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雑司が谷散人の街道遊歩 0416

東浦賀道 1日目-01 2018.7.8

5月に歩いた金沢道の続き、東浦賀道の旅。
スタートは金沢道の終点、六浦陣屋跡から。
古くは房総方面からの海路を通じて鎌倉への玄関口だった六浦。
江戸開府により六浦の役割は衰退したというが、後に六浦藩の藩庁が置かれ、金沢八景という景勝地として知られた。

六浦

国道16号六浦交差点を右へ折れると、僅かに残る旧道から県道23号に入り、西六浦交差点を左へ。
その先で浦賀道は侍従川を侍従橋で渡る。
歌舞伎や浄瑠璃の演目でもある小栗判官照手姫が身を投げたことを嘆き、その侍従が飛び込んだ川という。

侍従橋

六浦の浦賀道旧道のルートは、侍従橋へ大きく迂回しているように見えるが、おそらくかつての平潟湾の入江の痕跡を示しているのだろう。
旧道は六浦南の住宅地を抜け、再び国道16号に戻る。

六浦

国道16号に合流した浦賀道は、横須賀市に入る。
その市境はかつての六浦荘と浦郷村の境で、地蔵を祀った榜示堂があり、今も国道の歩道にしっかりと残る。

榜示堂

国道16号はやがて追浜駅前へ。
かつて謀反の疑いで伊豆へ流された源範頼は、その疑いを晴らすべく密かにこの付近に上陸していたところ、幕府の追手に追われたといわれ、これが地名の由来とか。

追浜

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