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私とお金と幸せな老後を考える

『資産作りは "幸せを知ること" から始まる』

先日、仕事でお世話になっている、資産作りの独立系アドバイザー(IFA事業者)、フィナンシャルクリエイトの高塚さんに教えていただいたことです。

その心は、『資産を作ること自体には、幸せはないから』(数字を増やすのが幸せという人はいるかもしれないけど)です。

例えば、老後資金がそう多くなくても、「公園のベンチに座って風景を眺める、その時間こそが、私の人生の喜びなんです!」という人は、老後幸せに暮らせる可能性は高いでしょう。
一方、「年1で海外バカンスしないと辛くなります」みたいな人は、同じ幸せな老後を実現するのにも、それなりの備えが必要でしょう。

資産を作るのと並行して、自分にとっての身近な幸せを探していく。作った資産でいかに幸福度高く生きるか。そこまでを考えて初めて、老後の対策・資産作りと言えるのだと、そういうことなのです。

この言葉は、老後のこと考えすぎタイプの私にとっては、とても響く言葉でした。

資産作りとしての幸せ探し。
身近な幸せってなんだろう…

話は急展開して、私が人生で初めて、自力でお金を稼いだ日の話をします。それは、大学進学直前の3月、東日本大地震の直後でした。

長かった受験勉強を終え、無事進学先も決まった。もうすぐ地元を出る。そんな状況の中で、残り少ない金沢での時間を楽しもうと、高校の友達と街で遊んでいたとき。バスに乗ってふと携帯を見ると、何件かメールが入っていました。開けてみると「仙台大変なことになってるけど大丈夫?!」と。私が仙台に進学することを知る、友達たちからのメールでした。何事かとニュースを見て、その時初めて、地震のことを知りました。

家に帰ると、テレビはどこも地震のニュース。受験でついこの前訪れた空港が流されている…らしいけど、それがあまりにも現実と結び付かなくて。不謹慎にも私は、どこか違う世界線の映像を見るかのように、極めて遠い目線で、その映像を眺めていました。

冷静なように見えてパニック、とういか、頭の中は、"静かな無"という感じでした。
「支援を!」などという言葉が聞こえてくるけど、自分には全くピンとこなくて。「逆にみんなはこの状況、そんなにもリアルに、自分ごととして想像できてるってこと?」みたいな戸惑いもあり。「ここはどこ?私はだれ?」みたいな雰囲気も持ちながら、「私がいま置かれている状況とは?」と素朴にぼんやり考えていました。

そして、唐突に思いついたんです。
「そうだ!こんな時は、このいまの気持ちを文字にして、新聞社に送ろう!!!!」

小学生の頃からいままで、漫画に壁新聞に小説、ブログなど、どこかでずっと何かを書いてきた私にとっては、唐突でありながらもどこか自然というか、自分らしさ爆発な、しっくりくる感じがしていました。

目の前にいた母が「いいね!」と言ってくれたので、「これはいいことを思いついたぞ!」という考えが加速して、速攻で書いた。速攻で送った!!!

後日、私の書いたコラムは紙面に掲載されました。その時の、何か1つ突破したような嬉しかった気持ちは、今でも覚えています。そしてその時、新聞社から併せて、記事の報酬が届いたのでした。

「これってもしかして……初給料?!!!」
またしても目の前にいた母と、文字通り「やったぁーー!」と喜び合ったものです。

数日後、同級生たちが進学で地元を出ていく中、私も地元を出て、関西放浪の旅を始めました。その発想どうなのと思う人もいるかもしれないけれど、それはそれとして、真っ白なものは真っ白なのだから、私はいま私にできる、私のための時間の使い方をしようと、思い立つことができたのでした。みんなの言う被災地支援は、数ヶ月後、現地に行った時に、自分で感じて考えられるようになったら、やればいいのだと。



話は現在に戻り、やっぱり老後が気になる私は、老後対策として改めて、自分の幸せについて考えます。

グルメ系のセレクトショップも作ってみたいし、保健師系で事業作るのも楽しそう。作家業も行けるところまで続けたいし、その中でも、もっともっといろんなことをやってみたい。いろんなところに旅行したり出かけることをどう仕事に繋げるか…とか。その中で歳を重ねても残せるものはなんだろうとか。
良くも悪くも、思いつくことが多すぎて、無秩序気味の今日この頃。

そんな中でただ1つ、いま自分が感じたことを「書く」と言うことは、高校生だったあの頃も、震災で大学生になる未来が霞んだあの頃も、きっと歩けないほどのおばあちゃんになった未来も、この先すごい貧乏になることがあったとしても、条件は何も変わらない。私の身近な幸せなのかもしれないと、思うのでした。

私は、書くこと自体の楽しみ、それがお金になる可能性、より人生を豊かにしてくれる可能性、全てを経験として知っています。

資産作りとしての幸せ探し。
幸せな老後に向けて、引き続き大切に、書きたい気持ちやその他の些細な幸せと、向き合っていきたいものです。

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