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好きなものは好きなだけで良いって思ってた。そんな私が好きを仕事にしてよかったこと。

私はいま、放送作家として活動しています。
放送作家になった理由は、おもしろいことを考えたり、自分の考えたことを表現するのが好きだったからです。
さらに言うと、長年お笑いが大好きということもあり、今私はお笑いのすぐそばで放送作家をしています。


そんな私は元々、お笑いとも放送作家とも全く関係ない、公務員の仕事をしていました。
安定志向なのもあり、作家として生きていこうとは全く思っていなかった。

昔からおもしろいことを考えたり表現したりすることが好きで、よく漫画を描いたり小説を書いたり、誰が演じる訳でもなく漫才やコントの台本を書いたりしていました。
でも、本当にただ好きなだけで、誰にも見られなくても、自分の納得いくものができた時が最高に幸せだったし、書きたいものを書きたいときに書くことが、日々の楽しみであり癒しでした。
人知れずブログにアップしたりして、偶然誰かに見てもらえただけでお腹いっぱいでした。

こんな日々がずっと続けばいいな、と思っていました。
公務員として安定した人生を送りつつ、休日やアフター5に好きなことをする。
諦めてるわけじゃなくて、ストレートにそれがいいなって。

そんな私が放送作家を職業にしようと思ったのは、放送作家の養成所に入学したことがキッカケでした。
その時は放送作家になりたいとは全く思っていなくて、もっと自己満足できるように、趣味をレベルアップしたくて、ガチの養成所に行けば本当にすごい人に習えるかも、超レベルアップできるかもと思って、養成所に行きました。



こうして通うことになった養成所で、たくさんの経験をさせてもらい学んだこと。
それは、“好きなものは好きなだけでいい”ままでは体験できない、もっと楽しいこと、もっとすごいこと、もっと満足できることが、この世界にはたくさんあるという事実でした。

私が考えたネタやコーナーを、プロの芸人さんがお客さんの前でやってくれる。
プロの芸人さんが本気でやるから、私の考えたはずのものが、ずっとずっと面白くなる。
衝撃的な体験でした。

こんなにすごい人たちが、私の考えたものを信頼してくれる。一緒に作り上げてくれる。
それは、人知れず好きなことを好きな時に好きなだけ書いている普通の公務員ではありえないことで、“将来プロの作家になる養成所生”だからに他なりませんでした。

職業として作家を名乗ることは、もちろん大きな責任が伴いリスクがあります。
書きたいものを書きたいときに書くだけでは認められません。

でも、そういう責任を負う覚悟をして、リスクを背負って、それでも「私は作家です」と名乗るから、信頼されてお金や人がついてきて、人知れず書いているだけでは絶対に見られない、好きのその先の景色が見られるのだと、私はそこで知りました。



1年間の養成所生活を経て、私は作家になりました。
そして、小さなことの積み重ねで今に至ります。

日本で何万単位の人が見るテレビ番組を担当するようになり、
何万人の人が来場するイベントに携わり、
何千万のお金が動くプロジェクトにも参加、
自分のアイディア1つでたくさんの人や物やお金が動く経験をして、
いまさらに思うのは、
やっぱり、好きを仕事にしてよかったということ。
“好きなことを好きなだけでいい”そのままでは、こんな景色は絶対に見られなかった。



好きを仕事にしたからには、
やっぱり好きな時に好きなことを好きなだけみたいな感じではいられないし
苦しいことも時にはあるけど、
好きを仕事にしたからこそ、いまの自分があるということを忘れないようにしたい。
そう思って、今日この記事を書きました。

また明日からも頑張るぞ!!!

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