができるのも作業配信の醍醐味ですよね。
これからチャレンジしたい3つのこと
ーー「00:00 Studio」を活用して、これからチャレンジしていきたいことってありますか?
まず1つ目は、NFTアートの販売ですね。NFTアートを販売する時、本人が描いたという証明が必要になるので(*マーケットプレイスによって異なります)「00:00 Studio」のタイムラプス機能を利用すれば、作業配信しながら著者証明になるような動画が撮れるので一石二鳥です。そして、2つ目は、アナログイラストの作業配信ですね。例えば、クレヨンの上から水彩絵具を重ねると弾くところや、サランラップと水彩絵具で作るイラストとか...デジタルではなく人の手からイラストが生まれる瞬間にフォーカスした配信をやってみたいです。
ーーイラストだけではなく、仕掛け絵本が生まれる過程とかも面白そうですね!
まさに、仕掛け絵本とかびっくり箱とか、人の手がかかりそうな作品がタイムラプスで高速で完成していく...という配信は見ている側も絶対楽しいと思います。そして、3つ目は他のクリエイターさんとの雑談配信をしてみたいです!
ーー先ほどお話しされていたイラストレーターのイチさんとの落書き雑談配信のようなものでしょうか?
そうですね!すでに雑談配信のベースは出来上がっている感じですが、もっと多くの人が入れ替わり立ち替わり参加できような場所にしていきたいです。ただ、決して勉強会というような学びの場ではなく、本当に「雑談」の場にしたいですね。
ーー勉強会というコンテンツも素敵ですが「雑談」ってなんだか不思議な魅力がありますよね。
私自身、雑談というか小耳にはさんだ話が大好きなんですよ。例えば、レストランで隣に座っていた2人組の年配の方の会話で「50過ぎたら何も怖くなくなるからね!」っていうの話が聞こえた時「え?そうなの?!」って思って、驚きと衝撃、そして面白さを感じたんですよ(笑)そういう巷の人たちの話をこっそり聞くのがすごく面白いんです。
ーーわかります。不意に耳に入ってきたお話って、たまにすごくパワーワードで面白いことがあるので私も好きです。これからさらに進化するナオミさんの雑談配信、楽しみです!
自分の不得意は得意なクリエイターに
ーー「00:00 Studio」の登場によって、イラストレーター、絵本作家のキャリアはどのように変化していくと思いますか?
キャリアを「芸の幅」という意味で捉えると、変化することはもうこの3つだと思っています。1つ目は色々なクリエイターさんとの交流で化学変化が起きること。クリエイター自身もそうですし、作品自体も化学変化を起こしていくと思います。2つ目は自分が得意じゃない作業は得意なクリエイターさんに依頼するという流れ。そうすることで、よりクオリティの高い作品が生まれると思うんです。そして、3つ目は作業配信をすることで、ファンの人との交流が活発化して、自分の見せ方のスキルがアップする。「00:00 Studio」を通して、作品はもちろん、完成していくまでの過程をファンにどうやって楽しんでもらうか...そんな見せ方のスキルがどんどん上達すると思います。
ーー2つ目の自分が得意じゃない作業を他のクリエイターに依頼するという流れは、すごく面白いですよね。ナオミさんも他のクリエイターに依頼されることはありますか?
ちょうど今進行中です!実は私、絵本動画を作りたいんですよ。すでに完成している絵本を動画にするというもので、動画化にあたりOP曲は先ほども登場したムネさんに依頼しようと思っていて、その他諸々必要なことを洗い出して、普段交流のある「00:00 Studio」のクリエイターさんに依頼しようと思っています。
ーー普段から交流のある方なら、自分のクリエイティブのテイストとかも熟知されていると思うので、依頼するにはぴったりですよね。
自分が不得意なものは得意な人に依頼する。そうすることで、自分の得意なことや心ときめくものに没頭できて、結果的により良いクリエイティブが生まれるんじゃないかなと。
ーー今回の公開インタビューのテーマが「クリエイティブの繋がりを育む」でしたが、その繋がりが結果的に自分の創作活動と密接にリンクしているんですね。「00:00 Studio」の新たな価値を垣間見た気がします。ナオミさん、本日はありがとうございました!
ナカジマナオミさんのアカウント一覧
公開インタビューのアーカイブ
記事ではご紹介しきれなった本インタビューの裏側はぜひアーカイブをご覧ください!
<タイムスタンプ>
0:00〜9:55 オープニングトーク&自己紹介
09:55〜「00:00 Studio」との出会い
17:58〜 配信内容やスケジュールについて
31:32〜 作業配信がきっかけで新たに決定したお仕事
39:58〜 これからチャレンジしていきたいこと
01:05〜 変化するイラストレーター、絵本作家のキャリア
01:21〜 エンディングトーク
© 2020 Naomi Nakajima
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