落合陽一
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落合陽一が何者かわからないときに読むnote(無料配信)
落合陽一です.色々やっていると言われても,実は僕個人としては色々やってるつもりはなくて,何かで紹介されるとき毎回肩書きに「メディアアーティスト」と答えるように,基本的には広義のメディアアートを愛する32歳で,全てはその派生で生まれてきたものであることはずっと変わっていません.
この記事は,目次的には個人(作家)としての落合陽一,大学教員としての落合陽一,会社経営者としての落合陽一,研究プロジェク
メガプロンプトの時代に抽象言語オブジェクトでプロンプトする性能が増している気がする.
去年の3月ごろの話.私たちはオブジェクト指向プロンプトに夢中だった.
世の中のfunction callやら画像指示やら大体オブジェクト指向記述になってきたので,まぁみんなそうするよねえと思っていたので研究としてはEmbeddingのばらつき評価などが面白いと思いつつ,記法の問題は早晩あまり問題じゃなくなると思っていたのだが,どうもこれは気のせいだったかもしれない.
入力トークン数がめちゃくち
6月くらいが一番調子がいい気がする(アイデアの回転率的に)
例年色々考えて色々アウトプットするのだけれど,6月くらいが調子が良い.
3月がアイデアをまとめて次に進むシーズン,4-5月が色々考えるシーズン,6月になるとその年のテーマが決まるシーズンである.
今年は神仏習合だったり,デジタルヒューマンとデータ管理,マルチモーダルだったりする.
最後にズラバースが入ったw
デジタルネイチャーのよくある誤解
来年でデジタルネイチャー研も10周年なので,デジタルネイチャーに関するような近年の論考をまとめたり,類似のアイデアをまとめたり調べたりしている.同じようなことを考えている人はいるが,我々にも我々の独自性があると思う.
これが良くある間違い.デジタルネイチャーはコンピュータの上の世界の話ではない.自然について考えるときに自然の一部が変質してしまったら,全体に影響が及ぶ.質量のある自然と質量のない自
詭弁飛行と浪漫飛行,よくある未来詐欺
浪漫飛行と詭弁飛行に注意することから広義の研究は始まる.狭義の研究は浪漫飛行と詭弁飛行で同業者の注意を惹きつけることもテクニックの一部であるように思われるが,あまり推奨されるテクニックではない.浪漫飛行とは浪漫で論理を飛躍させること,詭弁飛行とは詭弁で有用なように見せかけてこれまた論理を飛躍させることだ.飛躍という言葉より,地に足がつかないところに浮いている無理が空を飛んでる感が出したいのでこの言
もっとみる新作:「流転する森羅万象:堂島における計算機自然の旅路 / Liquid Universe: A Journey through Dojima's Digital Nature」 (2024)
堂島の作品がメディアに色々出ている.中にあるので一般公開はされていないが,近年の中ではかなりお気に入りの出来である.セイビ堂さんの1.25mmピッチのLEDが素晴らしい.あとは電気の缶詰のような作品である.流転する森羅万象 / Liquid Universe シリーズの堂島版作品として作り込んだものだ.
ステートメントも非公開なのでここに載せておこう.
動画は下から見れる.
xDiversityのデバイス作り. xMod. toioと合体するM5 stack
xDiversityの2023年といえばデバイス作りであり,田中あきちかさんの圧倒的ご尽力で完成したxModである.クロスモッドと読む.なんとtoioと合体するM5 stackだ.中にディスプレイや振動スピーカーなど我々が視聴覚障害と向き合う中で使ってきた小さいデバイスとロボティクスと機械学習へReadyの環境を合体させたプロトタイピング用ハードウェアである.midi出力も出せる.
動くタンジブ
GW日記3日目:「アートサイエンステクノロジー・呼吸レベルで噛み合うにはそこで生活しなくてはならない.スタイルとオブジェクト:デジタルネイチャーと質量への憧憬」
アートサイエンステクノロジー・呼吸レベルで噛み合うにはそこで生活しなくてはならない.
私にとって「映像と物質」,「デジタルネイチャー」,「質量への憧憬」,「猫・キノコ・遊牧民」,「ヌル即是色色即是ヌル」のようなものスタイルである.デジタルネイチャーの展示も質量への憧憬の展示も2018ー2019だけど,大体スタイルは2-3年くらいおきに新しいものが他されている(作家は常に回顧展と新作を繰り返すよう
GW日記2日目:「残り2つのネタに悩んでいる」
思いつきがいいネタが通過していった後は2つのネタに悩まされる.よくある話は最後にとっておいた方のネタが思いつくと最初のネタも思いつく,考える順番が逆なのでいつまで経っても片方が思いつかないというやつである.これ,人生で何十回も経験しているんだけれども何が原因かわからないからいつもこれで時間の損をする.文章も企画も作品のアイデアもそう.