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レジェンドに学ぶ

僕は若いころに、車いす陸上の一種目であるマラソン競技に取り組んでいまし…と言っても、地元で開催される「大分国際車いすマラソン大会」に、毎年出場していただけに過ぎない、いわば「なんちゃってアスリート」とでも言えばいいのでしょうか…

そんな僕は、一度だけフルマラソン(42,195km)の部に出場して完走しました。記録は2時間30分くらいです。

みなさんは、この記録をどう思いますか?

  • まあまあだ

  • 速い!

  • 遅い…

  • いやいや、フルマラソンを完走すること自体すごい!

  • たいしたことない!

  • などなど…

すごいな〜と思った人がいたら光栄なのですが…生憎車いすマラソンの世界では評価されるべき記録ではありません。

今回紹介したいのは、1時間20分14秒という大会最高記録を保持するハインツ・フライ選手です。

彼は、スイス生まれのセキソン(脊髄損傷者)です。

これまで、オオイタに30回以上出場していて、10連覇を含む14度の優勝を誇るレジェンド

マラソン競技以外にも、チェアサイクル(手漕ぎの自転車競技)やチェアスキーなどにも挑戦する彼は、なんと僕よりもはるかに年上

それでも現役で好成績を出す、スーパーアスリートなんです。

お~すごい筋肉…
お~すごい筋肉…

オジサンになった今、体を動かすこと自体億劫になっている僕は、頭が下がる思いです…

ちなみに、彼がオオイタで出した1時間20分14秒という大会最高記録は、1999年の大会で樹立していますから、もう25年ほど破られていないことになります。

僕はレース中にすれ違ったことがあるのですが、横を車が高速で通過していくように、ビュッ‥という音と衝撃波のようなものを感じて振り向いた時には、もう誰もそこにはいなくて、彼は僕のはるか前方を走っていました…

さて、そんな彼が、以前何かのインタビューでこんなことを言われていましたので紹介します。

障がいのある人は必ずスポーツをしないといけない

このコメントだけを読んで、みなさんどう感じましたか?

おそらく、賛否両論っていうのか…人それぞれ意見が分かれるのではないかと思います。

実は、これだけではなくて彼はもう少し長くコメントを残しています。

うろ覚えで申し訳ないのですが、確か以下のようなことが書かれていたと思います。

障がいのある人は、健常な人に比べたら自分の体を思うように動かすことができないから、セルフコントロールをしたくても難しい面がある。だから、スポーツをいくつか試してみるといいと思うんだ。何も競技スポーツをやりなさいと言うわけじゃないよ。自分自身が負担なく楽しめるようなスポーツを選択して続けていく。1人で難しいなら家族や周りのサポートを受けても良い。とにかく体を動かすこと!そうすると、 結果的に日ころ使わない場所の関節や筋肉を動かすことになる。また、スポーツを通して、いろんな場所に行くこともできるから出会いも多い仲間がたくさんできるのも魅力的だよ!そして人としての成長や社会とのつながりも大いに期待できると思うんだ」

どうですか?こんな感じです。

体や心に障がいを持ってしまうと、それまで何不自由できていたことがなかなかできなくなってしまいます

ご飯を食べたり、トイレに行ったり、お風呂に入ったり、誰かと話したり、どこかへ行ったり、何かに集中たり…

それら全てを「体を動かすこと」でクリアに出来るというわけではないのですが、その効果はとても大きいと、彼同様に僕も思っています。

リハビリテーションスポーツという言葉もありますが、スポーツを社会参加や意識向上の足かせとして、障がいのある人が今よりもっと輝いてほしいです!

※障がいのある人がチャレンジできるスポーツは、競技性の高いものからレクリエーション性の高いものまで多種多様です。

今後、ここで紹介できるものはしていきたいですし、興味がある方はネットで調べてみてほしいです。

きっと学べることは多いと思います。


いかがでしたか?

今回送った「僕からの手紙」が、何らかの形で、みなさんのプラスになれたら、とても光栄です!これからも、たくさん手紙を送りますので、どうか目を通してほしいです。

また、スキを押してもらったっり、コメントを書いてくれたり、フォローをしてもらえたら…僕にとって励みになりますので、どうかよろしくお願いします。

僕が書くすべての記事(手紙)は、長い時間かけて継続して書いてきた記録や、そうでなかれば得られないであろう考え方や貴重な体験を基にしています。いただいたサポートは、その評価だと捉えさせていただき、それを糧に今後も多くの記事を書いていきますので、どうかよろしくお願いします。