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3軒のパンを食べる

お店というのは、面白い。

何が面白いのか?

それは、その店主の考えや価値観がお店を通じて感じられるから。

だから、僕は休みにお店をまわってしまう。特に飲食店。

昨日は、2軒のパン屋と食肉加工店1軒に行った。

食肉加工店は、ホットドックを目当てに行ったので、3軒パン屋に行ったようなもの。

3軒とも個性があるお店だったので、良い時間になった。

1軒目は、下記のお店。

この写真を見ても分かると思うが、お洒落なお店。もちろん、パンの見た目もいい。

朝10時に来店したが、次々にお客さんが来ていた。

グーグルの口コミ評価で星4以上の人気店だ。

このお店の特徴は、具が多いこと。パンがあくまで脇役という印象。また「パンは食事ではなく、おやつ」というメッセージも出しているよう感じた。

だから、手土産に買うには丁度いい「量」「見た目」「価格」だなと。量もそれほど多くないく、値段も1個300円から500円くらい。ケーキを買うことを考えると手頃な値段。

味は、みんなが美味しく食べられるような味付け。余程、食にこだわりがなければ嫌いになる人はいないんじゃないかと思う。

2軒目は、写真を取り忘れたが、ドイツパンのお店。

農場の一角に店舗があり、プレッツェルが絶品。うちから1時間30分かかるが、もう4回は来ている。

ドイツには行ったことがないので良くわからないが、本場の味を再現して、「日本で本物のドイツパンを楽しんでほしい」というメッセージを感じる。

プレッチェルは、噛めば噛むほど味が出てきて癖になってしまう。だから、ひとりで毎回3〜4個は買ってしまう。それでも食べ終わるときにはもっと買えばよかったと思ってしまうほど、主張してくるものがある。

最後は、食肉加工店のホットドッグ。

さすがに2軒パン屋に行くと、お腹は減っていない。だから、普通はもうパンは食べる気にならないが、ここのホットドッグは別物。

それどころか、一口食べると腹が空く感じが出てきて、もう1個買おうかと思うほど。

これ、ほんと不思議なんだけど、食べれば食べるほどお腹が空いてくる希少な食べ物がこの世界にはある。

ここはそんな数少ない食べ物を提供するお店。

バリッという食感。そして肉汁の多さがなんとも言えない。

この店主は、もともと人気のあるフレンチのお店をやっていたのだが、食肉加工が好きすぎて、流行っているお店を閉めてまで、このお店を始めたというパッションの持ち主。

だから、ホットドッグから伝わってくるメッセージが強い。「これを食べてくれ」というのが、はっきりと伝わってくる。

まあ、簡単に3軒のお店のことを書いた。

で、何が言いたいのかと言うと、お店で大切なのは「強烈なメッセージ」を出すということ。

このメッセージに対してお客さんはリピートするか、誰かに紹介したいか、というものを決める。

お店をやるなら、自分の価値観を反映した強烈なメッセージをサービスや商品に込めるべきだと僕は思う。

自分の店舗では、お客さんに対して強烈なメッセージが出せているのか、考えるきっかけになった。

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